2020年10月15日木曜日

白石市「鎌先温泉 湯主 一條」1(風呂)

2009年1月,宿泊。お勧めです。

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 以前から趣のある建物が気になっていた宿でしたが,初めて訪れることができました。
 駐車場は温泉街に入ってすぐのところに一條のスペースがあります。宿の前までも行けるようですが,ここに車を置いて宿に連絡するのが一番スムースだと思います。(駐車場の看板に宿の連絡先も記載してあり,)連絡すると,1~2分くらいで宿の車が迎えに来てくれます。

 宿のエントランスは新しく,とてもキレイな造りです。チェックインはイスに座りながら。ずんだ餅とお茶をいただきながら手続きを進めます。子供用にも絞りたてのオレンジジュースを持ってきてくれます。

 部屋までは階段を上って下りて,上ってということで,正直足腰の弱い方には厳しい造りです。エレベーターが無いことに不満のクチコミなどもありましたが,既存の建物を使っているので,これは仕方がないことだと思います。入り組んだ造りに最初は慣れませんでしたが,すぐに慣れました。

 部屋は6畳+αで,広縁の部分だったであろうところまで畳が敷かれているので狭くは感じません。洗面スペースもお洒落ですし,備品スペースもホテルにあるようなものが使われています。空の冷蔵庫,調整不要の加湿器,1人2組づつの浴衣・バスタオル,などなど十分。建物自体の古さは,飛び跳ねると判るものの(笑),心地よい部屋だったと思います。

 また,ところどころに喫煙室が設けられており,タバコを吸う人はそこで,と誘導されています。ですので,部屋の中では(寝具も含めて)タバコくさいということはありませんでした。自動販売機も何箇所かありましたが,350mlの缶ビールが250円と,実に良心的な値段設定です。
  

 お風呂は「薬湯」と「露天風呂付大浴場」の2つがあります。
 「薬湯」は,自噴している源泉を使用しており,鎌先らしいお湯,ということになるのでしょうか。浴室・脱衣所共に男性用の方が広いというのが,昔ながらのお風呂らしいといえばらしい。男性用の浴室は,入って左手に半円形の湯船があり,その周りに太陽のような縁の造形が施されて,良い雰囲気です。窓からは本館の佇まいを見ることもできます。シャワーは3台あり,シャワーヘッドも比較的新しいので,お湯の出は十分でした。

 湯船の大きさに比べて注がれるお湯の量が少ないとは思いますが,お湯の疲れは感じませんでした。無色透明で匂いもしませんでしたが,包み込むようなお湯の感触は悪くありません。湯の花は浴槽に注がれる前に沈んでしまっているらしく見られませんでした。同じ鎌先でも,最上屋ほどの見た目や特徴が感じられる訳ではありませんが,入り心地は良いです。以前に比べると自噴するお湯の量が少なくなっているようですが,せっかくの源泉,このまま使えると良いですね。

 女性用は,男性用との浴室を隔てている壁にくっついて,角が丸みを帯びた長方形の湯船で,大きさも男性用の半分くらい。洗い場もすぐ脇なので,多くの人が一度に入ると,ちょっと落ち着かないと思います。ただ,注がれるお湯の量から考えると,このくらいの大きさの方がベスト。

  夕食と朝食については,次ページにて。
 

 チェックアウトは11時なので,食後にもう一度お風呂に入ることもできました。 
 チェックインの受付をしてくれる方,食事の案内をしてくれる方,廊下ですれ違うスタッフ,みなさんが「おもてなしをしよう」という気持ちでせっして下さるのが,とても心地良い宿です。温泉旅館でホテルのサービス,といった宿だと思います。昔ながらの接客も捨てがたいですが,こういったタイプの宿も良いなぁと感じました。 


(「薬湯」 女湯。湯船が小さい分,鮮度は上です)

(お湯の注ぎ口。加温したお湯の掛け流しです)

(「薬湯」 男性用
 変わった形の湯船が雰囲気あります。窓からは本館が見えます)

(お湯は三つ又になって注がれています)

(浴室の全体写真。手前のシャワーの出が良かったです)

(男性用の大浴場(2階)
 大浴場と家族風呂は別源泉です)

(男性用の露天風呂
周りが目隠しされているので,そんなに開放感はありません)

(洗い場もしっかり)

(女性用の大浴場
 3階にあるので,男性用よりも開放感あります)

(露天風呂も目隠しがなく,周りを楽しみながらの入浴ができます)


【温泉の情報】
白石市 鎌先温泉 時音の宿湯主 一條
宮城県白石市鎌先温泉1-48

①薬湯(奥羽のやくとう)男女別内湯,②露天風呂付大浴
①ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉 (26.7度),②温泉法第二条に適合する温泉
        [源泉名/①鎌先の湯,②洞窟の湯]

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