2020年9月29日火曜日

川崎町「青根温泉 とだ家」

2004年2月,日帰り入浴。

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 青根温泉で「湯と路(ゆとろ)」という湯めぐり手形で入ってみました。新しく露天風呂もでき,名前も「ホテルとだ」から「とだ家」に変わったこの宿を選んでみました。

 表通りから少し登ったところに宿はあるのですが,駐車場へいってみると既に一杯。駐車場から玄関に向かう外壁部分は新しく木を組んだようで,洒落た感じになっています。
 宿が混んでいたのは,日帰りの利用をしている団体客がいたため。部屋を借りてゆったりとしているようです。

 お風呂は内湯と露天風呂。やはりお風呂も混んでいて,4,5人くらいが入れる大きさの内湯も一杯でした。かけ湯だけした後,早速,露天風呂へ。今年になってから初めての雪見露天風呂です。幸いなことに露天風呂には誰もいませんでした。

 去年の12月にできたばかりのため,露天風呂の周りの囲いも真新しいです。大きい石を組んだ露天風呂は,お湯の中に身を沈めると,ちょうど背もたれにちょうど合う感じです。目の前には雪が積もっているので,眺望は若干損なわれていますが,太陽の陽はきちんと入ってきて心地よいです。眺望よりも,やはり雪見の露天というシチュエーションがポイントが高いです。

 お湯は高い位置から流れ落ちてくるものと,湯面近くから出てくるものがあります。湯船の外に掛け流されている様子を見つけることができなかったので,恐らく湯面近くから出ている方のお湯は循環なのではないかと思いましたが,いわゆる塩素臭を感じることはありませんでした。お湯の鮮度的には,循環どうのこうのというより,湯船が比較的大きめなせいで,内湯のほうが勝っているのかなと思い,内湯に戻ることに。

 内湯は長方形の湯船で,大きく取られた窓から外がきれいに見えます。眺望だけれあれば,露天風呂からよりも良いでしょう。

 こちらは湯船からお湯がザバザバと掛け流しされていました。掛け流しを目で確認したせいでしょうか,とてもお湯が新鮮なものに思えます(現金ですね)。お湯は強くぬるぬる感を感じるほどではありませんが,なるほど弱アルカリ性という感じの肌さわり。しかもお風呂から上がった後の肌の感じは最高でした。

 惜しむらくは,この日はお客さんが多かったこと。あまり人の多いお風呂が苦手な私にとっては,良いお湯でも少しマイナス点かな。どうしても入浴する人が多ければ,それだけお湯の鮮度も落ちちゃう訳ですし。貸切状態であれば,もっと良かったのになぁ(贅沢ですが,,,)。

 ただ,宿の名前を「とだ家」に変え,雰囲気も今流行の和を感じさせるインテリアなどを取り入れながらも,宿の家族や従業員が今までどおりの温かいお客との関係を保っていこうとしていたのが好感持てました。

(お風呂へ降りていく階段です
 上にかかっているリーフのように,小物をあちこちで見かけます)

(内湯から外を望んだところ
 外には露天風呂が見えます)


(外へ出たところから露天風呂を見て)


(露天風呂の全体です
 比較的大き目の湯船)


(露天風呂のヘリには,このように雪が積もっています)


(湯船の中の様子です
 無色透明と思いきや,濁り気味)



【温泉の情報】
川崎町 青根温泉 お山のめぐみ とだ家
宮城県柴田郡川崎町青根温泉7-5

男女露天風呂「川音の湯」「花房の湯」,男女内湯
単純泉 低張性弱アルカリ泉 (52度)
   [混合泉(大湯・新湯・山の湯・儀王の湯・不忘の湯 etc)]


2020年9月27日日曜日

蔵王町「黄金川温泉 白鳥荘」

2017年2月,日帰り入浴。お勧めです。

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 濃い温泉という情報は常々聞いていましたが,内湯のみで,何といっても年配の方ばっかりという話でなかなか訪れることができませんでした。今回,覚悟を決めて行ってみました。
 受付は正に公共施設の事務室的な感じ。町内の人は多少安めですが,町外だったとしても高くはありません。さてさて,お湯はどんな様子なのか,,,
 浴室はシンプルな造りですが,天井が高く,湯気が篭りにくくなっています。台形の湯船にはまさに黄金色のお湯がタプタプで,そこから溢れるお湯が浴室の床を濡らしています。
 
 掛け湯をしたものの,お湯に足を入れてみると少し熱め。身体を沈めてみると,本日2湯目で,すでに準備ができている状態とはいえ,すぐにジンジンと足の先が温まってきます。更に,手の先までジンジンしてくるのは,このお湯の濃さゆえでしょうか。 そう,ガッツリ食塩系の温泉です。鉄分も含んでいるものの,口に含んでみたときのしょっぱさが,ここの温泉の本質でしょうね。身体にまとわり付くような,しっかりとした浴感が素晴らしい。
 とても強力な温泉なので,のぼせないように気をつける必要がありますが,このお湯にはひきつけられるものがあります。入ったなぁ,って感じが凄くあります。

(お湯の注ぎ口
 きっと空気に触れて,色が変わるタイプです)

(茶褐色の,濃そうな感じ)

(シンプルな浴室。人がいるので,窓際の写真)

(しょっぱい、まさに食塩泉)


【温泉の情報】
黄金川温泉 白鳥荘
宮城県刈田郡蔵王町宮字中野129

男女別内湯
ナトリウム-塩化物泉 高調性中性高温泉
          [源泉名/黄金川温泉 第二源泉]

2020年9月25日金曜日

川崎町「峩々温泉」4('02.07)


(日帰り入浴者も入れる露天風呂。
 こちらは石で組まれている男性用。
 少し,ワイルドな仕上がりです)


(日帰り客も入れる内湯。木で溢れています)


(以前来たときは,ここだけにしか入浴できませんでした)


(夜の内湯になります。あつ湯側です)


(同じくこちらはぬる湯側です)


(夜になると館内の廊下はこんな感じです)


(フロント脇の談話室にあります。
 飲湯用に専用で設けられています)


(有名なボンネットバス。
 年季が入っていますが,雰囲気十分です)



標高850Mの険しい濁川渓谷に沸く峩々温泉は,宮城蔵王の最も奥に位置するという秘湯中の秘湯。胃腸病の日本三大名湯(他は大分の湯平温泉,群馬の四馬温泉)として有名。蔵王連邦の刈田岳の噴火によってできたお釜を水源とした濁川の強い酸性の成分が温泉の湯にも反映している。

ここで有名なのは,もともと営林署が使用していたというボンネットバス。宿の前に懐かしい形のバスが止まっていますが,それがこれです。馬力もあって,山道にも強いということらしく,今でも夕食後に行われる山頂での星空ツアー(天気がよく,星空がきれいな晩に実施。参加は無料)に使われています。

明治9年の開湯以来,ずっと昔ながらの湯治場としての姿を守りつづけているのが,ここ峩々温泉です。胃腸病に効き目があるという湯の性質を,さらに長年にわたる独自の入浴法の研究,そして東北大学医学部の教授を招いての講演など,もっと高めようとする活動もしているようです。ここの温泉の湯は,入浴だけでなく,飲泉も勧めているようで,お風呂に入ってお湯を飲んで,を繰り返すことにより効果が増すようです

ここのユニークな入浴方法としては,“かけ湯”なる方法があります。宿泊者専用の建物にある大浴場の「あつ湯」(43~46度くらい)のものを浴びた後に,浴室の板の間の部分に木枕を置いて横になるというもの。そして竹筒で胃腸のあたりに繰り返し温泉の湯をけけるというもの。繰り返しかけることによって,その周辺の筋肉の緊張を取り,肩こりなどにも効果的とのこと。

2020年9月24日木曜日

川崎町「峩々温泉」3('02.07)

 宿に戻ってきた人たちは,きっとすぐにお風呂にいくだろうなと考え,少し時間をずらすことにしました。10時30分すぎに内湯へと行きます。あつ湯とぬる湯。ここのあつ湯を患部に当てると良いと言われています。有りがたいことに,私のほかにお客さんはいません。まずは一度体を温めようと,ぬる湯へ入ります。でも,ぬる湯というほどぬるくはなかったです。

 次にあつ湯へ。こちらはお湯につかるのではなく,お湯をかけて入ります。ちょうど両脇のところに木で作られた枕があるので,そこに頭を乗せて横になります。そして,置いてある竹の入れ物でチョロチョロとお腹にお湯をかけます。なんかのんびりって感じがとてもよかったです。最初は私一人だったのですが,途中からもう一人。でも,その人は慣れていて,本を片手にかけ湯していました。

 最後に実際どのくらいの熱さなのかを湯船に入って体感。本当に熱かったです。ほんの5,6秒入った後は,へりに腰掛けてひざから下だけをお湯につけて,体を温めてみました。

 内湯をあがった後,露天を見てみましたが,照明がぼんやり照らされていて実にいい雰囲気。先客が数名いたのと,すでに十分お風呂に入っていたので,ここはおとなしく帰ることにしました。

 とても静かな館内。お客でいっぱいのはずなのに,こういった落ち着いた宿のせいなのか,騒いでいる人はいないようです。私もゆったりと眠ることができました。

 翌日,朝食は8時から夕食と同じ場所で。とてもあっさりとした内容でしたが,名物というお味噌汁(なめこ入り)は美味でした。食後はフロント脇にある談話室でコーヒーをいただけます。

 最後にまだ入っていない露天風呂へ。露天風呂は9時までなので早めにいかなくっちゃと,少し慌てて。すでに先客がいましたが,カップルだったようで,私の気配を察知してあがりました。それで私の貸しきり状態。
 
 手前の湯船に入ってみると少しぬるめ。お湯はほんの少し滑らかな感じがします。奥の方でお湯が出ているのでそちらに行ってみると,ちょっと暖かくなっています。でも,そんなに熱いほどではないです。早い時間のときは熱いくらいだったみたいなので,夜の雨でぬるくなってしまったのでしょうか。

 体が少し,あったまったところで,露天風呂へ。こちらもお湯はぬるめでしたが,体を横にして見る川の流れはとても最高です。少し上のほうには1m強の落差の滝がありますし,なんといっても川の流れはすぐそこなんですから。

 ただ,やっぱり少しぬるいので,ほどほどで元に戻ります。湯船に体を浸して見上げる山々の景色は気持ちいいものです。ぼんやり15分くらい入っていました。

 まだ足湯を試していないことに気が付き,上がった後,テクテク行ってみました。実際に足をつけてみると,お湯の高さが足りません。30cmくらいしかお湯の深さがないので,くるぶしのちょっと上くらいまでしか漬かることができません。まぁ,十分体を温めた後なので大丈夫でしたが。足をつけたまま,横にゴロンとなってみると,これまた気持ちがいいもんです。

上がった後,少し部屋でゆったりした後,10時ぎりぎりにチェックアウトしましたが,山奥の一軒家にも関わらず,施設面はこざっぱりしていて,でも十分秘湯の味わいを楽しめる峩々温泉はとても良かったです。また来てみたいと思わせる宿でした。


(渓流沿いにある露天風呂。最初は気がつきませんでした)


(こんなに川の近くにあります)


(足湯です。水深は浅めでした)


(足湯のところからの景色です。
 こんな風景を見ながらのんびりも良いです)


(蔵王の清水です。冷たい水が美味しいです)


(家族風呂です。
 こじんまりとした湯船につかり,ゆったりするのも悪くないです)

(日帰り客用の露天風呂です。女性用になります)


(外を覗き込むと駐車場です。
 湯船に浸かって上をぼんやりと,見ているのが良いでしょうね)

2020年9月22日火曜日

川崎町「峩々温泉」2(露天風呂)

 
 さすがに部屋に帰ってきてビールを飲みながら再度休憩。そうこうしているうちに,晩御飯の準備ができたとの電話。ここは5時30分すぎから晩御飯なので,お昼は早めに食べるか,少なめにしていたほうが良いでしょうね。フロントの上の食堂で食べることになりますが,座敷は3卓,それ以外の人はテーブルになります。

 決して豪華な食事ではありませんが,結構やさしめな味付けで,個人的には好きです。どこの宿に泊まっても出てくる固形燃料であっためるタイプの食事がなかったのには驚きました。でも,入り口で温めているお汁など,なかなか美味ですよ。ビールもキリンのビール職人とサッポロのエビスとちょっと贅沢なところを準備しています。

 食後は部屋でまたゆったり。宿に着いてから「星空ツアー」を申込んでおいたので,出発の準備をしなくちゃいけないんだけれど,外はガスっていてどんよりな空。どうなのかなぁと思いつつ,18時50分に銀嶺号で出発。あの宿の前にある,年月を感じさせるボンネットバスです。座席数が限られているので,宿に着いてすぐに申込まないと一杯になってしまうそうで,私が乗ったときも当然満員でした。

 ウンウンと唸りながら走る銀嶺号。決してスピードは出ませんが,馬力はありそうです。ご主人の話を聞きながら,徐々に徐々に上に上がっていくと,やがて雲の中を突き抜け,晴れ間が現れます。で,一度,途中の展望台で休憩。だいぶ周りも薄暗くなってきて,滝も薄っすらと見える程度。「ここから年に2,3組は飛び降りるんですよねぇ」というご主人の話。

 再出発して,お釜のところの駐車場まで行きます。途中から再び雲の中に入っていくので,視界が悪く,星空を見ることはできません。少しそこで外にいた後,宿に戻ることに。どんどん降りていくと,再び雲から抜け,星空が見え始めます。さっき,一休みしたところで,車を停めて見ることにします。完全に晴れ渡った空ではないのですが,それでも十分綺麗な星空。上を見ているのに首が痛くなってしまうほどした。

その後は,ウトウトしながら宿に戻っていきます。山の天気なので,宿で天気が悪くても上では晴れていることもあるでしょうし,その逆もあります。でも,銀嶺号に乗れただけでも満足です。ちなみに山の上へ行くので,きちんと上に羽織るものを持っていった方が良いですし,もし懐中電灯があればもっと良いでしょう。また,決して乗り心地が良い訳ではないのを覚悟しておきましょう。

 なお,今回の宿,上の記事と,下の写真はリンクしていません。


(露天風呂です。丸太で二つに区切られています)


(外から見た露天です。
 脱衣所近くの方には屋根があり,雨の日でもゆったり入浴できます)

(木々の合間からさす陽の光が,とてもキレイです)


(とても近くに自然を感じられます)


(日中は少し熱めのお湯でした)


(露天風呂から山を見たところです)
 

2020年9月21日月曜日

川崎町「峩々温泉」1('02.07)

2002年7月,宿泊。お勧めです。

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 前から行きたいと思っていた温泉の一つ,峩々温泉。胃腸に効くということで,今回,療養も兼ねて(?)の旅行でした。何といっても,日本三大胃腸の湯ということで,期待大ですね。団体客・カラオケお断りということで,きっとゆったりすることもできるだろうなと,楽しみにしてました。

 さて,途中お昼を食べた後,宿に向かいましたが,ちょっと早めに着いてしまいました。大体,2時30分くらいでしょうか。フロントに早く着いてしまった旨,話してみると部屋の準備状況を確認の上,入れてもらえることに。もちろん,受付の時に(大して押されていない)日本秘湯の会のスタンプは渡して。

 部屋へ案内してもらうと,6畳に小さな広間がついたくらいの大きさで決して広々としているわけではありませんが,想像していた古めかしい感じは無く,全然快適に過ごせそうです。思っていたほど涼しくは無かったのですが,今日はいつもより暑かったようでご主人にも暑いでしょう,と声を掛けられました。まぁ,窓を開けて,扇風機を回していれば十分です。そして,部屋の備え付けの冷蔵庫には蔵王の水とコップが冷やされていて,嬉しい限りです。

 お風呂は何種類もあるのですが,宿泊者専用のお風呂が特に楽しみ。とはいえ,まずは部屋で一休みしてから家族風呂。空いていればいつでも入れます。2人が入れるくらいのこじんまりとした湯船ですが,お風呂の入り口にある自動販売機でビールを買って入ると,もう天国。湯船に浸かると,ちょうど窓から外が眺められるようになっていて,いい気分です。露天風呂とかのほうが気持ち良いのかも知れませんが,

 一度部屋に戻ってから,次は日帰りの人も入れる六治の湯。男性用のほうは岩で組まれていて,やはり野性的な雰囲気が感じられます。女性用のほうは木の枠で組まれていて,横になったときの肌へのあたり方も優しいですね。

 お湯は気持ち男性用のほうが熱く,女性用のほうが少しサラサラもしていたような気がします。どちらのお風呂も,駐車場側に面しており,立ち上がると外から見えてしまうかも。特に女性用のほうは,外に組まれている木の塀もきっちり組まれている訳ではないので,ご用心を。日帰りの人用の内湯もあったのですが,露天風呂に十分入ってきたので,今回はパス。まぁ,こっちの方は,以前日帰りで来たとき入ったので入らなくてもいいかな,と。


(日本秘湯を守る会の提灯
 これがあるとホッとします)


(日中の内湯。ぬる湯の方です)


(同じく内湯のあつ湯です。
 湯船の脇に横になります)


(再びぬる湯。外を流れる川を見ながらの入浴です)


(内湯を出たところで,蔵王の清水を飲むことができます)


(露天風呂やあし湯に向かう廊下)





2020年9月19日土曜日

川崎町「青根温泉 じゃっぽの湯」

2015年3月,日帰り入浴。

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 公衆浴場は人が多いので避けることが多いのですが,平日ということもあり訪問してみました。入り口で入浴券を購入。宮城県内の日帰り入浴で310円というのは嬉しい値段です。

 建物全体に木の雰囲気。脱衣場は広め。浴室は窓も大きく取られており,かつ天井も高いことから開放感があります。湯船は角の丸いL字型のもの。お湯は,無色透明で,少しミシミシするような肌さわりがありました。匂いも特に感じませんでした。

 入浴しているうちに,足の先がジンジンしてきます。良い感じの掛け流しでしす。早めの時間だったせいか,そんなにお客さんもなく,お湯も新鮮な状態で,ゆったりできました。入浴客が少ないと,のんびりできて幸せです。 


(L字型というか,靴下型のような湯船)

(お湯の注ぐ量からすると,
 もう一回り小さい湯船でも良いような)

(窓は大きくとられているし,清潔感のある浴室で気持ちが良い)

(無色透明のお湯
 でも,しっかり温泉パワーを感じました)

(天井も高く,湯気がこもり難いのは良いですね)

【温泉の情報】
川崎町 青根温泉 じゃっぽの湯
宮城県柴田郡川崎町青根温泉9-1

男女別内湯
単純温泉・低張性弱アルカリ性高温泉 
 [源泉名/大湯・新湯・山の湯・蔵王の湯・不忘の湯・花房の湯・新名号の湯 混合泉]

2020年9月17日木曜日

川崎町「青根温泉 青嶺閣」《廃業》

2003年10月,日帰り入浴。廃業しました。

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 青根温泉で「湯と路(ゆとろ)」という湯めぐり手形が始まったので行ってみました。手形1つが千円で,これでお風呂3ヵ所に入ることができます。この青嶺閣だと,ほぼ一回で元が取れてしまうような感じで,とてもお得な企画です。(手形だと入浴のみで休憩はできませんが,,,)

不忘閣の道向かいに青嶺閣は位置し,日帰り入浴に訪れたのであろうお客さんの車が道路にまで溢れています。案の定,男湯女湯共に,お客さんは沢山来ていました。

 内湯は思っていたよりも大き目の湯船でした。無色透明なお湯が注がれる湯船が真ん中にあり,その左右にカランが備わっています。注がれるお湯の量自体は,湯船の量からするとそんなに多くはないのかもしれませんが,きちんと掛け流しになっています。注ぎ口のところにはコップも置いてあり,飲泉が可能になっています。これも掛け流しの証拠ですね。

 このあたりは,泉質表の源泉名から判断するに,各源泉を一括管理し,各宿に分配しているのでしょうが,前回入浴した不忘閣とも若干違うような気がします。雰囲気から受ける印象のせいでしょうか。黒っぽい湯の華のようなものが舞っていました。

 そしてこの宿の自慢の眺望露天風呂。あまり天気は良くなかったのですが,それでも入浴していた一瞬は雨も止み,ある程度,下のほうに広がる景色を楽しむことができました。このあたりの紅葉はもう少し先なのでしょうが,それでもまばらに紅葉している木々を見ることができました。

 内湯に比べるとお湯は少しぬるめ。注ぎ口は2つあり,1つは熱めのお湯が,もう1つからはぬるめのお湯がでていました。湯船の色のせいなのか,少し緑がかったお湯のように見えました。

 同じお湯を使っているのでしょうが,この青嶺閣のお湯は「湯と路」の立て看板によると“美肌”と“眺望”とのこと。なるほど,納得でした。


(これが青根温泉の湯めぐり手形「湯と路」
 期限が最初の入浴から6ヶ月。
 マジックで書かれた文字が愛嬌(笑))

(眺望露天風呂からの眺望です。
 ロケーション最高です)

(注ぎ口が2つあります。
 上のほうが少し熱めのお湯です)

(眺望露天風呂に浸かり,内湯側を望んで)

(湯気で見にくいですが,内湯です。
結構な広さがあります)

(青いコップを使って飲泉します。
 仄かな苦味があるだけで,飲みやすいアルカリ性のお湯です)

(家族風呂で,貸切で入浴できます。
 湯船の大きさとお湯の投入量を考えると、一番贅沢な温泉かも)

(これが「湯と路」の立て看板です。
 「美肌の湯」と「眺望の湯」だそうです)


【温泉の情報】
川崎町 青根温泉 青嶺閣 《廃業》
宮城県柴田郡川崎町青根温泉2-1

男女眺望露天風呂,男女内湯,家族風呂
単純泉 低張性弱アルカリ泉 (52度)
    [混合泉(大湯・新湯・山の湯・儀王の湯・不忘の湯 etc)]