2020年5月30日土曜日

名取市「熊野堂温泉」

2003年11月,日帰り入浴。

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 仙台から極近の温泉の一つ,熊野堂温泉。前々から気になっていたのですが,やっと訪れることができました。

お風呂は男女とも内湯のみですが,それぞれ浴槽が複数あります。

 男湯は入って正面に波状になっている大き目の湯船があり,ここは適温に沸かしたお湯が注がれています。4~5人が入れるくらいの大きさがありますが,注がれているお湯の量は決して多くないかもしれません。でも,循環ではなく,掛け流しなのは好感が持たれます。お湯は無色透明で,匂いもしません。とても優しい肌さわりのするお湯で,気泡が肌に付きやすいようです。

 すぐ左に丸い湯船があるのですが,ここにはお湯は張られていませんでした。右の方には2人が入れるくらいの大きさの湯船が二つあります。川沿いの湯船の方は,源泉そのままが注がれています。当然,だいぶ温めですが,上がるのが辛くなるほどではありませんでした。ただ,ここは人によるでしょうね。でも,大きな湯船以上に,優しい,なめらかな感じのするお湯でした。

 もう一つの湯船は,ドアで仕切られており,大きな湯船と同じように加熱されていました。ただ,湯船の大きさが小さいこともあり,より温度の高いお湯になっています。掛け流されるお湯の量も,大きな湯量も大目。ここで体を温めて,温い源泉に入るのが良いのでしょうか?

 女湯の方には3つの湯船がありました。入って正面に長方形の湯船があり,ここが適温になっています。男湯にはお湯が張られていなかった丸い湯船には温い源泉のお湯が注がれています。もう一つ,左奥の方に小さめの湯船があって,ここも適温の湯船になっています。

 やはり男湯と同じように,温かい湯船で体を温めてから,源泉に入るのが良いのかな? あるいは,浴びるだけでも,肌に効果があるのかもしれません。

 男湯の方は旅館脇の田んぼの眺望が利き,女湯の方は川の方に見晴らしが良くなっています。窓が大きく取られており開放感があるのですが,薄いフィルムが張られているので,外からは見えないようになっているのかもしれません。

 こんなに仙台近郊で,鉱泉なのにキチンと掛け流ししている,掘り出し物の温泉でした。

(意外と風情のあった玄関。
 この日の写真は全体的に青みがかっています)

(女湯の長方形の湯船です。
 無色透明のお湯の感じが見えます)

(女湯の丸い湯船。温い源泉のまま。
 ふちにキレイに桶が並んでいます)

(女湯の正方形の湯船。窓の向こうに川が見えます)

(男湯の温めの源泉の湯。男湯は全体的にくもってしまいました。)


(男湯の小さめの加熱した湯船。
この温泉のお湯の注ぎ口は,動物の形をしています)

(大き目の波型になっている湯船)

【温泉の情報】
名取市 熊野堂温泉
宮城県名取市高舘熊野堂字五反田48-2

男女内湯
鉱泉

2020年5月28日木曜日

利府町「沢乙温泉」

2002年12月,日帰り入浴。

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 仙台中心部から20分ちょっとで行けるという,手軽な温泉。沢乙温泉は,ここ内海旅館のみになります。以前は昔からの湯治場的な温泉だったのだと思いますが,今は小ぎれいな建物になっていて,近くの人たちがひっきりなしにやってきています。でも,街から近く,こんな温泉があるなんて,穴場ですね。スーパー銭湯では飽き足らない人,ここなら十分楽しめますよ。

 お風呂は内湯と露天風呂の二つがありますが,内湯は超音波・ラドン付ということで,ちょっと今風(?)。幅が1mくらいの滝が壁をつたって下の滝つぼ(?)的なところに溜まり,そこから2段滝(?)みたいな感じで湯船に注がれます。別にどうってことはありませんが,ちょっとゴージャスな感じがします。源泉の温度が低いということもあり,お湯も少しぬるめ。上の方はいい感じなのですが,下の方になると少しぬる過ぎかも。若干,つるつるするようなお湯の感じがしました。

 外にはこじんまりとした露天風呂があります。女湯の方が男湯よりも大きく,女湯は畑の先に山が見えるような感じですが,男湯は建物の間から道路がチラリと見えるような感じ。この宿は,女性の方が良いみたいです。

 男性用の露天風呂は,大人3人が小さくなって入るのがやっと。それも,体育座りで,です。一方の女性用はもっと大きく,倍くらいはあるでしょうか。内湯に比べると,外気に触れる分,少し熱くして流しているせいか中よりも暖かいです。また,内湯・外湯とも循環式なのですが,外湯の方が薄緑がかったお湯で,湯の花も結構浮いています。なぜだかわかりませんが,露天風呂のほうが源泉に近い形で使われているようです。

 内湯は,少し銭湯のような雰囲気もありますが,露天風呂は十分に温泉を楽しめる感じはします。大きな岩が配置されているのですが,もたれかかったり,上半身を出して座ったりするのに,ちょうど良い感じに作っています。清潔感もあり,なかなかです。

(男性用の露天風呂です。
 女性用と違って小さいんです)

(岩の組み方は工夫されていて,座り心地はバッチリです)

(露天風呂から望む風景。
 といっても,宿の建物が見えるだけですが)

(お湯の注ぎ口。若干の湯の花があります)

(見えにくいですが,内湯です。
 左手の壁の少し黒っぽいところが,上からお湯が落ちているところです)


【温泉の情報】
利府町 沢乙温泉 内海旅館
宮城県利府町菅谷字明神沢

内湯,露天風呂
アルカリ性
 

2020年5月26日火曜日

利府町「道珍坊温泉」

2003年9月,日帰り入浴。

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 仙台市のホント近くにある温泉。利府にあるジャスコから車で1~2分くらいという極近さです。宿泊はやっていないようで,日帰り入浴と休憩のみ。手前に自宅らしき建物があり,そこで入浴料を支払います。その後,左奥にある温泉建物入り口から入っていくようになります。

 男女の内湯がそれぞれあるだけなのですが,男湯の方が浴室・湯船共に大きい造りとなっています。天井が高く,上のほうで男湯と女湯は繋がっていました。

 男湯の方にはお湯の注ぎ口があるのですが,女湯の方にはありません。循環させているお湯の出し方が若干違うようです。また,男湯のお湯の注ぐ様子にしても,一定時間経つと,自動的に止まってしまったような印象があります。どうしても鉱泉のせいで加熱・循環しているため,お湯の鮮度が低いように感じていたので,別途蛇口で調整できるお湯をドバドバと入れて,掛け流しチックにして入浴しました。

 お湯は無色透明です。循環しているとはいえ,PHが9.1とアルカリ性なので,お湯の肌触りは少しヌルヌルするような感じがあります。また,若干の塩分を含んでいるのか,塩味が感じられました。

 ゆったりと入浴していると,フツフツと細かい汗が出てきます。大粒の汗とまではいきませんでしたが,それでも効能十分なお湯のようです。また,塩分などの成分が肌に幕をつくっているのか,湯上りはなかなか熱さが引きません。肌の感じもツルツルです。

 なお,宿の人からは入浴するときに「1時間」というように念押しされますが,浴室にも脱衣所にも,そして温泉棟の入り口にも何個も時計が置かれています。時間の管理はバッチリですね。

(お風呂の建物入り口です。左手前に池が見えます)


(女性用の浴室です。男性用よりも小さめ)


(無色透明なお湯。
 右の蛇口をひねり,掛け流しもどきにします)

(男性用の浴室です。湯船も一回り大きいかな)

(左中央のあたりの口からお湯がでます。
 でも,一定時間が経つと,自動で止まります)

(洗い場の様子です。まだ新しく,綺麗です)



【温泉の情報】
利府町 道珍坊温泉 富士乃屋
宮城県利府町青山1-102-1

男女内湯
アルカリ性鉱泉
 

2020年5月25日月曜日

仙台市「明日の湯」

2005年8月,日帰り入浴。

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 仙台市内にあるものの,なかなか足が向かなかった温泉です。でも,実は良いお湯らしいという話しを聞き,訪れてみました。

 近所の人で賑わっているそうなので,一番風呂を目指しました。10時オープンなのですが,ちょっと早めに着きすぎ,入り口のところにあるソファーで5分ほど待たせてもらいました。大事なものは,入り口すぐのところに10円投入式の貴重品ロッカーがありますので,これを利用すると良いでしょう。

 自動販売機で入浴券を購入。後からきた常連らしき人は回数券のようなものを持っていました。休憩はプラス300円ですが,一日ゆったりするには良いかもしれません。

 時間になったので浴室に入ってみると,2m×2.5mくらいの湯船からは気持ちよくお湯が掛け流されています。想像していた以上のお湯の状態に嬉しくなってしまいます。また,湯船と洗い場の間には衝立があるので,体を洗っている人のシャワーが飛んでくることもなさそうです。

 お湯は無色透明の弱食塩泉。口に含んでみると,ほんのりと薄塩水味です。肌さわりはスベスベ・キュッキュッといった感じでした。湯の華は舞っていませんでしたが,よくよく見ると,お湯の中に小さい気泡があるのが判ります。これが肌について,なかなか良い感じです。お湯が新鮮な証拠でもありますね。

 最初,掛け湯をした時は,少し熱めかとも思ったのですが,体を沈めてみると適温でした。湧出時43度となっていましたが,今の時期で適温だとすると,冬の時期は少し温めで長く入っていたい感じかもしれません。

 弱食塩泉ということで覚悟はしていたのですが,とても柔らかいお湯についつい入っていると,すっかり汗が引かなくなってしまいました。湯船の脇で休んでいても,なかなか再チャレンジする状態にはなりません。入り口の張り紙で禁止されていなかったら,湯船から掛け流されるお湯の気持ちよさそうな床の上でトドになっていたかったです。

思いがけず,近場の良いお湯を発見できましたが,やはりお盆期間の午前中だったので,このお湯のコンディションが保たれていたのかもしれません。でも,再訪しても良いかなと思わせる,お湯と掛け流し状態でした。

(男湯の内湯。長方形の湯船)


(逞しい顔つきです。まずまずのお湯の投入量)


(湯船からお湯が掛け流されています
 トドになりたい誘惑が大)

(無色透明の食塩泉です)

(明日の湯の入り口
 黄色い建物が目印です)


(入り口脇にある看板)



【温泉の情報】
仙台市 明日の湯
宮城県仙台市泉区根白石新坂上34-10

男女別内湯
ナトリウム-塩化物泉 低張性弱アルカリ高温泉 
 [源泉名/美智の湯?] 

2020年5月20日水曜日

松島町「ホテル海風土」3


 食事は2階のレストラン「七海」で取ります。窓際のテーブル席もありますし,奥の方には襖で個室にできる和室タイプの席もあります。

 夕食は6時からでお願いしました。会席料理で,順次,料理が運ばれてきます。酒のつまみにも良いような内容でしたが,刺身のボリュームと鮮度は,流石だなと感じました。また白魚の卵とじも美味しかったです。

 朝食は7時半から。同じ場所でいただきました。こちらは普通の朝食といった感じでした。

 
 スタッフの感じは悪くありませんでしたが,それがキチンと仕組みとして組み込まれていないため,上手く回っていないと感じるところがありました。また,より客層を広くするためには仕方がないのかもしれませんが,バリの雰囲気と和の雰囲気がそれぞれ中途半端になっているような気もしました。

 とはいえ,展望風呂からの景色やスタッフの対応など,松島での宿泊先として悪くないと思いました。

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海風土会席御献立
               平成二十一年 弥生
 食前酒 柚子カクテル
 先付    ホタル烏賊  竹の子  独活
        木の芽バター和え
 前菜  旬の肴盛合わせ
 吸物  うぐいす豆腐  ネウあられ揚げ
        わらび  桜花
 造り  三陸産鮮魚大鉢盛り
 煮物  松島名産生海苔お葛かけ
        竹の子  鯛の子ハンペン  菜の花
 焼き物 宮城県産もっこり和牛一口ステーキ
        おろしポン酢  山葵
 含肴  白魚と山独活鍋
        水菜  椎茸  長葱
 食事  竹の子御飯  香の物
        とげくり蟹味噌汁
 水菓子 季節のフルーツ  桜餅ロール
  
           松島 ホテル海風土
              料理長  林 正康

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(浴衣を選べるサービス)


(1階のラウンジ)


(入り口脇の置物。キリンさんです)



(朝ごはん。夕飯の写真は失敗!)


(地元で採れたトマト)


(焼き魚。普通です)


2020年5月19日火曜日

松島町「ホテル海風土」2


 男風呂と女風呂,そして部屋の紹介です。 

(男性用「月の湯」)


(こちら側は,若干雰囲気はあります)


(シャワーの数は十分)


(無色透明でアルカリのお湯。雰囲気的には物足りないかも)


(女性用「星の湯」)


(部屋から海側の窓)


(今回の部屋。2間続きで,ゆったりできました)


(エレベータを降りたところ。バリっぽい雰囲気)


(部屋の前には鳥の置物)


2020年5月18日月曜日

松島町「ホテル海風土」1

2009年3月,宿泊。

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 松島に温泉が沸いたのは2007年。この温泉は単純泉でしたが,近くの一の坊でも掘り当てたのはナトリウム-塩化物泉なので,現在は2種類の源泉があるようです。

 海風土が一応元湯だったことと,3連休なのに次の日が土曜日で休前日料金ではなく平日料金だったことで,泊まってみました。ちなみにJTBの部屋指定なし(和室)で予約を入れたものの,和室の中では1番良いんじゃないかと思われる2部屋続きの角部屋に泊まれました。

 宿には少し早めに到着し,車を駐車場に停めさせてもらい,松島循環バスで松島観光をしました。バス停は宿のすぐ前ですし,30分に1本は走っているので,使い勝手も良かったです。

 1階のロビーは,バリをイメージした造りとなっており,フロントもホテルらしくありません。チェックインの手続きはロビーのテーブルに座り,ウェルカムドリンクを飲みながら進めることになります。パブリックスペースには,多少の図書と自由に使えるPCも1台ありました(WBCの結果を確認するのに使わせてもらいました)。そして,部屋に向かう前に,浴衣を選ぶことになります。子供用にも仁平が準備されます。

 エレベーターを降りると,これもバリをイメージしたような造りになっており,部屋の前にも猫の置物がありまました。部屋は和室なので,入り口のドアは和風っぽい感じ。踏み込み的な感じで2畳のスペースがあり,8畳+広縁の部屋と6畳の部屋になっていました。特にバリちっくなところはなく,ごくごくオーソドックスな和室です。空の冷蔵庫だったので,飲み物はルームサービスか,自動販売機で購入するようになります。

 お風呂は1階に男女別の内湯「星の舟」と5階に展望風呂「みはらしの湯」があります。展望風呂は男女入替えで,夕方から夜中までが女性,日の出からが男性となっています。

 1階のお風呂は,ごくごく普通の造り。特にバリ風でもなく,和風でもなく,どちらかというと公共の宿にありそうな雰囲気。外は駐車スペースなどのために目隠しされており,開放感はありません。洗い場の数は十分だと思いますが,洗い場と洗い場の間に仕切りがあった方が嬉しいかもしれません。その他,サウナが併設されていました。

 お湯は無色透明のアルカリ性単純泉。衛生管理のため塩素を投入しているので,浴室に入った時点で匂いを感じます。温度管理のために加水もしているようですが,アルカリ性らしいヌルヌルとした肌さわりはあります。

 バスタオルは脱衣所にあるので持ってくる必要がなく,湯上り後に麦茶やレモン水,シャーベットのサービスがあるのは嬉しいです。また,無料のマッサージ器が2台と,フットマッサージャーも2台ありました。

 やはり,この宿の売りは個室に付いている掛け流しのお風呂,そして展望露天風呂でしょう。予算上,お風呂付の部屋にしなかったので,そのお風呂は楽しめませんでしたが,展望風呂は味わってきました。
 展望風呂へは4階から階段で上がっていくようになります。この展望風呂からの眺めは最高です。陽が沈む前の一時の景色,また日の出の時の景色も良いです。4階の屋根の部分も庭のようにしているので,手前のところから海までの視界に違和感もありません。窓を開けることができるので,開放感もあります。「松島だなぁ」と感じれる景色です。

 浴室の構造上なのか,塩素の匂いも気になりません。同じお湯の使いなのでしょうが,単純な人間なので,この絶景で入るお風呂の方が全然気持ち良く思ってしまいます。

(入り口の脇にある「海風土」のロゴ)


(無料で入ることの出来る足湯。地元の人が使っていました)


(1階のフロント。旅館などの雰囲気とは違います)


(展望風呂からの景色。これを見るためだけでも十分価値あり)


(細長い湯船には,若干ぬるめのお湯が張っています)


(展望風呂にはシャワーが無いので,これでかけ湯して入ります)


(日の出がもうすぐ)


(展望風呂から日の出。朝の時間は男性用です)


(屋上に造られた庭が,松島の風景に溶け込んで良い感じです)


(浴室自体も細長いです)


(開放感があるせいか,塩素臭は気になりませんでした)



【温泉の情報】
松島町 ホテル海風土
宮城県宮城郡松島町松島字東浜5-3

屋上展望風呂「みはらしの湯」,大浴場「星の湯」(女性用)「月の湯」(男性用)
アルカリ性単純温泉
  [源泉名/松島温泉1号泉]