2019年12月31日火曜日

大崎市「中山平温泉 仙庄館」2


 食事は夕食・朝食共に部屋食。夕食は6時前後に持ってきます。ただ,スタッフの数が限られているせいか,ピッタリの時間にはならないこともあるようです。冷めた料理が出ないようにとの配慮かもしれませんが,最初から酢の物などさっぱりとしたメニューが多め。ご飯は美味しかったです。

 朝食は8時過ぎから順次。こちらはごく普通。牛乳ではなく,マミーのような乳酸系ドリンクが出たのにはびっくり(笑)。 働いている方の人柄は悪くないのですが,昔からの旅館の延長上にあるようなサービス。もちろん,格安の値段で泊っているので多くを望むのは酷ですが,あの貸切露天風呂に入る価値はあり。


(女性用の露天風呂。左右共に塀があります)


(お湯の注ぎ口)


(男性用の露天風呂。開放感は女性側よりもあります)


(男性用露天風呂のお湯の注ぎ口)


(源泉棟と思われるところからの湯気)


(貸切露天風呂の脱衣所建物)


(貸切露天風呂。ここが最高です!!)


(湯船の大きさは異なるものの,注がれている量は,ほぼ同じ)


(白い湯の花が,もさもさ)


2019年12月30日月曜日

大崎市「中山平温泉 仙庄館」1

2009年7月,宿泊。

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 中山平温泉の中では大きい宿。雪見風呂の風情が良さげですが,土曜日の宿泊なのに8400円という格安のプランがあったので,ブルーベリー狩りがてら泊まりました。

 建物の構造上,隣の建物しか見えない部屋もあるようですが,安いプランだったのに川沿いの部屋でした。8畳プラス広縁で,大きさはまずまず。入口すぐにあるトイレは使いにくかったですが,自由に使える冷蔵庫など,ひととおりのものは揃っていました。

 男女別の内湯,内湯から離れたところにある男女別の露天風呂,その脇にある貸切露天風呂の3種類あります。貸切露天風呂はロビー受付の,早いもの順です。

 最初に貸切露天風呂の予約をした後,まずは男女別の露天風呂へ行きます。建物を一度出て露天風呂の建屋に入るので,多少,行きにくいです。一番手前に貸切露天風呂,真中が女性用の露天風呂,奥が男性用の露天風呂という順番です。

 そのため,女性用は目の前の川を眺めることはできるのですが,両脇に壁があり,男性用に比べるとちょっと開放感に劣ります。 無色透明で熱めのお湯が注がれています。湯の花も見られませんでしたが,硫黄の香りが鼻をくすぐります。肌さわりはちょっとぬるぬる感もあるかなぁ,といった感じでした。

 一休みして,ロビーで鍵を受取り貸切露天風呂へ。脱衣スペースはこじんまりとしています。ドアを開けると,3人程度がちょうど良いくらいの湯船があり,そこにどんどんお湯が注がれています。男女別の露天風呂と同じくらいの投入量なので,湯船からのお湯の溢れ具合も気持ちが良いです。

 その分,お湯は熱め。蛇口から直接湯船に水を入れられないため,桶を使って入れるしかありません。しかもどんどん掛け流されるため,あまり水をうめた効果も出ないのです。 でも,他の露天風呂や内風呂では見られなかった白いふわふわした湯の花や,何といっても鮮度の良いお湯。この宿に泊まって,このお風呂に入らなかったら損だと思います。

 食後には内湯に入りました。露天風呂よりはぬるめに設定されています。また,露天が透明なお湯だったのに対し,こちらは若竹色に濁った感じで,気分的に悪くありません。タイミングによっては貸切状態にもなったりするので,ゆったり入ることができました。

 食事は夕食・朝食共に部屋食。夕食は6時前後に持ってきます。ただ,スタッフの数が限られているせいか,ピッタリの時間にはならないこともあるようです。冷めた料理が出ないようにとの配慮かもしれませんが,最初から酢の物などさっぱりとしたメニューが多め。ご飯は美味しかったです。

 朝食は8時過ぎから順次。こちらはごく普通。牛乳ではなく,マミーのような乳酸系ドリンクが出たのにはびっくり(笑)。 働いている方の人柄は悪くないのですが,昔からの旅館の延長上にあるようなサービス。もちろん,格安の値段で泊っているので多くを望むのは酷ですが,あの貸切露天風呂に入る価値はあり。


(女性用内湯「展望大浴場」
 緑色に白濁しているお湯)


(お湯の投入量はそこそこ)


(お湯もそんなに熱くなく,ゆっくり入れます)


(脱衣スペース)


(男性用内湯)


(L字型の湯船)


(こちらは白濁。同じ内湯でも女湯と違う)


(夜の内湯の雰囲気)


(その日によってブレンド具合が違うらしい
 この日は「仙庄の湯」「黒森の湯」)


(部屋からの眺め)



【宿の情報】
中山平温泉 月見の宿 仙庄館
宮城県大崎市鳴子温泉字星沼28-2

展望大浴場,露天風呂,貸切露天風呂
単純硫黄泉 [源泉名/新滝の湯、新黒森の湯、新吹の湯、新々仙庄の湯]

2019年12月28日土曜日

大崎市「中山平温泉 東蛇の湯」《廃業》

2009年2月,日帰り入浴。廃業しました。

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 ラドン温泉前にある駐車場に車を止めて,道を下っていくと,古い校舎風の建物があります。そこが「東蛇の湯」。

 入り口でお金を払って,大浴場はそのまま真っ直ぐ。更衣室は男女に分かれているものの,内湯・露天共に混浴。更衣室と内湯を隔てるガラスも曇りガラスではないですし,お湯の色も無色透明なので,難易度は高い混浴です。開放感に劣るものの,ダメな人には女性専用のお風呂があるようので,そちらを利用した方が良いでしょう。

 内湯には湯舟が2つありました。1つには鎖が張ってあり,入れないようになっています。高温の源泉を,自然に冷ますのがここの流儀なのです。入れる方の内湯は,多少お湯の量が減っていましたが,源泉を追加することはできるので,お湯のくたびれは気にならないのではないでしょうか。

 お湯は無色透明なのですが,若干の濁りがあります。とろろ昆布のような湯の花が少し舞っていました。お湯を口に含んでみると硫黄の香りもちょっとします。軽くにゅるにゅるする肌触りは,中山平らしい感じです。最初は,多少ぬるめでしたが,途中から源泉を追加した人がいたので,結構熱めに戻りました。

 露天風呂も内湯同様ですが,すぐ脇を流れている川を見ながらの入浴は開放感もあって気持ち良いです。にゅるにゅる感は内湯の方に強く感じました。久しぶりの温泉だったせいか,すっかり長湯をしてしまいました。

 と,帰ろうと思ったら,入れないようになっていた鎖が外されていました。やったー,と小喜び。 

 まだまだ熱々でしたが,中のお湯はとても新鮮な感じがしました。こういった源泉の温度の下げ方というのは初めてでしたが,解放後すぐのお湯は良いですね。


(内湯で入れる方の湯船
 透明ですが,若干の濁りも)


(お湯の温度が下がったときには
 ここから源泉を投入できます)


(入れないように鎖が張ってあったもう1つの内湯
 帰る間際に鎖が外されていました)


(露天風呂)


(内湯よりも湯船が大きく
 常に源泉が投入されていましたが
 外気のせいもあり,多少ぬるめ)


(露天風呂からの景色
 風も心地よく,長湯してしまいます)


(最初は入れないようになっていた露天風呂)


(少し緑がかったお湯のように見えます)


(大浴場に下りていく階段)


(東蛇の湯の入り口です)


【宿の情報】
中山平温泉 東蛇の湯
宮城県大崎市鳴子温泉字星沼6-1

(混浴)渓流露天風呂・内風呂,女性用風呂男湯,女湯
含硫黄-ナトリウム・炭酸水素塩・硫酸塩泉 (含重曹芒硝-硫黄泉) 
[源泉名/1号地A3号,白須8号,6号地G2号泉,6号地G3号井,6号地G4号泉 混合泉]

2019年12月26日木曜日

大崎市「中山平温泉 三之亟湯」

2008年7月,日帰り入浴。

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 中山平温泉駅すぐ近くにある宿です。楽天トラベルのサイトで評判が良かったことと,3連休中に宿泊の予約が可能で,かつリーズナブルだったことから泊まることにしました。
(中山平温泉駅には,蒸気機関車が静態保存されています。雨風で腐食はしているものの,電車好きのお子さんなら喜ぶのではないでしょうか?)

 建物は少し大きめの民家といった感じで,「三之亟」という看板が無ければ素通りしてしまうかもしれません。1階には調理場・お風呂・大広間があり,2階に客室があるという造りになっていました。館内はスリッパを使わず歩くようになっているのは,キチンと清掃していることへの自信の表れだと思います。

 窓からの景色は望めませんでしたが,広さも十分で,清潔な部屋。共同の冷蔵庫も準備されており,保冷財を冷やすのに使わせてもらいました。ただし,トイレや浴室のシャワーなど水周りは従来のままなので,不便に感じる人もいるかと思います。

 お風呂は男女別の内湯となっており,この日は女性の宿泊客が多かったのか,大きめの浴槽が女性用となっていました。湯船に注ぐ量で温度を調節しているタイプの源泉掛け流し。掛け湯する時は,少し熱めに感じますが,湯船に身体を沈めてみると,丁度良いくらいの温度です。

 お湯は無色透明で,茶色で細かい湯の花がちらほら。純重曹泉ということで,肌さわりはつるつる。中山平の温泉はニュルニュル系が多いのですが,ここの温泉は他の中山平のニュルニュル系よりはソフトな感じがしました。

 夕食は6時頃から。当日使う分を精米して炊き込むというご飯は期待していましたが,パッチリしたご飯が好きな私からすると柔らかめ。茶碗蒸しが甘めでしたが,他の料理はそんなに濃い味付けではありませんでした。とはいえ,部屋食というのは,周りを気にせずゆったりとでき,嬉しかったです。


 嬉しかったサプライズは,ブルーベリー狩りの無料券がもらえたこと。今の時期に中山平温泉に宿泊するともらえるキャンペーン中だったようで,翌日はブルーベリー狩りを楽しんで帰りました。このブルーベリー狩りのことを考えると,とてもお得な宿泊でした。


(大きい方の浴室
 無色透明のお湯です)


(窓の外から庭園が見えます)


(小さい方の浴室)


(純重曹泉のつるつる)


(夕食は部屋にて)


(もっちもちのお米です)


(蒲鉾は無くても良いですが(笑))


(1階ロビーには熱帯魚がいます)


(熱い夏の夜でも涼しげです)



【宿の情報】
中山平温泉 旅館 三之亟湯
宮城県大崎市鳴子温泉星沼77−53

男湯,女湯
ナトリウム-炭酸水素塩泉 (純重曹泉) 63度 [源泉名/今野源泉]

2019年12月24日火曜日

大崎市「中山平温泉 丸進別館」《廃業》

2005年1月,日帰り入浴。お勧めです。廃業しました。

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 休業していた丸進別館ですが,営業を再開しました。前々からずっと気になっていたところなのですが,やっと訪れることができました。(2005年1月現在,日帰り入浴のみ営業)

 琢琇や鳴子熱帯植物園の手前に宿はあります。玄関を入るとニコニコ笑顔の女将さんが出迎えてくれました。お風呂は2つあるのですが,「大きい方に入ってください」とのこと。お客さんが少ない時は貸切で入れさせてくれるみたいです。

 脱衣所は床暖房で暖かくなっています。これって冬のお風呂の時は嬉しいですね。脱衣所はキレイにしたようで,鍵付きの棚も新しかったです。

 さて,浴室に入ってみると広々としています。これが貸切とは良いですねぇ。無色透明なお湯で,ほのかに硫黄の香りがします。そして噂のぬるぬる感は,,, ん~,肌をなでればなでるほど,ぬるぬるしてきます。さすがPH9.6の実力です。

 外の冷たい空気が適度に浴室に入ってくるので,のぼせすぎることが無い程度にゆっくり入ることができます。とても優しい入浴感で,いつまでも入っていたい感じです。

 ふと周りを見渡してみると,,, やっぱり噂通りの脱衣所の入り口の傾き具合。明らかに不自然な傾き方をしています(笑)。でも,それだけじゃない,なんか建物の傾き自体が不思議なんです。浴室が傾いているような気がするのですが,湯船は傾いていない(傾いていたらお湯が溢れ出すはず)。

 なんか自分の平衡感覚が麻痺していきそうな雰囲気です。考えれば考えるほど,判らなくなってきます。


 ぬるぬる感と傾いた浴室。不思議なワールドを泊まってもう一度経験したいです。お昼も食べれるようだし,ゆっくりしていくのも良さそうでした。


(丸進別館の入り口
 1月ともなると,この雪景色です)


(通常は女湯となる小さめの湯船)


(お湯は無色透明でした)


(判りづらい写真になりましたが,
 脱衣所のドアが左に傾いています)


(通常,男湯の大きめの湯船
 このお風呂が貸切でした)


(お湯の注ぎ口です(休止中?)
 現在は,直接,湯船の中から注がれています)


(お風呂から見た源泉口)


(お風呂に浸かっていると,こんな雰囲気です)



【宿の情報】
中山平温泉 丸進別館
宮城県大崎市鳴子温泉星沼15−15

男湯,女湯
含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉 [源泉名/丸進別館1号源泉]

2019年12月23日月曜日

大崎市「神滝温泉」《廃業》

2004年10月,日帰り入浴。廃業しました。

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 鳴子から鬼首に向かう途中,道路の右手にあるのが神滝温泉で,婦人病に効くといわれる湯治客中心の宿のようです。

 木造の建物が,良い感じで鄙びています。置いてある温泉の成分表も歴史が感じられますし,館内に置いてある様々なもの(ロサンゼルス・オリンピックの時のコカコーラグラスも現役)が昭和を呼び起こします。

 お風呂は内湯が2つ。特にどちらが男湯・女湯という訳ではなく,どっちも貸切で入っていいですよ(ニコニコ),とのこと。奥の方が熱め,手前の方がぬるめにしているようです。どちらも,天井が高く,がらんとした浴室で,造りは左右対称となっています。

 お湯の温度の調整は,湯船に注いでいるお湯の量で行っているようでした。最初は奥の熱めのお風呂にしようと思ったのですが,やはり少し熱め(笑)だったので,手前のぬるめのお風呂に。

 無色透明なお湯なのですが,湯船の縁などが赤くなっているので,鉄分を含んでいるのでしょうか。弱食塩泉ということですが,口に含んでみると塩気というよりも鉄さびの感じを強く感じます。肌さわりは,鉄分を含んでいるせいか,少し突っ張るような気もします。

 それにしても,国道から少し外れただけなのに,すっかり車の往来も忘れてしまうような世界。ただただ,湯船に注ぐお湯の音だけが浴室に響き渡ります。天井が高いのも気持ちが良いですね。


 ちなみに神滝温泉の神滝とは“みたき”と読むようです。最初は“かんたき”って言っていたんですけど。


(雰囲気のある宿の外見
 でも外見だけじゃなく,中も雰囲気十分です)


(二つある湯船の奥の方
 こちらを熱めに調整していました)


(素っ気の無い湯船に,お湯が勢いよく注がれています)


(手前の湯船の方。こちらがぬるめ)


(無色透明なんですが,湯船に赤く温泉成分がついています)


(広い天井に明るい窓)


(温泉の効能が書いてある板も
 年季が入っています)



【宿の情報】
神滝温泉
宮城県大崎市鳴子温泉鬼首字上蟹沢19-1

内湯×2
弱食塩泉[源泉名/神滝源泉]