2019年11月30日土曜日

いわき市「いわき湯本温泉 遊湯亭」

2018年9月,宿泊。

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 スパリゾート・ハワイアンズと,アクアマリンふくしまの訪問に合わせて利用しました。夕食はなく,朝食のみをプラスできる宿の仕組です。夕食は,ちょっと駅前まで歩いていただきました。

 遊びがメインだったので,温泉のコメント等を残す余裕はありませんでしたが,たっぷり遊んできて,更に源泉100%の掛け流しを味わえるのは嬉しいものです。部屋はシンプルな造りですが,必要最低限のものは揃っていますし,気軽に利用できるこういったシステムも悪くありません。


 特に今回利用したスパリゾート・ハワイアンズの2DAYパスはお徳です。(結局1日しか行きませんでしたが,それでも十分です)


(部屋に入った時点で
 既に布団は敷いてあります)


(脱衣所はシンプルながらも,意外と良い感じ)


(お風呂はしっかり味わえます)


(L字型の湯船
 源泉掛け流しのお風呂)


(しっかりとした いわき湯本のお湯です)


(湯量は多くは無いものの,
 利用者もそんなにいないので,
 鮮度は落ちていません)


(薄ーく濁ってますでしょうか)


(ゆったり入ります)


(オーソドックスな朝食
 しっかり食べて,アクアマリンへ向かいました)



【宿の情報】
いわき湯本温泉 旅館 遊湯亭
福島県いわき市常磐湯本町三函242-4

男女別内湯
含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉 低張性弱アルカリ性高温泉
[源泉名/常磐湯元源泉]

2019年11月29日金曜日

いわき市「いわき湯本温泉 すみれ」

2005年6月,宿泊。

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 ペットと泊まれる宿として知られていますが,実は良い温泉ということでも知られつつあるようです。10畳ほどの和室と,ベッドが置かれているスペースのついてある,5階の広い部屋に泊まらせてもらいました。古い館内ではありますが,持込した飲み物も安心して冷やせる空のミニ冷蔵庫など,気軽に利用することができそうです。

 3時過ぎにチェックインしたので,早速お風呂へ。お風呂は15時過ぎから翌朝9時まで入れるようになっており,泊まっている間は好きな時間に入ることができます。なお,日帰り入浴は受け付けていないので,ここの温泉を楽しむためには泊まるしかありません。

 お風呂は6階にあります。男女別の内湯だけですが,見晴らしもまずまずで,中途半端な露天風呂よりは良いと思います。女性用の湯船は長方形で5~6人くらいが入れそうなもの,男性用の湯船は扇型で7~8人くらいが入れそうなものでした。

 お湯は透明な黄緑色で,香ばしい硫黄の香りがしました。湯船に注がれる源泉の量は決して多くはないですが,キチンと掛け流しです。湯船全体としては,少しぬるめの温度でした。肌さわりは少しミッシリする感じがしました。

 他の湯本のお風呂で,こんなキレイな黄緑色のお湯だったり,香ばしい硫黄の香りだった記憶がなく,ちょっとビックリしました。温泉を地下から直結しており,温泉の成分が途中の貯湯タンクに沈んでいないため,このお湯が保たれているのかもしれません。

 ちなみに,夕食後は,人が入った後だったせいか,少し白濁したお湯になっていました。お湯の注ぐ量も多くなっていたようで,最初入ったときよりも熱めになっていました。翌朝には再び透明になっていたので,人が入ることによって攪拌され,濁ったと思われます。

 夕食は18時半すぎから,部屋でいただきました。一度に運ばれましたが,固形燃料は2つ使い,あたためるものはその場で,といった感じでした。量が多くて私は少し残したくらいです。できれば,せっかくの浜沿いの宿なので,もう少し刺身に驚きがあると良かったのですが。

 朝食は7時半から3階の広間で。素泊まりの人でも1000円追加で食べることができます。


 今回は,招待される形で宿に泊まりましたが,素泊まりにして外でご飯をとっても良いと思います。また,個人的には量が多いと感じた夕食も,2000円のお弁当から値段別に何通りか設定されているので,自分にあった内容のものを注文できるのも嬉しいです。


(いわき湯本温泉街を散歩していたら,
 発見した温泉モニュメント)


(SUMIRE館の女湯)


(殺風景な湯船ですが,
 注がれる温泉は他の宿よりパンチがあります)


(源泉が注がれる量は多くありませんが,
 しっかりと掛け流しです)


(黄緑色のお湯の色
 他の宿ではもっと透明感があります)


(男性用の湯船は扇型
 6階にあるので遠くまで見渡せます)


(お湯の中に直接注ぐように
 管の口がお湯の表面より下です)


(1階にある温泉タンク)


(夕食は焼き魚などボリュームはあります)


(蟹や茶碗蒸しはともかく,
 あまり夕食にソーメンは見ません(笑))


(海の近くだったので,
 もう少し刺身で贅沢できると嬉しかったです)


《パンフレットより》すみれの温泉について
 ほとんどの施設の温泉は,一度貯水タンクに貯められてから提供しているので,成分がタンクの下に沈んでしまいます。
 すみれのお風呂の温泉は,地下より直結しているため,成分が高濃度のままに保たれて,特に効能が増すといわれています。

【宿の情報】
いわき湯本温泉 あったか温泉旅館 すみれ
福島県いわき市常磐湯本町三函197-1

男女別内湯
含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉 低張性弱アルカリ性高温泉
[源泉名/常磐湯元源泉]

2019年11月27日水曜日

いわき市「いわき湯本温泉 古滝屋」2


 お風呂後の楽しみは晩御飯。部屋食となり,チェックインの時にお願いしていた7時からの開始となりました。やはりこの時期は,アンコウ鍋がきちんと付きます。海に近いということで,魚介類中心のメニューでした。

 食後はもちろん一休み。一休みが終わったのは(眠りから覚めたのは)夜中の1時頃。古滝屋は清掃時間を夜中に設定しているお風呂が多く,「大黒の湯」と「千年の湯」は閉鎖となります。唯一残った内湯の「福の湯」は混浴になります。

 午前零時までは,「大黒の湯」と「福の湯」は男性専用のお風呂で,熱い湯とぬるい湯で使い分けをすることができます。

「福の湯」は熱い湯のはずだったのですが,零時以降になるとお湯の供給を止めてしまうのか,ぬるいお湯になっていました。

 でも,いわきにしては冷え込んだ夜のせいなのか,浴室は湯気がもうもうとしています。新しいお湯の投入は無いようですが,硫黄の香りはしてきました。なお,通常の時間であれば,きちんとお湯も出ており,大きい規模の温泉宿にもかかわらず,循環なしの掛け流しを謳っています。

 翌日,朝食は大広間でバイキングです。部屋のお布団は頼んでおけば,そのままにしてくれます。また,私の宿泊プランはチェックアウトが11時だったので,ゆったりとお風呂にもう一度入ることもでき,,,と余裕ぶっていたら,狙っていた露天風呂は9時からは清掃時間でした(涙)。結局,最後は内風呂にしました。

 この宿の全体的な印象としては,先ほども書きましたが大きい宿のわりにはキチンとした温泉が楽しめるのが良いところ。今風のお洒落さ・快適さではないものの,宿の人の対応や,朝にドアの外に新聞が置かれているなど,気の使うべきところ・サービスには手を抜いていないんだなと思いました。(チェックイン時の背広にハッピは,今は違うとちょっと思いましたが)

 ちなみに,ミヤギテレビの取材がやってきており,人の少なくなった時間を見計らってお風呂の紹介をしていました。こういった取材のタイミングと重なったのは初めて。(取材クルーやレポーターを見ただけですけど)

 チェックアウト後,さばこ湯と温泉神社を見てから帰りました。


(元禄館の部屋になります
 8畳+4畳+3畳くらいでしょうか)


(夕食の様子です
 部屋でいただくことになりました)


(小さめですが,あんこう鍋と釜飯になります)


(「大黒の湯」
 寒い日だったので,浴室が湯気で曇っています)

(「大黒の湯」のお湯の注ぎ口
 壁も雰囲気があります)


(「福の湯」
 こちらの方が熱いお湯です)


(湯気で曇っているため,「大黒の湯」との違いが判りにくい
 湯船の縁の石は,こっちの方が整っています)


(翌朝,散歩。さはこの湯の外見です
 立派な建物でびっくりしました)


(温泉神社の入り口)


(階段を登る手前の左にある石碑
 上から滴り落ちている温泉で
 硫黄の成分が石碑に付いています)


2019年11月26日火曜日

いわき市「いわき湯本温泉 古滝屋」1

2004年2月,宿泊。

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 足を伸ばして,いわきまでやってきましたが,実に遠い道のりでした。6号を南下するにしても,東北道から磐越道のルートを取るにしても,結構時間がかかります。この日は,いわきにはお昼過ぎに着きました。お昼を食べてアクアマリン福島を見ているうちに,チェックイン可能な2時は過ぎ,宿に着いたのは3時半頃でした。

 ここ古滝屋は宿の前に充分な駐車スペースが無いため,荷物を降ろした後は宿の人に車を預けることになります(駐車場は少し離れたところに)。チェックインをすると,予約の時にお願いしていたとおり,貸切風呂の予約が出来る状態になっていました。通常,宿泊者でも千円かかってしまう貸切露天風呂ですが,私の場合は,無料で予約をすることができました(メールマガジンを購読していると良いことが起こるかもしれません)。

 建物は大平館(旧館)と元禄館(新館)の2つがあり,新しく建てられた元禄館の方が高い料金となっています。大平館は,少し使い勝手は悪くなるかもしれませんが,使える施設に違いはありません。

 泊まったのは元禄館の部屋。久しぶりに,ゆったりとした広さの部屋に泊まることになりました(笑)。5~6人くらいは泊まれそうな大きさです。

 最初に入ったのは貸切露天風呂。貸切風呂は「五右衛門の湯」「見返り美人の湯」「千代の湯」の3つあります。「千代の湯」は室内家族風呂で,他の2つは貸切露天風呂となっています。なお「見返り美人の湯」は,温泉ではなく,トルマリンを溶かしているお湯になります。

 まだ明るい時間の予約が可能だったので,私が選んだのは貸切露天風呂の「五右衛門の湯」でした。ここは屋上露天風呂の脇にあります。フロントで鍵を借りていくこととなります。

 4階の部屋からの景色はイマイチでしたが,やはり9階の屋上からの景色はなかなかです。道路向かいにある温泉神社も見渡すことができます。お風呂は風呂釜が2つあり,並々とお湯が湛えられています。露天風呂ということもあり,あまり硫黄の香りは強くはありませんが,お湯をすくうと微かな香りが感じられます。

 向かって左側の風呂釜の方がぬるめ,右側の風呂釜の方が熱めとなっています。ここ古瀧屋は,「大黒の湯」と「福の湯」,「千年の湯」の熱めの湯船とぬるめの湯船など,湯温を2つ備えている場合が多いようです。温度の調整は,湯船に注ぐお湯の量で行っているようです。当然熱めの湯の方が,多くのお湯を注いでいるため,より新鮮だといえます。

 ここの「五右衛門の湯」の醍醐味は何といっても,たっぷりと貯まっている湯船に身を沈める時,お湯があふれ出す,あの瞬間だと思います。豆板温泉の三峰荘のように,お湯を貯めては湯船に入っての繰り返しは気持ちがいいものです。


 そして実に温まるお湯です。硫黄泉とナトリウム硫酸塩泉,塩化物泉の3種類のお湯が混合しているという温泉は,しっかりと体を温めてくれます。貸切時間は50分間なのですが,30分も過ぎる頃には,もう充分すぎる感じでした。


(女性用露天風呂になります)


(男性用や貸切露天風呂とは
 眺める方向が異なります)


(貸切風呂「五右衛門の湯」
 右の湯船が熱めです)


(五右衛門風呂っぽいですが,湯船の底が熱い訳ではありません
 湯船に身体を沈めると,お湯が縁から溢れます)


(貸切露天風呂から見る,道向かいの温泉神社です
 夜はライトアップされます)


(「千年の湯」
 雲って見難いかもしれませんが,左の湯船が熱めです)


(「千年の湯」 左の湯船
 すぐ隣は別の旅館なので,窓の外を見ることはできません)

(「千年の湯」 右の湯船)



【宿の情報】
いわき湯本温泉 元禄彩雅宿 古滝屋
福島県いわき市常磐湯本町三函208

大黒の湯,福の湯,千年の湯,露天風呂「浮世風呂」,貸切風呂「千代の湯」「見返り美人の湯」「五右衛門の湯」

含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉 低張性弱アルカリ性高温泉
[源泉名/常磐湯元源泉]

2019年11月24日日曜日

いわき市「谷地温泉 石川屋」

2005年6月,日帰り入浴。

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 今回の旅行を締めくくる温泉がここ谷地温泉。少し汚いというような話をネットで見ていたので心配していたのですが,意外と普通の佇まい。古い建物でしたが,洗面所周りなどを新しくしたようでした。

 お風呂は男女別の内湯。毎日がそうなのか判りませんが,女湯の湯船はカマボコ型をした3~4人ほどがゆったり入れるくらいの大きさで,男湯の湯船(ケーキの1/4カット形状)の2人ほどが入れるものよりも広めでした。それぞれカランが2つ付いており,浴室は余裕がありました。

 湯船には無色透明のお湯が張られています。いわきの鉱泉は熱々のお湯に沸かしてくれているようで,そのままの状態では中々入れません。蛇口からドンドン源泉を投入します。ヌルツルするお湯で,肌さわりもいい感じ。肌の上でお湯が弾けます。口に含んでみると,少し甘味のある,とても柔らかいお湯でした。

 ただし,ヌルツル系の温泉に入りすぎたせいか,ちょっと感動は半減。普通,このくらいのヌルツルだったら,もっと喜べるはずなのに,人って贅沢ですね。


 そうは言っても,鉱泉なのにガンガン沸かして,掛け流し状態にできるなんて,なかなか幸せな温泉でした。


(石川屋の玄関)


(女湯の内湯
 蒲鉾型の湯船で男湯よりも大きめ)


(源泉を投入することによって,
 掛け流しのお風呂が楽しめます)


(男湯の内湯
 2~3人程が入れる大きさです)


(無色透明で,ヌルツルするお湯でした)



【宿の情報】
谷地温泉 石川屋
福島県いわき市大久町大久字下谷地17

男女別内湯
アルカリ性温泉

2019年11月23日土曜日

いわき市「玉山温泉 藤屋」

2004年2月,日帰り入浴。お勧めです。

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 いわきは鉱泉の多いエリアです。その中でどこに行こうかと悩んで悩んで選んだのが,ここ玉山温泉。いわき四倉IC近くにあり,3軒の宿があります。その中でも,一番外見がしっかりして(笑),前情報もあった藤屋旅館に行きました。宿のすぐ前にも駐車場はあったのですが,少し離れたところにある駐車場の方に車を停めました。

 建物を近くで見てみると決して新しくはありませんでしたが,改装がきちんとされているようです。玄関をくぐると,帳場や囲炉裏のあるスペースもあります。建物内はきれいに掃除されており,とても気持ちの良い感じがします。

 お風呂は男女とも内湯のみ。鉱泉なのでお湯を沸かしており,沸かしたお湯が冷めないように湯船にはシートが被せてありました。宿の人にシートを外してもらうと,無色透明なお湯が見えました。

 お湯は適温に温められています。源泉は蛇口をひねると出てくるので,最初のうちはドンドン出して,掛け流し状態に。もしかしたら,今日初めてのお客かもしれないので,一番新鮮な状態で入れたのかも。

 ここのお湯の特徴は2点。1点目は,非常にぬるぬるとした浴感ということ。ここまでぬるぬるとした鉱泉に入ったことはありません。肌をこすっていると,ツルツル・ぬるぬるしてくるのが実感できます。湯上りに成分表を見てみるとPH9.78と,アルカリ性であることが判り,納得しました。

 もう1点は,炭酸泉だということ。金山温泉「支倉旅館」のように,細かくびっしりと肌に付くタイプではありませんが,源泉を注いでいる近くに腕を寄せると,きれいな小さい泡がくっつきます。

 非常に柔らかな感じのするお湯ですが,しっかりと温まります。好きな泉質だったため長湯しすぎたのか,すっかり上気した感じになりました。

 なお,ここのお湯は飲泉することもできます。ほとんど癖の無い味で,飲泉が苦手な私でも少しづつですが何回も飲みました。水分を補給しながらお風呂に入れるなんて,理想かもしれません。

 お風呂上りには,女将さんが囲炉裏で休んでいってくださいと,お茶と漬物を出してくれました。あまり日帰り客がいないのか,珍しがられていたような気がします。


 10月から11月にかけて,このあたりで取れるマツタケを使った料理が有名なようでした。その時期は値段も高くはなってしまいますが,一度泊まってもいいかなぁ,と思うような居心地の良い宿でした。


(立派な門構え
 ここをくぐった先が宿になります)


(女性用の内湯
 男性用と左右対称の湯船です)




(男性用の内湯
 こちらの方が陽が多く入ってきました)


(飲泉もできる源泉
 出てくる温泉は冷たく,火照った身体を鎮めてくれます)


(鉱泉で沸かしているとはいえ,お湯はタップンタップン溢れます
 気持ちの良い掛け流しが実現!!)


(無色透明で湯の花は見当たらず
 とても滑らかで,ぬるぬるなお湯でした)



(パンフレットより)
  延享元年より守り伝えし
  名湯の宿「藤屋」。
  五百七拾坪の敷地に佇む
  趣きある姿は,
  訪れる人を魅了することでしょう。
  樹齢百五十年を誇る古木に囲まれ,
  式を彩る庭園と野鳥のさえずりに,
  旅の心を贅沢なほどに
  優しくつつみ込みます。


【宿の情報】
玉山温泉 旅館 藤屋
福島県いわき市四倉町玉山字湯ノ口8

男女内風呂
アルカリ性単純炭酸泉(ナトリウム他含有)[源泉名/?]