2019年11月12日火曜日

西郷村「甲子温泉 大黒屋」1

2004年8月,宿泊。

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 ラーメンで有名な白河から国道289線を西郷村方面に向かって,ほぼ行き止まりにある宿「大黒屋」。途中,宿まで3kmくらいからの道は,秘湯ムードを髣髴させるような道のりでした(長く感じた3km)。急カーブで登っていく坂が一番ドキドキしましたが,後で宿の人が「あそこは安心坂といって,登って一安心,下って一安心するんですよ」って話しているのを聞いて納得しました(特に登りは,ねぇ)。

 宿のチェックインは14時と早めなので,ほぼ,その時間に行ってみました。ちょっと手違いがあって,予定していた離れの「勝花亭」ではなく,本館の部屋に宿泊することになりました。「勝花亭」に行くには一度外に出なくてはいけませんが,トイレも共同ではなく,部屋についているのでお勧めです。空いてさえいれば泊まれるので,予約の時に聞いてみると良いでしょう。

 ここのお風呂は,100数段の階段を降りていき,川を渡ったところにある湯小屋にある「岩風呂」「婦人風呂」,そして「温水プール」の3つ,と聞いていました。「温水プール」は暑い夏の時期のみのオープンということで,私が訪れた8月末には誰も入っていませんでした。また,「岩風呂」「婦人風呂」ともに,カランもなく,シャンプー・石鹸もないということで,まさに不便さは秘湯らしい状態。

 ,,,のはずでしたが,実は7月に新しくお風呂が出来たとのこと。「岩風呂」に降りていく階段の途中から,新しいお風呂へ行くことが出来ます。

 新しいお風呂は,露天風呂付きの男女別内湯です。まさに出来たばかりといった感じで,カランもシャンプーも完備。お湯はもちろん掛け流しなのですが,手前に掛け流すことによって浴室の床を濡らすことがないように,奥の方の縁が低くなっていて,ほぼそちらに掛け流しになります。

 男性用の露天風呂は,内湯から出たすぐのところにあるもので,ごくごく普通の露天風呂。上の半分くらいには屋根もついているので雨の心配はいりませんが,あまり眺望も良くはないかも。

 でも,女性用の露天風呂は,建物から出たところにある中庭の真ん中にあります。湯船までの道の脇には小石が敷きつめられ,きちんと箒目が引かれています。横の眺望はやはり良くないのですが,空に向かっての突き抜け方はなかなかのもの。天気が良ければ,とっても気持ち良いでしょうねぇ。

 内湯は,「岩風呂」を模しているのか天井の高い建物で,男性側と女性側の音が響いて聞こえてきます。人がいなければ,男性側と女性側で声を掛け合うことができるかもしれませんが,声が響きすぎて聞き取りにくいでしょうね。

 お湯の量と湯船の大きさの比率からすると,「岩風呂」よりも新鮮なお湯を味わえるかもしれません。「岩風呂」が底から清水が湧出しているため,ぬるくなっているのに対して,ここはしっかりお湯の温度,そのままなので適温です。少し立派過ぎる施設がなんですが,こっちのお風呂の方が好きかも,,,と一度は思いました。

 さて,それではメインの「岩風呂」へ降りていってみましょう。(続く)

       

(勝花亭に掲げられている,甲子温泉の看板です)


(新しく出来た男性用内湯
 平成16年7月に完成したばかり)


(同じく男性用の露天風呂
 少し熱めのお湯が,キリリと気を引き締めます)


(今までと異なり,カランも完備
 便利な秘湯になりました)


(女性用内湯
 男性用とほぼ同じレイアウト)


(無色透明のお湯が,並々と注がれています)


(女性用の露天風呂は,庭園の中にある感じです
 空を見上げると最高の気分)


(周りの緑も気持ち良いです
 男性用よりも○)


(夕食の一部分
 他にメインの鍋などがあります
 秘湯の宿のメニューとはいえ,一通り食べれました)


(国道289号線
 いわゆる「階段国道」(真ん中奥に見える階段))



【宿の情報】
甲子温泉 旅館 大黒屋
福島県西白河郡西郷村大字真船字, 寺平1

混浴「岩風呂」,女性用「婦人風呂」,男女別露天風呂付内湯,温泉プール
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉(弱アルカリ性低張性高温泉)45.8度 
[源泉名/甲子温泉源泉1号]

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