2019年11月23日土曜日

いわき市「玉山温泉 藤屋」

2004年2月,日帰り入浴。お勧めです。

ーーーーーーーーーー
 いわきは鉱泉の多いエリアです。その中でどこに行こうかと悩んで悩んで選んだのが,ここ玉山温泉。いわき四倉IC近くにあり,3軒の宿があります。その中でも,一番外見がしっかりして(笑),前情報もあった藤屋旅館に行きました。宿のすぐ前にも駐車場はあったのですが,少し離れたところにある駐車場の方に車を停めました。

 建物を近くで見てみると決して新しくはありませんでしたが,改装がきちんとされているようです。玄関をくぐると,帳場や囲炉裏のあるスペースもあります。建物内はきれいに掃除されており,とても気持ちの良い感じがします。

 お風呂は男女とも内湯のみ。鉱泉なのでお湯を沸かしており,沸かしたお湯が冷めないように湯船にはシートが被せてありました。宿の人にシートを外してもらうと,無色透明なお湯が見えました。

 お湯は適温に温められています。源泉は蛇口をひねると出てくるので,最初のうちはドンドン出して,掛け流し状態に。もしかしたら,今日初めてのお客かもしれないので,一番新鮮な状態で入れたのかも。

 ここのお湯の特徴は2点。1点目は,非常にぬるぬるとした浴感ということ。ここまでぬるぬるとした鉱泉に入ったことはありません。肌をこすっていると,ツルツル・ぬるぬるしてくるのが実感できます。湯上りに成分表を見てみるとPH9.78と,アルカリ性であることが判り,納得しました。

 もう1点は,炭酸泉だということ。金山温泉「支倉旅館」のように,細かくびっしりと肌に付くタイプではありませんが,源泉を注いでいる近くに腕を寄せると,きれいな小さい泡がくっつきます。

 非常に柔らかな感じのするお湯ですが,しっかりと温まります。好きな泉質だったため長湯しすぎたのか,すっかり上気した感じになりました。

 なお,ここのお湯は飲泉することもできます。ほとんど癖の無い味で,飲泉が苦手な私でも少しづつですが何回も飲みました。水分を補給しながらお風呂に入れるなんて,理想かもしれません。

 お風呂上りには,女将さんが囲炉裏で休んでいってくださいと,お茶と漬物を出してくれました。あまり日帰り客がいないのか,珍しがられていたような気がします。


 10月から11月にかけて,このあたりで取れるマツタケを使った料理が有名なようでした。その時期は値段も高くはなってしまいますが,一度泊まってもいいかなぁ,と思うような居心地の良い宿でした。


(立派な門構え
 ここをくぐった先が宿になります)


(女性用の内湯
 男性用と左右対称の湯船です)




(男性用の内湯
 こちらの方が陽が多く入ってきました)


(飲泉もできる源泉
 出てくる温泉は冷たく,火照った身体を鎮めてくれます)


(鉱泉で沸かしているとはいえ,お湯はタップンタップン溢れます
 気持ちの良い掛け流しが実現!!)


(無色透明で湯の花は見当たらず
 とても滑らかで,ぬるぬるなお湯でした)



(パンフレットより)
  延享元年より守り伝えし
  名湯の宿「藤屋」。
  五百七拾坪の敷地に佇む
  趣きある姿は,
  訪れる人を魅了することでしょう。
  樹齢百五十年を誇る古木に囲まれ,
  式を彩る庭園と野鳥のさえずりに,
  旅の心を贅沢なほどに
  優しくつつみ込みます。


【宿の情報】
玉山温泉 旅館 藤屋
福島県いわき市四倉町玉山字湯ノ口8

男女内風呂
アルカリ性単純炭酸泉(ナトリウム他含有)[源泉名/?]

0 件のコメント:

コメントを投稿