2019年11月9日土曜日

天栄村「二岐温泉 大丸あすなろ荘」1

2003年7月,宿泊。お勧めです。

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 日本秘湯の会の会長の宿,かつ秘湯の宿の割には値段設定も高めなので,贅沢気分を味わうつもりで,今回宿泊することとしました。郡山ICから宿に向かったのですが,思っていた以上に近かったです。

 入り口から玄関に向かう道も,両脇にモミジなどの木が植えられており,雰囲気があります。玄関を入ると,従業員が出迎えてくれます。きちんとした対応をしてくれるのは流石です。

 部屋は古い方の建物の「湯生亭」でした。玄関が4階にあるので,部屋へは降りていくようになります。2部屋あって,片方にはベッドがあるので,いつでも横になることができますし(やったー),ご飯の時に宿の人が入ってきて布団を引く必要もないのは良いです。畳はきちんと交換されていましたが,部分部分は年期を感じさせます。

 もうひとつの建物の方だと新しいのでしょうが,これはしょうがないですね。ただ,明らかに古くなっていて,宿の雰囲気を損なっているものについては,交換していったほうが良いと思います。

 明るいうちに,ということで,渓流露天風呂へ向かいました。脱衣所の先には,手前に大きい湯船が,奥に一回り小さい湯船があります。手前は温く,奥は熱めということだったので,手前から入りたかったのですが先客がいたので奥へ。

 竹筒からお湯が湯船に注いでいるし,すぐ脇には川が流れていて良い感じです。川の水は透きとおっていているし,釣り人も糸を垂らしているので魚もいるのでしょう(あれっ,釣り人からはお風呂が見えてるなぁ)。

 さて,お湯をチャパチャパかけて,と思ったら,これが熱め。比較的熱めが好きな私ですが,これはなかなか手ごわいです。なんとか体に湯をかけて,その後ソロリソロリと体を静めていきますが,「あちちちっ」と声を出しながらじゃないと,入れません。2分くらい浸かっていましたが,やっぱり熱いので退散。

 すっかり赤くなった肌のまま,大きい湯船の方へ。こちらは逆に少しぬるい位。中間くらいのお湯の温度だったら良いんだけどなぁ。お湯が注いでいる感じはしませんが,湯船の中に直接お湯が入っているので,その筒の近くに陣取ります。

 やっぱり川沿いの露天風呂は気持ちが良いですねぇ。湯船から溢れたお湯は川へ流れていきます。ただ,湯船の大きさの割には注がれているお湯の量は多くは無いような気もしました。まぁ,この宿,全体で言えることかもしれませんが。

 最後に,自噴泉岩風呂。ここは混浴です。岩風呂を覆うように建物が建てられており,中に入ると脱衣所があって,すぐ浴室への入り口があります。無色透明なお湯ですし,入り口から湯船が見えてしまうので,女性が入るのは勇気がいりそうです。朝の6時~8時に女性専用タイムが設けられているので,安心して入るためにはその時間が良いのかも。

 お風呂の感じは実に良い感じです。湯船の底の感じとか,外から注いでくる陽の光とか。言葉足らずで申し訳ありませんが,下の写真でその感じを受け取ってもらえれば。ただ,ここもお湯は熱めです(笑)。渓流露天風呂で慣れてきたので,しっかり入ったものの,なかなか大変。でも,がんばっても入りたい,そんなお風呂でした。

 お湯を薄めるには,おけを使って水を汲んでは湯船に入れて,水を汲んでは湯船に入れて,の繰り返し。これで少しは入りやすい温度にもなります。時々,底から泡がプクプクっと出てくるのを見ていると,あぁ自噴なんだなぁと,しみじみと感じ入ってしまいます。

 部屋に戻ってきて食事まで一休み。食事は6時からになります。こちらの宿泊棟は食事処になります。でも,一部屋に6組で,隣の組とは区切られているので,あまり気になることは無かったです。値段なりに食事の内容も充実。漆器塗りの重箱に少しづつ料理が盛られていたり,食前酒としての“どぶろく”や鍋など。お腹が一杯になってしまいました。


(門をくぐって,入り口に向かう道です
 期待させる雰囲気を持ってます)


(部屋から見た景色です
 右手にもう一つの宿泊棟が見えます)


(露天風呂に向かう途中です
 右が自噴泉,左が渓流風呂と子宝風呂です)


(渓流露天風呂
 手前が大きい湯船で,右奥に見えるのが小さい湯船です)

(渓流露天風呂の小さい湯船の方です
 こちらは,めっぽう熱いです)


(小さい湯船の方から大きい湯船を見て)


(自噴泉岩風呂の湯小屋)


(湯船の底の感じが素敵です
 お湯の透明感と熱さがバッチリ)


(昼間だと湯小屋の中も明るいです
 初夏ということもあり,中が蒸気で煙ることもありません)


【宿の情報】
二岐温泉 大丸あすなろ荘
福島県岩瀬郡天栄村湯本下二俣5

男女別露天風呂付大浴場「あすなろ湯」,渓流露天風呂,女性用内風呂「子宝の湯」・露天風呂,自噴泉岩風呂

カルシウム・硫酸塩温泉(54度)

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