2020年10月23日金曜日

亘理町「わたり温泉 国民保養センター 鳥の海荘」《廃業》

2004年1月,日帰り入浴。訪問時から建物・お風呂,運営形態が変更になっているので,この記事では,廃業扱いにしています。今は建物も新しくなり,秋保の佐勘さんが運営しています。

ーーーーーーーーー
 宮城県の海岸沿い南部にある数少ない温泉のひとつ。海水浴場 荒浜近くにある国民保養センター内にあります。
 「ここは初めてですか?」と受付で聞かれたので,「はい」と答えると,タオルをいただきました。いつも行っていることなのか,この時期だけだったのかは判りませんが,ちょっと得した気分です。
 
 お風呂は建物の2階にあるこじんまりとした内湯と,別の建物となっている新しくできた大き目の内湯の2種類があります。私が訪れた時は,2階の内湯が清掃になるということで入ることはできませんでした(この日の清掃予定は午後3時から午後5時)。
 新しくできた内湯は,脱衣所もゆったりしているし,脱衣所脇には休憩スペースもあります。湯船も2階の内湯に比べると2倍以上ありそうです。でも,2階の内湯が清掃中だったせいか,こちらの内湯は人がいっぱい。洗い場も湯船も人で埋まっていました(笑)。
 お湯は緑色に褐色がかったお湯で,少しぬるめです。源泉が44度ということもあるので,冬の時期だと自然にこのくらいの温度になるのでしょう。お湯が注がれている量はほどほどありますし,掛け流しになっているようでしたが,浴室に入った時の匂いとお湯の肌触りから,一部循環の掛け流し湯だと思います。
 お湯の色は充分温泉っぽいのですが,やはり人がいっぱいいすぎるのは,貸切状態のお風呂が大好きな私にはゆったり感が足りなくって。
 

 受付でもらった“すたんぷかーど”は,20回の入浴で1000円分の利用券になるのですが,私には無理そうです(っていうか,これまで20回も行きつくした温泉は無いですし)。

(国民保養センターの中にあります)


(2階にある内湯の写真です。
 人が一杯でこれ以上は無理でした)



【宿の情報】
亘理町 わたり温泉 亘理町国民保養センター 鳥の海荘
宮城県亘理郡亘理町荒浜字築港通り36-1

男女内湯 各2
単純温泉 低張性アルカリ性高温泉
  

2020年10月21日水曜日

七ヶ宿町「天使ランド」《廃業》

2003年4月,日帰り入浴。廃業したようです。

ーーーーーーーーー
 とあるHPで,この天使ランドのことを知り,いつかは行きたいなぁと思っていました。なにせ,PH10.1。こんなアルカリ性,見たことがありません。中山平の“うなぎの湯”だって,こんなにPHは高くありません。
 七ヶ宿ダムの先を左に曲がると,そこに天使ランドがあります。天気が悪いせいか,あまりお客さんは来ていないようです。天使ランドの(子供用の)施設を使う人が入れる駐車場ではなく,温泉に近い方に入れてもらいました。
 不思議ぃ~な雰囲気。「温泉」と書いてある温泉施設らしい建物はあるのですが,入浴料を取るような場所もない。しょうがないので,レストラン(のような場所)に集っている施設の人らしいおばちゃんたち聞いてみると,ここで入浴料を払うらしい。お金と交換で,入浴券のバッチみたいなものをもらいます。
 
 温泉の建物は,決して豪華なものなわけではなく,ロッジなどに併設されているような温泉のイメージ。使っていないときは電気が消されているので,ちょっと寂しいかもしれません。
 浴室も窓が大きく取られているので,まぁ明るい感じがします。露天風呂に行くドアの手前にビニールが置かれているのがちょっとですが。窓の外に露天風呂が見えますが,表面にビニールが浮かんでおり,今の時期は入れないようです。
 とはいえ,とりあえず何事もチャレンジ。ドアを開けて外に出ると,すぐ湯船。足を入れると,とてもぬるくて入れるような温度ではありませんでした(やっぱりね)。でも,ちょっと入ってみようかなと,足を底まで入れてみると,ヌルヌル。とんでもなくヌルヌル。さすがPH10.1。ほんと,転んでしまいそうで(さらに,風邪をひいてしまいそうでしたし),浴室に戻りました。
 内湯のほうのヌルヌル度もさすが。源泉のままだと温いので,加熱しているそうですが,それでも温め。熱いお湯にしっかり入りたい気分だったので,ちょっと残念。でも,この手のお湯は,じっくり入ることができるので,しっかり身体が温まるんですよね。
 お湯の中に,本当に細かい粒子が浮かんでいるみたいで,少ぉしお湯が濁っているような感じがします。あきらかに湯の華がまっているという感じではありませんが。泉飲もできるのですが,味はXXX。しょうがないですね。掛け流しですし,このPH10.1というお湯の貴重さは,なかなか。
 
 夏になると外の露天風呂にも入れますし,他の家族風呂や薬草風呂にもお湯が張られるようです。微妙に不思議な雰囲気のする施設であることを別にすると,他では味わえないこのお湯は素晴らしいです。
 でも,本当の温泉好きに「天使ランド」というネーミングはピンとこないですし,温泉に興味の無い人にはこのお湯の凄さは判らないでしょうし,なかなか難しいですね。いっそのこと,もう少しキチンと温泉単独で売っていった方が良いような気がします。

(男湯になります。
 手前が内湯,おくが露天風呂になります)

(お湯はヌルヌルしています。
 源泉が低い温度のため,熱くないです)


(今の時期(4月)は露天風呂は温度が低く,
 入ることができません(風邪ひきます)。。)


(女風呂になります。
 男湯とはお風呂の造りが違います)


(こんなものが浴室にあるのは,やっぱり子供ランドだから?)


(女湯側から見た露天風呂。
 先のところで男湯と繋がってます)


(家族風呂ですが,お湯は張られていませんでした)


(こちらも貸切風呂(?)。
 薬草が入れられるのでしょうか。今の時期は空でした)


【宿の情報】
七ヶ宿町 天使ランド
宮城県刈田郡七ヶ宿町七ノ森

男女内湯・露天風呂,薬草風呂,家族風呂
アルカリ性単純泉
 

2020年10月19日月曜日

白石市「鎌先温泉 湯主 一條」3(館内)


(入り口)


(ここでチェックインの手続きをしました)


(脇にあった売店)


(浴衣のサイズを選びます)


(夜はBARに変身)


(この日は雨でした)


(チェックインの時には抹茶とずんだ餅
 子供にはジュースが出ます)


(部屋にあるイス)


(部屋の洗面スペースもお洒落)


(部屋から見る本館)


(薬湯の入り口 暖簾)


(展望風呂から見える蔵)


(レトロな体重計)


(階段も一工夫で見違えるように)


(ちょっとしたところにも心配りが)


2020年10月17日土曜日

白石市「鎌先温泉 湯主 一條」2(食事)

 食事も楽しみにしていた一つです。夕食・朝食共に,本館の個室でとるようになります。それぞれ時間になると,宿の方が迎えに来てくれます。
 夕食は6時からでお願いしました。6時になると電話があり,その後,宿の方が見えられました。本館へは薬湯の前を通るのでアクセスは良くありませんが,着くまでワクワクしました。
 寒い時期でしたが,本館の個室の中はしっかり暖められています。飲み物はチェックインの時に聞かれますが,料理を見てから注文しても良いかもしれません。先付けから始まり,一品一品が面白く,そして美味しい料理でした。ダブルメイン的な扱いの肉 or 魚料理,豆乳しゃぶしゃぶ or 金目鯛しゃぶしゃぶは,それぞれを味わいたかったので別なものを頼みました。
  
 おしながき
一、フルーツビネガー 今月はざくろ
一、先附       汲み上げ湯葉
一、前菜       葉山葵白酢和え 焼雲丹 椎茸
                  利久豆腐 岩茸 パプリカ 蕗のとう
                  貝尽くしのぬた和え ラディッシュ
                  鮟鱇煮凍り友酢がけ
                  独活筍じゅうねん味噌和え
一、お造り   真子鰈 鮪の炙り カルパッチョ仕立て 香味野菜いろいろ
一、蓋物      鰤大根奉書巻 京芋 筍 菜花
一、温物      薬膳スープ
        鱶ひれ つくね 白木耳
        白玉豆腐 粟麩 舞茸
        チンゲン菜 水菜
        針ねぎ水菜 枸杞の実
一、焼物      最高級仙台牛ステーキ
          又は  真鯛のポワレ 和風菜園仕立て
一、鍋物      宮城野ポークの豆乳しゃぶしゃぶ 又は 金目鯛のしゃぶしゃぶ
一、ご飯      梅じそご飯
一、留め椀   のっぺい汁
一、香の物   三点盛
一、水菓子   ころ柿のムース 柚子のソルベ  アングレーズソース


(食事をとる本館の廊下)

(階段も歴史を感じます)

(部屋の中も風情があります)

(夕食時。席に着いたときの最初のセッティング)

(前菜のアップ。どれも美味しい)

(薬膳スープ)

(ブリ大根。丁寧な仕事振りに感心)

(仙台牛のステーキはトロトロ)

(真鯛のポワレ)

(途中を飛ばして,最後のデザート)

   
夕食後,9時からバーが開きます。スピーカーから流れるJAZZの音楽が心地良く,ゆっくり出来る雰囲気です。二人だけだったら,2~3杯程度,カクテルを飲みたいところです。


 朝食は8時からにしてもらい,これも美味しくいただきました。

(朝食)


(中央部のアップ)


(サラダもシャキシャキ)


(焼き魚の器も)


2020年10月15日木曜日

白石市「鎌先温泉 湯主 一條」1(風呂)

2009年1月,宿泊。お勧めです。

ーーーーーーーーー
 以前から趣のある建物が気になっていた宿でしたが,初めて訪れることができました。
 駐車場は温泉街に入ってすぐのところに一條のスペースがあります。宿の前までも行けるようですが,ここに車を置いて宿に連絡するのが一番スムースだと思います。(駐車場の看板に宿の連絡先も記載してあり,)連絡すると,1~2分くらいで宿の車が迎えに来てくれます。

 宿のエントランスは新しく,とてもキレイな造りです。チェックインはイスに座りながら。ずんだ餅とお茶をいただきながら手続きを進めます。子供用にも絞りたてのオレンジジュースを持ってきてくれます。

 部屋までは階段を上って下りて,上ってということで,正直足腰の弱い方には厳しい造りです。エレベーターが無いことに不満のクチコミなどもありましたが,既存の建物を使っているので,これは仕方がないことだと思います。入り組んだ造りに最初は慣れませんでしたが,すぐに慣れました。

 部屋は6畳+αで,広縁の部分だったであろうところまで畳が敷かれているので狭くは感じません。洗面スペースもお洒落ですし,備品スペースもホテルにあるようなものが使われています。空の冷蔵庫,調整不要の加湿器,1人2組づつの浴衣・バスタオル,などなど十分。建物自体の古さは,飛び跳ねると判るものの(笑),心地よい部屋だったと思います。

 また,ところどころに喫煙室が設けられており,タバコを吸う人はそこで,と誘導されています。ですので,部屋の中では(寝具も含めて)タバコくさいということはありませんでした。自動販売機も何箇所かありましたが,350mlの缶ビールが250円と,実に良心的な値段設定です。
  

 お風呂は「薬湯」と「露天風呂付大浴場」の2つがあります。
 「薬湯」は,自噴している源泉を使用しており,鎌先らしいお湯,ということになるのでしょうか。浴室・脱衣所共に男性用の方が広いというのが,昔ながらのお風呂らしいといえばらしい。男性用の浴室は,入って左手に半円形の湯船があり,その周りに太陽のような縁の造形が施されて,良い雰囲気です。窓からは本館の佇まいを見ることもできます。シャワーは3台あり,シャワーヘッドも比較的新しいので,お湯の出は十分でした。

 湯船の大きさに比べて注がれるお湯の量が少ないとは思いますが,お湯の疲れは感じませんでした。無色透明で匂いもしませんでしたが,包み込むようなお湯の感触は悪くありません。湯の花は浴槽に注がれる前に沈んでしまっているらしく見られませんでした。同じ鎌先でも,最上屋ほどの見た目や特徴が感じられる訳ではありませんが,入り心地は良いです。以前に比べると自噴するお湯の量が少なくなっているようですが,せっかくの源泉,このまま使えると良いですね。

 女性用は,男性用との浴室を隔てている壁にくっついて,角が丸みを帯びた長方形の湯船で,大きさも男性用の半分くらい。洗い場もすぐ脇なので,多くの人が一度に入ると,ちょっと落ち着かないと思います。ただ,注がれるお湯の量から考えると,このくらいの大きさの方がベスト。

  夕食と朝食については,次ページにて。
 

 チェックアウトは11時なので,食後にもう一度お風呂に入ることもできました。 
 チェックインの受付をしてくれる方,食事の案内をしてくれる方,廊下ですれ違うスタッフ,みなさんが「おもてなしをしよう」という気持ちでせっして下さるのが,とても心地良い宿です。温泉旅館でホテルのサービス,といった宿だと思います。昔ながらの接客も捨てがたいですが,こういったタイプの宿も良いなぁと感じました。 


(「薬湯」 女湯。湯船が小さい分,鮮度は上です)

(お湯の注ぎ口。加温したお湯の掛け流しです)

(「薬湯」 男性用
 変わった形の湯船が雰囲気あります。窓からは本館が見えます)

(お湯は三つ又になって注がれています)

(浴室の全体写真。手前のシャワーの出が良かったです)

(男性用の大浴場(2階)
 大浴場と家族風呂は別源泉です)

(男性用の露天風呂
周りが目隠しされているので,そんなに開放感はありません)

(洗い場もしっかり)

(女性用の大浴場
 3階にあるので,男性用よりも開放感あります)

(露天風呂も目隠しがなく,周りを楽しみながらの入浴ができます)


【温泉の情報】
白石市 鎌先温泉 時音の宿湯主 一條
宮城県白石市鎌先温泉1-48

①薬湯(奥羽のやくとう)男女別内湯,②露天風呂付大浴
①ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉 (26.7度),②温泉法第二条に適合する温泉
        [源泉名/①鎌先の湯,②洞窟の湯]

2020年10月13日火曜日

白石市「鎌先温泉 木村屋旅館」

2005年11月,日帰り入浴。

ーーーーーーーーー
 会社の忘年会で利用しました。鎌先温泉街の中でも奥の方に建物はあり,建物の少し手前で下りて,宿まで歩いていきました。部屋の造りや廊下などはごく普通です。
 
 お風呂は2階にある天狗岩風呂(混浴)・かっぱ風呂(女性専用),5階にある露天風呂付大浴場の2箇所です。2種類の源泉がありますが,5階の露天風呂だけが鎌先温泉らしい濁ったお湯で,他の湯船は無色透明のお湯が張られています。また,露天風呂だけが掛け流しで,他の湯船は循環していました。
 
 5階の浴室は大きく,カランなどもしっかりしていました。内湯は無色透明のお湯で,結構ぬるめ。一度,ちゃぽんと浸かってはみたものの,すぐ露天風呂に行ったので,特に印象はありません。
 露天風呂は粘土色に濁った,鎌先らしいお湯。源泉の温度は低めなのですが,加熱しているとみえ,適温になっていました。透明感がなく,よく見ると細かい土のような湯の華が舞っていました。お湯の入り心地は,まずまず良い感じです。ただ,湯船の端のほうに行くと,湯船のそこがヌルッとしていたのが残念。湯の華が底に溜まりやすいタイプなのかもしれませんが。
 
 2階のお風呂は,写真のマジックを感じました。パンフレットなどで見る天狗風呂は,広々としているのですが,意外とこじんまりとした感じ。でも,屋根まで伸びている柱は雰囲気があります。少し湯気も篭っていて,さらに雰囲気は良い感じです。ここも無色透明のお湯でした。

5階にある露天風呂
 ここだけが濁ったお湯の源泉です


朝の陽が気持ち良いです


笹濁りしたお湯
 湯船の底には湯の華が沈んでいました


露天風呂脇にあった看板
 鎌先のお湯の由来です

5階の大浴場
 ゆったりとした浴室です)


(透明なお湯の源泉が注がれています

2階の御嶽の湯「天狗岩風呂」
 少し青白くなってしまいました


キチンと天狗の面が,柱の上にありました


【温泉の情報】
鎌先温泉 木村屋旅館
宮城県白石市鎌先温泉1-51

展望風呂「月見浴殿」「展望露天風呂」,御嶽の湯「天狗岩風呂」,石風呂「かっぱ風呂」

①ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉(含芒硝食塩泉) 低張性中性温泉 泉温36.8度[展望露天風呂に使用],②塩化物泉 泉温 40度[展望露天風呂以外]
          [源泉名/①新湯,②?]