2019年11月29日金曜日

いわき市「いわき湯本温泉 すみれ」

2005年6月,宿泊。

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 ペットと泊まれる宿として知られていますが,実は良い温泉ということでも知られつつあるようです。10畳ほどの和室と,ベッドが置かれているスペースのついてある,5階の広い部屋に泊まらせてもらいました。古い館内ではありますが,持込した飲み物も安心して冷やせる空のミニ冷蔵庫など,気軽に利用することができそうです。

 3時過ぎにチェックインしたので,早速お風呂へ。お風呂は15時過ぎから翌朝9時まで入れるようになっており,泊まっている間は好きな時間に入ることができます。なお,日帰り入浴は受け付けていないので,ここの温泉を楽しむためには泊まるしかありません。

 お風呂は6階にあります。男女別の内湯だけですが,見晴らしもまずまずで,中途半端な露天風呂よりは良いと思います。女性用の湯船は長方形で5~6人くらいが入れそうなもの,男性用の湯船は扇型で7~8人くらいが入れそうなものでした。

 お湯は透明な黄緑色で,香ばしい硫黄の香りがしました。湯船に注がれる源泉の量は決して多くはないですが,キチンと掛け流しです。湯船全体としては,少しぬるめの温度でした。肌さわりは少しミッシリする感じがしました。

 他の湯本のお風呂で,こんなキレイな黄緑色のお湯だったり,香ばしい硫黄の香りだった記憶がなく,ちょっとビックリしました。温泉を地下から直結しており,温泉の成分が途中の貯湯タンクに沈んでいないため,このお湯が保たれているのかもしれません。

 ちなみに,夕食後は,人が入った後だったせいか,少し白濁したお湯になっていました。お湯の注ぐ量も多くなっていたようで,最初入ったときよりも熱めになっていました。翌朝には再び透明になっていたので,人が入ることによって攪拌され,濁ったと思われます。

 夕食は18時半すぎから,部屋でいただきました。一度に運ばれましたが,固形燃料は2つ使い,あたためるものはその場で,といった感じでした。量が多くて私は少し残したくらいです。できれば,せっかくの浜沿いの宿なので,もう少し刺身に驚きがあると良かったのですが。

 朝食は7時半から3階の広間で。素泊まりの人でも1000円追加で食べることができます。


 今回は,招待される形で宿に泊まりましたが,素泊まりにして外でご飯をとっても良いと思います。また,個人的には量が多いと感じた夕食も,2000円のお弁当から値段別に何通りか設定されているので,自分にあった内容のものを注文できるのも嬉しいです。


(いわき湯本温泉街を散歩していたら,
 発見した温泉モニュメント)


(SUMIRE館の女湯)


(殺風景な湯船ですが,
 注がれる温泉は他の宿よりパンチがあります)


(源泉が注がれる量は多くありませんが,
 しっかりと掛け流しです)


(黄緑色のお湯の色
 他の宿ではもっと透明感があります)


(男性用の湯船は扇型
 6階にあるので遠くまで見渡せます)


(お湯の中に直接注ぐように
 管の口がお湯の表面より下です)


(1階にある温泉タンク)


(夕食は焼き魚などボリュームはあります)


(蟹や茶碗蒸しはともかく,
 あまり夕食にソーメンは見ません(笑))


(海の近くだったので,
 もう少し刺身で贅沢できると嬉しかったです)


《パンフレットより》すみれの温泉について
 ほとんどの施設の温泉は,一度貯水タンクに貯められてから提供しているので,成分がタンクの下に沈んでしまいます。
 すみれのお風呂の温泉は,地下より直結しているため,成分が高濃度のままに保たれて,特に効能が増すといわれています。

【宿の情報】
いわき湯本温泉 あったか温泉旅館 すみれ
福島県いわき市常磐湯本町三函197-1

男女別内湯
含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉 低張性弱アルカリ性高温泉
[源泉名/常磐湯元源泉]

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