2019年12月8日日曜日

いわき市「高野温泉 神泉亭」

2005年6月,日帰り入浴

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 いわき湯本からは車で10分ちょっとのところに宿はあります。鉱泉宿というと鄙びたところを想像していたのですが,新館の建物は立派でしたし,食事処も趣のある外見でした。10時過ぎに訪れたのですが,他に外来のお客はなく,貸切でお風呂に入ることができました。

 お風呂は露天風呂っぽい岩風呂と,最近作られたであろう内湯の2つがあります。

 岩風呂の方は,以前は混浴だったのか,脱衣所が複数あり,それぞれの入り口から浴室に入ると,入り口の間には仕切りがあって区切られています。岩が絶妙な感じで配置されており,湯船を覆うような形で天井の高い建物が建てられているので,昔は露天風呂だったのだろうなと思いました。

 無色透明の熱いお湯が岩風呂の中にあります。だいぶ加熱していたようで,源泉を入れてぬるくする必要がありました。ヌルツルした肌さわりのお湯は,いかにもアルカリ性を思わせる柔らかい感じです。特に匂いは感じませんでした。カランも源泉という情報がありましたが,確認するのを忘れてしまいました。

 もう一方の内湯は,大きい窓のおかげで明るい浴室に,ジェットバス付きの新しいもの。長方形の普通の湯船には,加熱されたお湯が注がれていました。岩風呂と同じように熱めになっていたので,こちらも源泉投入。湯船の縁からお湯が掛け流されているのがハッキリと判り,源泉投入時の掛け流し実感は岩風呂よりも上でした。

 湯船の縁には注意書きがあります。
「薬泉(温泉)に入湯する際ピンクの桶で必らず薬湯を体にかけてからお入り下さい。お願い シャワーの後の体を薬湯で流すこと」ってこれは凄い自信です。

 もう一つは,注ぎ口のところに。
「この水は,高質・アルカリ・炭酸水です。入浴の際に,コップ半杯~一杯程のむと胃がスッキリします。健康にいい水,いい飲み方しましょう」


 個人的には,風情は岩風呂の方が上,掛け流し実感は内風呂の方が上,と思いました。


(薬泉太陽風呂
 写真右の薄いピンクの桶は
 お風呂に入る前に使うものです)


(飲んでみると,柔らかい感じのするお湯でした)


(源泉を投入すると,やがて湯船からお湯が溢れます)


(露天風岩風呂の脱衣所入り口
 脱衣所は3つくらいありました)


(大きい岩が配置されたお風呂
 結構熱めのお湯になっているので,
 冷たい源泉を投入する必要があります)


(源泉はこんな感じで投入)


(お風呂での注意書きが二つ
 キチンと守りましょう)


(脱衣所からのアングル)


(屋根が高いので開放感があります)


(食事処は雰囲気のある外観
 中には囲炉裏があり,
 夕食では「またぎ焼」が楽しめます)



《パンフレット》
 泉発見の源は,元禄元年。
 おもとなる婦人が夢の知らせにこの温泉を発見した。
 その後湯長谷藩の落武者伝説では,戦いに傷ついた将兵の身体をこの霊泉に入れるとみるみる回復した。
 元禄五年,平の城主内藤公は永らく胃腸病と痔をやんでいたところ,やはり神のお告げにてこの秘湯を知り入湯したところ,たちどころに回復し,城主は非常に喜んで,神知らせに見つけた入にある名湯ゆえ「入の元湯」と名づけられた。
 明治の代に大山元帥が静養にこられ快復の喜びに「神の泉」ということで「神泉亭」と命名された。


【宿の情報】
高野温泉 名湯 入の元湯 神泉亭
福島県いわき市内郷高野町中倉54

露天風岩風呂,薬泉太陽風呂
アルカリ性単純泉(かな?)

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