2019年12月11日水曜日

栗原市「温湯温泉 佐藤旅館」

2004年2月,日帰り入浴。

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 2月という時期を考えると,花山の奥に位置するここ温湯温泉まで,なかなか足が伸びないのですが,暖かい日が続き,この日も天気が良かったことから訪れてみました。花山から小安峡へ向かう道路は当期閉鎖となっているので,温湯温泉が道の行き止まりとなります。

 佐藤旅館は風格という段階をすぎたような外観の建物で,ちょっと冬の厳しい季節は躊躇してしまいそう。お風呂へは入り口からショートカット(!)と案内のある近道を進みます。内湯は後回しにして,まずは建物の外にある露天風呂へと向かいました。

 番所風の建物が男女別の脱衣所になっています。脱衣所自体はあまり広くないスペースで,湯船は脱衣所を出てすぐのところになります。

 この日は,みんな内湯に入っているみたいで貸切状態でした。せっかくの天気の良い日なのにもったいないな~と思いつつ,このような貸切状態は幸せです。露天風呂の向こうに見える橋から湯船も見えるのでしょうが,冬の期間は通行止めのため,誰も見る人がいません。雪景色に囲まれた湯船の中をゆったりお湯に浸かるのは堪らないものです。

 天気がいいものの外気が冷えているせいか,お湯に浸かった瞬間は少しピリピリするような熱さを感じます。でも,徐々に徐々に体に馴染んでいき,ちょうど良い温度に感じられるようになります。お湯に使っている部分はホカホカ,外に出ている部分には優しい春を感じさせる風があたって気持ち良いという最高のシチュエーション。今シーズン,1,2を競う雪見風呂です。

 せっかくなので(笑)内湯も入ることにしました。ここは混浴の内湯と女性専用の内湯があります。一応,混浴の方は脱衣所が男女分かれていますし,浴室の中は結構湯気で視界が利かないので,がんばれば女性でも入ることが出来るかもしれません。ただし,混浴と女性専用の内湯は,岩壁1つで区切られているだけなので,どちらのお風呂を選択しても同じようなお湯を楽しめると思います。

 塩化物泉ということもあり,内湯の方も湯船に入った時にピリッとする感じがしました。脱衣所にも最初は熱く感じるかもしれないけど,これは泉質のせいなんだよ,というようなことが貼っていました。お湯の滑らかさなんかは,やはり露天より内湯の方が上をいっていました。


 浴室が湯気で視界が利かないのは残念ですが,この冬の時期はいたしかたないのかもしれません。雰囲気のある浴室なのでキチンと見てみたかったような気がしますが,この湯気でより雰囲気が出ているのかもしれませんね。


(佐藤旅館の入り口です
 暖かかったとはいえ,雪が積もってます)


(露天風呂までの道
 奥の建物が脱衣所になります)


(露天風呂(女性側)です
 お風呂の向こうには橋が見えますが,今の時期は通行止め)

(脱衣所との間には,
 「御番所風呂」と書かれた布が下げられています)

(お湯の注ぎ口
 男湯と女湯の間にあります)

(露天風呂の湯面に写った木々も,綺麗なものです)


(露天風呂側から見た建物)


(混浴大浴場です
 広めの浴室と浴槽
 左上に見えるところが女湯になります)

(両側に窓があるものの,
 湯気で浴室は曇っていて雰囲気あります)

(一本のお湯が,軽めの滝湯のように注がれています)

(雰囲気のある温泉の成分表です)


【宿の情報】
温湯温泉 佐藤旅館
宮城県栗原市花山本沢温湯8−1

内湯(女・男女混浴)露天風呂
ナトリウム-塩化物泉 低張性弱アルカリ性高温泉 
[源泉名/花の湯・芳の湯・新湯の混合泉]

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