2019年12月15日日曜日

大崎市「中山平温泉 琢琇」2(’02宿泊)

2002年1月,宿泊。お勧めです。

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 以前の日帰り入浴のときの,清潔な雰囲気とお湯の素晴らしさが印象に残っていたので,いつかはもう一度来たいと思っていましたが,やっと宿泊が実現しました。

 雑誌「anan」の“美人の湯”の特集でも取り上げられていたので,これは予約が一杯になってしまうかも,と思っていましたが,なんとか週末に泊まる事が。当日,天気がとてもよく雪も降っていなかったので,道路に雪もなく,楽々宿まで行くことが出来ました。やはりこの時期,雪は覚悟していたんですけどね。

 お部屋は一番手頃な(笑),本館6畳の部屋。少し小さいかなとも思いましたが,お風呂が楽しめれば良いですし。実際の部屋も,確かに小さいですが,こ綺麗に整えられている感じがしました。ただ,暖房の力が弱いので,お風呂に入って身体を温めるまでは,少し足元が寒いかもしれません。

 まず,鶴亀の湯に行ってみました。建物を出て,少し下の方に歩いていきます。二つのお風呂があり,時間帯によって男女交互に入れてくれるようです。左の方のお風呂は萱葺き屋根の東屋があり,雪が降っていれば,この下に入ることもできそうな感じです。大き目の湯船なので,東屋に入りきれないときは,準備してある笠をつけて入るようになるのでしょうね。こちらは下は石敷きになっています。

 右の方のお風呂は,左に比べると少し小さめの湯船,といっても5~6人は十分入れる大きさです。こちらは木で作られています。どちらのお風呂にしても,向かいにある道路から見えてしまいますが,特に右の方が全く遮るものがありません。まぁ,開放感的にはこの方が良いのですけど,一応,覚悟はしていった方がいいでしょう。

 お風呂のところまで下りてくるうちに,ちょっと身体が冷えているので,最初湯船に浸かった時は,少し温めじゃないかなって感じがします。露天なんだし,もう少し熱めでもいいような。でも,これがゆっくりゆっくり入るには実はちょうど良い温度だったんですね。

 特に,ここのお湯が「うなぎの湯」といわれるだけあって,とても肌に優しく,一枚ベールが出来たような感じになります。本当に,もう一枚,薄い幕ができたように,触ってみるとヌルヌルとします。

 晩御飯はお部屋で取ることができました。二人だけなので,普通だとどこかの部屋でいただくようになることが多いのですけど。山葡萄の食前酒に始まり,ちょっとした小料理といった雰囲気の料理が運ばれてきます。鯉のあらいやダチョウのたたき,あんこう鍋など美味しいものが,ボリュームたっぷり。私には少し多すぎるくらいでした。

 夜は,内湯と長寿の湯の方へ。内湯は男女に分かれていますが,露天風呂の長寿の湯は,混浴になっています。源泉が3本あるということなので,1本が鶴亀の湯,1本が内湯,1本が長寿の湯ということなのでしょうか。内湯は鶴亀の湯のように,いわゆる“うなぎの湯”状態でヌルヌルする質感を持っています。やはりというか男湯の方が大きく,女湯は小さかったです。

 露天風呂の長寿の湯は,結構大きい湯船。特に明かりなどはなく,内湯の明かりで見える感じですね。まぁ,混浴ということもありますし,あえて少し暗めのつくりにしているのかもしれません。

 こちらは硫黄泉のお湯です。すぐ脇の内湯と泉質が違うというのはちょっと驚き。少し青みがかった乳白色で,やはりちょっとヌルヌルする感じもするでしょうか。お湯の温度も,鶴亀の湯と同じように決して熱くしている訳ではありませんでした。こちらも長湯が丁度良いくらいです。冬なので,結構寒かったのですが,あまり風もなかったおかげで,下半身を湯船につけ,上半身を外に出したままの状態でも入っていられました。

 翌日の朝食は広間でした。琢秀特製のヨーグルトや,岩海苔を火で炙って食べるようになっているなど,一工夫のある朝食。あっさりとした感じで良かったと思います。

 さぁ,帰る前にもう一風呂と思ったのですが,鶴亀の湯の方は清掃中だったので長寿の湯の方へ。そこで気がついたのですが,ここのお風呂は東に向いているので,太陽の光がとても綺麗。湯船から立つ湯煙と太陽の光の交わり方がとても綺麗です。


(入り口のところには人力車が飾られています)


(「鶴亀の湯」
 屋根があって,かつ広いです)


(とても滑らかな泉質です)


(もう片方の「鶴亀の湯」
 6角形の湯船の形をしてます)


(囲いがないので,向こうの道路から見えます)


(脱衣所のところに飾られています)


(サウナもあります。
 浴衣を着て入れるように替えの浴衣もあります)


(夜の「長寿の湯」の露天。
 混浴ですけど,暗いから大丈夫)


(朝の「長寿の湯」の露天。
 硫黄のお湯です)


(「鶴亀の湯」に下りていく途中。
 陽の光が心地よいです)



【宿の情報】
中山平温泉 名湯 秘湯 うなぎ湯の宿 琢琇
宮城県大崎市鳴子温泉星沼20−9

混浴露天風呂「長生の湯」(以前の「長寿の湯」)と付随する男女内湯, 萱葺き屋根の男女別露天風呂「鶴亀の湯」, 男女別展望浴室「石橋の湯」「芍薬の湯」(女湯には樽風呂「蔵彩布の湯」), 特別室専用露天風呂「無心の湯」

《現在》新1号源泉・新2号源泉混合泉、白須5号
(含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉)

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