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ほぼ2年ぶりの琢琇でのお泊りです。日本秘湯を守る会のスタンプが無事,10個押してもらうことが出来たため,今回の宿泊となりました。
前回の宿泊の時には,マスコミで取り上げられているほど,垢抜けてはいない部分を感じたのですが,そこが良くも悪くも琢琇。新しくお風呂も増えたようですし,どう変わってきたのかを楽しみにしてました。
宿には4時過ぎに到着しました。前回の6畳の部屋からランクアップし,12畳の大きさに。2階の部屋になるため,階段を上がらなければなりませんが,廊下に面していて騒々しいよりは良いでしょう。基本的にはお風呂に入れればいいとはいえ,広い部屋はゆったりとした気分にさせてくれます。壁際にはソファーも置かれているので,そこで寛ぐこともできそうです。
新しく増えたお風呂は,男女別展望浴室「石橋の湯」と「芍薬の湯」です。まずは明るいうちに,以前からあった内湯と混浴露天風呂に入ることにしました。まず内湯で掛け湯をしてみると,なかなかのぬるぬる感。そうです,中山平のお湯はこうでなくっちゃ。
少し熱めなお湯でしたが,お湯の感じを確かめながら数回の掛け湯。そして露天風呂へ。私の記憶では,少し青みがかった白濁のお湯だったような気がしていたのですが,外に出てみると無色透明。真ん中に塀があるとはいえ,結構混浴には厳しいかもしれません。天気によってお湯の色が変わってしまうのでしょうね。
源泉は女湯側の奥から注がれているため,その一帯が少し熱めに。そこから離れるにつれ,少しづつ温度が下がっています。内湯ほどぬるぬる感がないのは,湯船が大きいせいでしょうか。露天で空気がこもらないはずなのに,硫黄の香りはほんのりと漂っています。
お湯は内湯の方が気に入ったので戻ることにしました。外に出てハッキリとしたのですが,ここのお風呂の浴室は男湯の方が倍近く大きいです。露天風呂から見て,真ん中にあるはずの男湯と女湯の区切りが,だいぶ左(女湯)側になっています。
内湯の感激は最初の掛け湯ほどではありませんでしたが,それでも肌がぬるぬるしてきます。ここは内湯と露天風呂の泉質は同じなのでしょうか。お湯は口に含むと硫黄の苦酸っぱさがあります。
入浴後,部屋でのんびりした後は晩御飯。新しく建てられた棟に食事処ができたので,そちらで晩御飯を取ることになります。畳敷きの広間にテーブル席,最初に数品が出ていますが,その後は順々に出てきます。味付けは比較的薄味で,美味しくいただきました。ホタテコキールにじゃがいもをふんだんに使うなど,見た目の綺麗さだけではなくボリュームも出すようにしていたように見受けました。
食事の最後の頃に,女将が各テーブルを回って挨拶をしていました。一生懸命,がんばっています。
さて,食事を終えて部屋へ戻ろうと本館に戻ってくると廊下の脇にある広間からカラオケの声が。個人的には,せっかくこういった雰囲気の良い宿にやってきたのですから,カラオケの大きな声が館内に響くのは残念。
9時過ぎくらいに,新しく出来たというお風呂へ行くことにしました。人がいることを覚悟していたのですが,驚いたことに貸切です。ここは,男女とも内湯は1枚岩をくり貫いた湯船で,なかなか風情が感じられます。湯船の縁の高さを微妙に調整して,いつもお湯が掛け流されるところと,人が湯船に入った時にお湯が溢れるところ以外はお湯で濡れない高さになっています。お湯は少し熱めで,泉質的には混浴露天風呂のところと同じようです。
先ほどのお風呂で女湯の方が狭かったのを補うためか,ここでは女湯にのみ露天風の桶風呂があります。比較的ゆったりと一人が入れるくらいの大きさで,もちろん身を沈めるとザバザバーっと掛け流し。しかも,他の湯船に比べて温めに設定してあるため,ゆっくり入ることができそうです。
お風呂上りは部屋でゆったり。6畳の部屋でも全然問題は無いものの,やっぱり広い部屋はよりゆったりできるようです(笑)。加湿器も完備だし,冷蔵庫は抜き出し式のものではないし,テレビも14型ぐらいのものではないし。久しぶりに一休みをせずに過ごしました。部屋には鳴子温泉の卓上カレンダーがあったので,それを1枚づつ見て楽しみました。
次の日の朝御飯は,晩御飯を食べた時と同じ大広間。昨日は部屋食だった人も,今日は大広間となるようで,昨日よりも人は沢山でした。晩御飯同様,味付けも美味しく,ほとんど食べきりました。
チェックアウト前に,今回はまだ入っていない露天風呂「鶴亀の湯」へ。泉質表を見てみると,やはり「長寿の湯」とは源泉が異なるようです。湯船までの床が冷たくなっているのを我慢していくのですが,これがなかなか冷たいです。湯船に入るとホット一息。やはり,温度は低いものの,こちらの方がよりぬるぬるしています。ここ琢琇では「鶴亀の湯」が一番ぬるぬるしていると思います。少し硫黄の香りがするのは「長生の湯」と同様でした。
帰りにフロントで,「部屋にあった卓上カレンダーはどこで手に入れることができますかぁ」と聞いてみたら,「使っていないのがありますから」と新しいのをいただきました。やた。
(新しく新館に出来たお風呂
女性用展望風呂「石橋の湯」
石橋は“しゃっきょう”と呼ばせます)
(女性用には「蔵彩布の湯」がついています
内湯に比べて低めに設定
ゆったりと長湯ができます)
(「蔵彩布の湯」から望んで
キリリとした空気のハリを,感じることができます)
(男性用展望風呂「芍薬の湯」
石をくり抜いた浴槽です
女性用と同様ですが,樽風呂はありません)
(前回宿泊時には夜の入浴だった,混浴露天風呂「長生の湯」
前回とは異なり,無色透明のお湯でした)
(お湯の注ぎ口
趣はちょっと欠けますが(笑),この一帯は熱くなっています)
(「長生の湯」に繋がっている女性用の内湯です
ここを通って露天に行くことになります)
(同じく男性用の内湯
女性用よりも大きなつくりです)
【宿の情報】
中山平温泉 名湯 秘湯 うなぎ湯の宿 琢琇
宮城県大崎市鳴子温泉星沼20−9
混浴露天風呂「長生の湯」(以前の「長寿の湯」)と付随する男女内湯, 萱葺き屋根の男女別露天風呂「鶴亀の湯」, 男女別展望浴室「石橋の湯」「芍薬の湯」(女湯には樽風呂「蔵彩布の湯」), 特別室専用露天風呂「無心の湯」
《現在》新1号源泉・新2号源泉混合泉、白須5号
(含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉)
《現在》新1号源泉・新2号源泉混合泉、白須5号
(含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉)
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