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大和町七ツ森近辺には,いくつかの鉱泉がありますが,その一つがここ台ヶ森温泉「山野川旅館」です。ダムの脇の細道を3分も走ると宿はあります。95年に建替えられているので,このような山の中の一軒家という印象とは異なり,比較的新しく綺麗です。でも,建物は新しいですが,1913年の万国温泉質博覧会で,銀盃を受賞したこともあるという歴史のある,お湯です。
お風呂は男女別の内湯があるのみ。男性用の湯船は3人くらいがゆったりと入れるくらいの大きさですが,女性用の湯船は2人くらいが入れる大きさ。今時の温泉だと男女同じ大きさだったりするのですが,こういった山の宿だと,男性客の方が多いのでしょうか。
浴室に入ると,タイルが少しヌメッとしています(汚いヌメリではなく,泉質によるものです)。湯船のお湯の色も,若干青みがかって透明な感じで,なんか期待ができそうな気がします。少ぉしだけお湯の匂いはしていましたが,含硫黄の割には硫黄の匂いは感じませんでした。
鉱泉で源泉の温度は19度ですので,当然加熱したお湯を使っていますので,かけ流しという訳にはいきません。最初は少し熱めのお湯かなとも思ったのですが,決してそんなことはありませんでした。
弱アルカリ性ということですが,肌がヌルヌルするような感じではありません。でも,時間が経つにつれ,肌に温泉の成分が染み込んでいくのが判るようです。肌にしっとりという感じでしょうか。しかも,ちょっと湯船のヘリに腰掛けていると,大粒の汗が湧き出てきます。これは鳴子温泉のホテル瀧嶋を髣髴させる感じなので,あまり長湯はしないほうが良いと判断しました。
湯船に注ぐように取り付けられている蛇口が2つあるのですが,そこにはコップが置いてあります。飲泉の許可は取っていないようですが,やはり興味はありましたので試してみました。蛇口は2つあるので,一つは水,一つは源泉かと思ったのですが,どちらとも同じくらいの温度でした。味は驚くほど,しょっぱいです。このような山の中なのに,この味というのはビックリです。また,鉄さびの強い香りがします。この温泉の効能を確信しました。
お風呂から上がって10分,それでも汗は引きません。きっと,お湯に含まれている成分が肌の表面に付くことによって,とんでもない保温効果があるのでしょう。恐るべし台ヶ森温泉。ケロリンの桶にだまされてはいけないほどのパンチのある温泉でした。次の日になっても,肌はしっとりしていました。
(山野川旅館の入り口です。
建替えてから年数が経っていないので,まだキレイな感じがします)
(女性用の内湯です。
右手前の蛇口から源泉を出せます)
(窓が大きくとられているので,露天ではありませんが心地よいです)
(男性用の内湯です。
女性用よりも若干浴室は大きいかも)
【温泉の情報】
台ヶ森温泉郷 山野川旅館
宮城県黒川郡大和町吉田台ケ森13
内湯(男女)
含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物,低張性弱アルカリ性鉱泉(19度)
[台ヶ森温泉]
台ヶ森温泉郷 山野川旅館
宮城県黒川郡大和町吉田台ケ森13
内湯(男女)
含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物,低張性弱アルカリ性鉱泉(19度)
[台ヶ森温泉]
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