2020年5月12日火曜日

大和町「南川温泉」

2004年3月,日帰り入浴。お勧めです。

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 七つ森のダムを渡ってすぐのところに,南川温泉は位置します。道路から入っていくと自宅と思われる建物の奥に,日帰り客用の休憩スペースなども備えたもう一つの建物があります。

 駐車場に車が停まっていないので貸切の可能性が濃厚(やったー),と思っていましたが,どうやらお風呂の準備もまだ出来ていなかったようです。11時くらいだったのですが,まだ湯船のお湯は加熱していなかったそうで,「今,温めていますから,ゆっくり入ってくださいねぇ」と奥さんに言われました。

 2間くらいの休憩スペースの他,個室も2部屋くらいあったと思います。天気が良く,開け放されていた窓から気持ちよい風が建物の中に吹き込んでいました。

 さて,もともとのお風呂は男性用と女性用の2つがあるのですが,女性用の小さい湯船の方だけを実際には使っているようです。2人くらいしか入れなさそうな小さな湯船で,それに足るくらいの脱衣スペースなので,少し厳しい混浴といえます。とはいえ,あまり人が訪れていなさそうな感じがしたので,貸切状態になることが多いのではないかと思います。

 湯船に入ってみると,これはヌルイ(笑)。湯船脇の岩から間欠泉状態にゴボゴボッと少しづつお湯が出ていますが,あくまで少しづつ。それだけでは足らず,シャワーから湯船にお湯を入れてもらってます。普通のお湯じゃ温泉が薄くなっちゃうなぁ,と少しだけ出ている源泉のあたりに位置して,ヌルイのを我慢していました。

 でも,ふと思いました。このシャワーから出ているのも温泉なんじゃないかって。早速,風呂桶にシャワーのお湯を溜めて,ちょっと舐めてみると,しっかりショッパイ(嬉)。よくよく考えてみたら,鉱泉で加熱しているので,それとは別に普通のお湯を加熱したりしていないですよねぇ。

 源泉100%かつ,贅沢な掛け流し状態にしたせいでしょうか。無色透明なお湯で一見,特徴のないお湯に思えますが,細かい気泡が肌につきまくります。支倉旅館の源泉槽のごとく気泡がつきますが,しっかり加熱していても,この贅沢な掛け流し状態であれば,入浴に適温の温度になっても気泡がつきます。肌についた細かい気泡を撫でると,これが実に気持ちが良い。肌から離れた気泡が,お湯の表面でパチパチパチ~ッとはじけます。

 ナトリウム-塩化物泉ということで温まるのですが,気泡がつくので湯上りもさっぱり。写真を見てのとおりの味気ない湯船ですが,隠れた七つ森の名湯。改めて見直すと,このエリアの鉱泉は凄いのかも。

(以前女性用として使われていた浴室を,混浴用として湯が張られています。
 温泉らしさはあまりありませんが,,,)

(この岩の割れ目から,加熱された源泉が注ぎます
 ゴボッゴボッと間欠泉のように注ぎます)

(本当はお湯の表面に気泡が弾ける時の細かい泡があったのですが,
 写真に上手く撮ることはできなかったようです)

(細かい泡が付いているのが,見えるでしょうか?
 こんな感じに気泡が肌にもつくのです)

(自宅の奥にある温泉棟です
 日帰り用の大広間や,湯治にも使えそうな個室がありました)


【温泉の情報】
大和町 南川温泉
宮城県黒川郡大和町吉田台ケ森13

混浴内風呂
ナトリウム-塩化物泉  低張性弱アルカリ性低温泉 
   [源泉名/南川温泉]

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