肝心のお風呂ですが,男女別の露天風呂付大浴場,貸切露天風呂が2箇所に2つづつの計4つ,さらに部屋によっては露天風呂付だったりします(というか,露天風呂付客室の方が多いです)。
男女別の大浴場「ぎんやんま」は,小とりサロンの脇にあります。部屋のお風呂や,貸切露天風呂に入ろうとする人が多いせいか,あまり大浴場に人はいませんでした。ただし,シャンプー・リンスなどの利用は,基本的には「ぎんやんま」だけなので,女湯側は時間によって混みあいます。
脱衣所に入る時に草履を脱ぐのですが,その時,他の人の草履と間違えないように,番号の付いたクリップが準備されているのには感心。脱衣所は床暖房なので,湯冷めすることはなさそうです。(小とりサロンを出て,部屋に戻るまでの通路は寒いかもしれませんが)
5~6人が入れる内湯と同じくらいの大きさの露天風呂,そしてサウナがあります。洗い場と洗い場の間は区切られているので,安心して体を洗うことができます。ただし,男女共に3つづつなので,時間帯によっては女湯側は足りないかもしれません。シャワーやリンスは一種類のみでした。
温泉は無色透明で,ほんの少し塩味があるかどうか。細かい湯の花らしきものが,ちょっと見受けられた程度です。肌の感触はツルキュツルキュ,といった感じで,湯上りはさらっとします。フロントで化粧水としても売られていましたが,確かに肌には良さそうです。
内湯は温度調節のため,一部循環となっていました。他のお風呂も同じなのですが,水を入れて調節しなくても良いように,水で加水された状態でお湯が注がれています。それでも,表面だけが熱くなってしまいがちなので,循環させているようです。ただし,掛け流しされていましたし,お風呂に入る人自体も少ないため,お湯の鮮度は悪くありませんでした。
露天風呂は,貸切露天風呂と比べると湯船が大きいせいか,お湯の温度が高めになっていました。つまり,加水されている割合が低いように感じられ,温泉らしさを一番受けたのはここでした。
貸切露天風呂は2箇所に分かれています。1つは通路沿いにある「朝かぜ」と「星の林」。もう1つは通路から少し川沿いに沿って離れたところにある「通り雨」と「雪待ち」です。
「通り雨」と「雪待ち」は,母屋のちょうど反対側あたりから,濁川沿いを100mくらい歩いたところにあります。入浴中を示すのは,「入浴しています」の看板と通路を遮るように横たえる一本の竹のみというシンプルなルールです。
どちらもオープンな脱衣スペースがあるのみ。少し下に見える濁川の川の音を聞きながら,入浴することになります。湯船の大きさに対して充分なお湯の注ぎ量で,湯船からはお湯が溢れています。加水しているようで,注ぎ口から出ているお湯を触ってみても適温でした。と思って,暫くしてもう一度触ってみたら劇熱。どうやら,加水された温泉と恐らく源泉のままの状態のものを,一定時間ごとに注ぐことによって湯船のお湯の温度を適温に保っているようです。
周りを気に囲まれているので,自然らしいシチュエーションはここが一番でした。注意は,天候により,ここのお風呂は閉鎖されることがあるようです。また,貸切露天風呂までの通路を途中まで行かないと入浴できるかどうかを確認できないため,もし入るなら早いタイミングで入った方がいいと思います。
「朝かぜ」と「星の林」は,小とりサロンの少し先にあります。こちらは,入り口の脇にある板の裏表で入浴中を示します。脱衣所はもちろんのこと,シャワーブースもあるので,この中で体を洗うことができます。
お風呂の近くに背の高い木はないので,開放感はこちらの方が上です。ここの入浴中は,鳥の鳴き声を聞きながら入っていました。また,のんびりと宿の中心にある杉林を見ていたら,何か木の上をガサガサ動いている動物がいました。リスだったかも。
貸切露天風呂は夜の12時から朝の6時までは入浴できません。また,入浴中になっていることも多いので,4つ全てを制覇するのはなかなか難しいかもしれません。私は,お風呂なしの部屋だったので,がんばって全て入ることができました。
(貸切露天風呂「雪待ち」)
(六角形に近い湯船に,滾々と湯が注がれています)
(湯船脇の石です
それぞれのお風呂に,こんな感じの石があります)
(源泉温度は高いため,加水した状態で注がれています)
(竹と看板で入浴中を示します)
(「雪待ち」の近くにある「通り雨」
ここが一番遠い貸切露天風呂です)
(脱衣スペースは開放的(笑)
屋根が掛かっているので雨も大丈夫)
屋根が掛かっているので雨も大丈夫)
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