2020年1月19日日曜日

大崎市「鳴子温泉 鳴子ホテル」1(’06日帰り)

2006年12月,日帰り入浴。お勧めです。

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 鳴子では規模の大きいホテルになります。玄関脇には自噴する湯煙があり,宿泊者用に温泉たまごが作られていました。玄関をくぐると硫黄の香りがぷぅーんとしてくるので,期待が高まります。入浴料は千円と,鳴子エリアにしてはちょっと高め。(たしかタオル付)

 フロントが5階となっており,お風呂は1階と2階になっています。1階は「芭蕉の湯」,2階は「玉の湯」で,それぞれ露天風呂がついています。5時(?)に男湯と女湯が入れ替わるので,宿泊すると両方に入ることができます。

 今日は1階の「芭蕉の湯」になります。規模の大きいホテルだけあって,脱衣所もゆったり。平日の日中だったので,貸切かと思っていましたが,先客が一人いました。 浴室も広々としています。入ってすぐ左には,かけ湯用の湯溜めがあり,その先には2m×2mくらいの木で組まれた小さめの湯船があります。

 さらに奥にはとても大きい湯船がどーん。幅3mくらいのちょっとした滝のような状態でお湯が湯船に注がれています。湯船の真ん中あたりは木で囲まれたスペースがあり,そこはジャグジー状態。一番奥には,5~6人の寝湯まであり,ちょっとしたセンター系のお風呂のよう。

 湯船全体には,いわゆる硫黄泉のイメージとおりの白濁したお湯が張られているのですが,滝のようなお湯の注ぎ口近くは,白濁した緑色をしています。また,入り口すぐの小さな湯船に注ぐための樋の部分は無色透明になっているなど(小さな湯船では薄緑がかった白濁),お湯の状態によって色が異なるようです。

 ちなみに日によって,お湯の色も違うようで,お風呂の案内のところで今日のお湯の色を表示しています。今日の札は「白緑 びゃくろく(乳白色に青磁色又は青竹色が混じる)」となっていましたが,その他の札の表示からすると,「無色透明」「消炭色」「青竹色」「鶯色(緑色に茶色が混じった色)」などが他にはあるようです。

 お湯の注ぎ口近くは当然,少し熱めになっており,そこから離れるに従って少しづつぬるくなっていきます。硫黄泉といっても酸性が強い訳ではないので,口に含んでも,少しほんわりと(甘みなのか)感じる程度です。肌さわりはぬるぬる。久しぶりの温泉が,体にじーんと沁みていきます。 硫黄泉のジャグジーも悪くありません。ジャグジースペースを湯面のところに木の枠で囲っているんですが,隅のところに見事な硫黄泉の油膜ができています(下の写真を参照)。

 お気に入りは入り口すぐにある木で組まれた小さな湯船。少しだけ緑がかった白濁のお湯なのですが,この湯船のためだけに樋でひかれているので,お湯は新鮮。湯船にゆったりと横たわると,大きな浴槽は見えず,その湯船の中の小さな空間になるのです。お湯が注がれているゴーゴーという音を遠くに聞きながら,じっとお湯に包まれているのは幸せです。

 温泉街にあるホテルということで,露天風呂は無理やり後から作った感じがします。ただ,ここのお湯は無色透明なので,お湯の鮮度的には一番良かったりするのでしょうか? 大きなホテルのお風呂なのに,たっぷりの湯量で大浴場も掛け流し。この芭蕉の湯は2号泉・3号泉の混合泉ですが,玉の湯はまた違うのでしょうね。


(入り口脇にある自噴の湯煙。こういう宿は期待しちゃいます)


(大浴場「芭蕉の湯」。とても大きな浴室です)


(入り口脇にある掛け湯。無色透明でした)


(滝のようにお湯が注がれています
 注ぎ口すぐは少し緑がかった感じ)


(硫黄泉の気泡湯スペース
 ここは白濁したお湯の色になっています)


(気泡湯スペースにできた,硫黄泉の油膜と泡)


(こんな大きい湯船なのに,しっかり掛け流しは嬉しいです)


(樋をつたって,お湯が注がれています
 ちなみに樋の中は無色透明のお湯)


(入り口すぐの湯船に浸かって,,,気持ち良いですねぇ)


((入りませんでしたが)寝湯まであるんです)


(お湯の注ぎ口は豪快の一言)


(大浴場脇にある露天風呂
 Tの字っぽい湯船の形をしていました)


(不思議なことに露天風呂は無色透明)



【温泉の情報】
鳴子温泉 鳴子ホテル
宮城県大崎市鳴子温泉字湯元36

大浴場「芭蕉の湯」(露天風呂,気泡風呂,寝湯),総檜造り大浴場「玉の湯」(気泡風呂,青畳石露天風呂,コウヤマキの置け風呂)

ナトリウム-硫酸塩泉・塩化物泉 [源泉名/町有下地獄源泉]

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