2020年4月4日土曜日

大崎市「川渡温泉 ぬまくら」

2005年9月,日帰り入浴。

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 「沼倉旅館」として営業していた宿を「湯あみの宿 ぬまくら」とし,建物・浴室を新しくしました。といっても,お湯の使い方は以前と同じく,自家源泉の100%掛け流しというのは嬉しいです。

 以前の雰囲気というものが判らないのですが,今は十分女性客にも喜んでもらえるような小ぎれいな宿になっています。明るい玄関をあがると,スリッパはなく,素足(あるいは靴下)でじかに館内を歩き回れます。

 10時過ぎに訪れたのですが,大浴場はお湯を抜いて清掃しているところだったらしく,家族風呂か露天風呂をどうぞ,とのこと。新館は新しいのですが,本館の方は以前のままの雰囲気。家族風呂は,以前の浴室のままの状態のようです。

 4畳半くらいの大きさの浴室には,左右2つの湯船があります。右側の湯船には透明で濃い緑色のお湯が,左側の湯船にはメロンソーダの様な色に濁ったお湯が張られています。そして,ぷぅーんと匂ってくる鋭い硫化水素臭。

 右側の湯船にお湯が注がれており,少し熱めになっています。よくお湯の中を見ると,細かく白い湯の華と,ワカメが削った鰹節状になったような湯の華が舞っています。そしてお湯の表面には油によると思われる油膜もできています。ちょっと熱めでしたが,キリリとする,お湯の地力が感じられるようなお湯でした。

 右側の湯船と左側の湯船の間には小さな穴があいており,そこから左の湯船にお湯が流れています。右側の湯船よりは,ぬるめになっています。時間が経ったせいなのか,お湯の温度が下がったせいなのか,同じお湯なのに違うお湯のような色付きです。ゆったり浸かるにはこちらの方が適しているかもしれません。

 天井も高く,湯気がこもらないようになっているので,ゆっくり入らせてもらいました。

 一度,服を着なければいけないのが面倒ですが,もう一つ,露天風呂に入ることにしました。廊下のドアを開けると,すぐ目の前にこじんまりとした露天風呂が眼に入ります。手前左に脱衣スペースがあり,引き戸のドアはカギ代わりの棒で開かないようにしておくことができます。

 建物の中庭に造ったような露天風呂なので,あまり景色が良いわけではありませんが,壁の部分に木材を貼り付けて,山小屋風な雰囲気を醸し出させていました。陽が差し込むと,露天風呂らしい明るさが気持ち良いです。

 湯船は3~4人程度入れそうな大きさで,先ほどの家族風呂の左側のようなお湯の色をしています。やはり,お湯はぬるめで,ゆっくりと入ることができます。脇にベンチもあるので,涼むのにも良さそうです。とはいえ,30分を目安としてご利用くださいと書かれていたので,マナーは守らなければいけませんが。


 2つもお風呂に入ったので,もう十分でしたが,最後に大浴場だけ覗かせてもらうことにしました。ちょうどお湯が溜まりそうなところでしたが,お湯が新鮮なせいなのか,2つの湯船共にうっすら黄緑色の透明なお湯。今思うと,そんな状態のお湯に,ちょっとでも良いから入ればよかったかなと後悔です。

(浴室に入ると,色の違うお湯が目に入ります)


(右側の濃い緑色のお湯の表面に,油の油膜ができています)


(天井はこんな感じなので,浴室内に湯気は篭りません)


(露天風呂は貸切状態で入ります)


(露天風呂脇の椅子から見た風景)


(露天風呂の周りの壁は,こんな感じの山小屋風?)


(大浴場(男湯側)。窓も大きく,気持ち良さそう)


(手すりも付いているので,安心して入れます)


(お湯は入れたてなので,まだ濁っていないようです)


(新しくなった「ぬまくら」の外観)


(入り口脇にある源泉です)


【温泉の情報】
川渡温泉 旅館ゆさ
宮城県大崎市鳴子温泉川渡38-1

男女別大浴場,露天風呂,家族風呂
含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉(硫化水素型)[源泉名/沼倉の湯]

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