2020年4月17日金曜日

石巻市「追分温泉 峠の湯」

2003年8月,日帰り入浴。

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 (当時)北上町という三陸海岸沿いの場所にあるため,海は近いのにちょっとした山道を登っていくと,ここに到着します。最近,建替えられたばかりで,外見はとてもキレイになっています。中に入っても,木にこだわっていたというご主人の意気込みが判るようです。

 お風呂場に向かう途中も,宿の人が木でできた廊下を一生懸命,拭いていました。木で作るというのは,その維持も考えると大変だろうに,キチンとがんばっているところをみると,好感がもたれます。

 男女浴室の手前には,ちょっとした休憩スペースがあります。小上がりの畳敷きの場所もありますし,お風呂上りのお約束の珈琲牛乳の自販もありました。それに,トイレの便座も木でできているなど,ここでも拘りを感じられます。

 浴室には洗い場が4つくらいと,大きな湯船とジャグジー状態になっている小さな湯船があります。鉱泉ということで,どちらも循環させているようですが,大きい湯船の方は少し塩素臭はしていたような気がします。小さな湯船の方はお湯は温く,そのせいで臭いは弱かったのかもしれませんが。

 ただ,特筆すべきは,いろいろな本やHPでも書かれているとおり,カヤでできているという浴槽でしょうね。湯船につかった時にあたる背中やお尻への感触。カヤという木材がなかなか手に入らない状況で,このように贅沢な浴槽を作ってもらえたのは嬉しいですね。(なんでも樹齢約500年の北限のカヤの木とのこと)

 浴室の天井は高く取られており,圧迫感はありません。また,全体が木で組まれているので,とてもホッとするものがあります。無色透明なここのお湯は他でも味わえるものなのかもしれませんが,この宿やお風呂の感じ,というのはなかなか味わえないかもしれません。

 300円という値段からいっても,お得です。三陸の魚介類でボリュームタップリな食事を味わえるという宿泊も気にはなりますが,今日はここまででした。

(台風がまさに来ようという時でした。
 奥に見えるのがお風呂の建物です)

(右が大きな湯船で,お湯は少し熱め。
 左の湯船は,下から気泡が出てます)

(木の感じがとても心地よいです)

(木に拘っている宿。浴室も良い感じになっています)

【温泉の情報】
追分温泉 峠の湯
宮城県石巻市北上町女川大峯1

内湯(男女)
鉱泉

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