2020年6月26日金曜日

仙台市「作並温泉 作並ホテル」

2003年12月,日帰り入浴。

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 岩松旅館と一の坊の間に挟まれて,ちょっと印象の薄い作並ホテル。宿に行くのにも,一度一の坊の前を通って行くようになります。12月ということで途中から雪がちらついていましたが,宿に着く頃には本格的に降り始めました。やはり仙台とはいえ,だいぶ山あいにある温泉エリアです。事前に入浴の可否については電話で確認していたので安心して宿に入っていきましたが,ロビーには電気がついていませんでした。

 お風呂はロビーから1階下ったところにある男性内湯「岩風呂」と女性内湯「姫湯」,それに併設されている女性露天風呂「福の湯」に,家族風呂が1つ,外にある男性露天風呂「かじかの湯」と計5つあります。

 外にある男性露天風呂「かじかの湯」は玄関を一度出た後,川の方へ行き,ちょうど男風呂の下のあたりにあります。この日は,雪がしんしんと降っていましたので,簡易脱衣所の籠も濡れている状態でした。結構,冬の時期は厳しいのかもしれません。屋根も無かったし,お湯も少し温めでした。

 建物の中に戻り,家族風呂を覗いてみました。この日は,他にお客さんがいなかったので,貸切状態。したい放題です(笑)。浴室・浴槽とも小さかったですし,景色も良い訳ではありませんが,小さい子供がいたりすると,貸切のお風呂があるのは嬉しいのかもしれません。

 女性内湯「姫湯」は,広めの浴室です。浴槽の枠は木でできており,底は小石がついているようなタイルが張られています。一面が大きな窓ガラスになっているので明るい光は入ってきますが,隣は一の坊の建物があるので,眺望が良い訳ではありません。

 続きになっている露天風呂「福の湯」は屋根もかかっているので,ゆったりと入ることができます。今日のような雪の降る天気でも,雪を見ながらの入浴が可能です。内湯よりもお湯が熱めに設定されているようなので,冷たい空気の中でも温かい温泉に浸かるという至福のときをおくれます。

 男性内湯「岩風呂」は,岩を手でくり抜いたという苦労作。決して底がきれいに彫られているわけではないのですが,この手彫り感が良い感じを醸し出しています。2面がガラス窓になっているので,こちらも開放感があります。ただ,女性内湯と同様に1面は一の坊,もう1面の渓谷側には,その先に岩松旅館の建物があります。

 お湯は無色透明で無味無臭という,あまり特徴の無い作並のお湯。でも,嬉しいのはきちんと掛け流しになっているということ。源泉の温度が高いので,水道水で加水し冷ましていると書いていましたが,この12月という時期のせいか,実際に加水されている量は微量でした。

 また,ただ加水のみによって冷ましているのではなく,一度,お湯たまり的なところに源泉を流し,そこから湯船に流すようにしているなど,ある程度の気配りが感じられるのは嬉しいです。

 そんなに特徴が感じられないお湯という風に書きましたが,湯上りはさっぱりしているものの,とても体は温まりました。肌もしっとりとしたような気がします。何よりも,源泉掛け流しの,これだけの大きさのお風呂を一人で独占できたというのは,とっても幸せなことでした。 


(女性用内湯「姫湯」です。
 湯船の木の枠が優しい感じです)

(女性用の露天風呂です。
 眺望が良い訳ではありませんが,気持ちのよい風が入ってきます)

(男性内湯「岩風呂」です。
 細長く,不思議な形をしています)

(2方向に窓があるので明るいです。
 写真左の岩場からお湯が出ています)

(岩風呂の壁と底です(笑)。
 無色透明な感じが判るでしょうか。本当に手で掘った感じです)

(家族用内風呂です。
 湯気でキレイには取れませんでした)

(男性用露天風呂「かじかの湯」です。
 ここが脱衣所になっています。
 奥の湯気が見えるあたりに湯船があります)

(この日は雪も舞っていたせいか,お湯は温めでした)



【温泉の情報】
仙台市 作並温泉 神の湯 作並ホテル
宮城県仙台市青葉区作並字長原3-2

男性内湯「岩風呂」,男性露天風呂「かじかの湯」,女性内湯「姫湯」・露天風呂「福の湯」,家族風呂
単純温泉 低張性弱アルカリ性高温泉
 

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