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釜房湖近くにある一軒屋の宿。公道から200mほど奥に入っていったところに宿はあります。駐車場では犬が出迎えてくれました。年期の入った外観ですが,白く積もった雪が良い感じの雰囲気を醸し出しています。
玄関を上がり,そのまま奥に直進するとお風呂があります。広めの脱衣所から浴室に入ると,2つの湯船が目に入ります。シャワーなどは無く,ただただお風呂を味わうこととなります。
2つの湯船のうち,手前の小さめの湯船が加熱槽で,普通の感覚から言うと少し熱めの温度になっています。奥のほうの大き目の湯船は源泉槽で,家では決して入らない,ぬるい温度になっています。
まずは加熱槽の方で体を暖めようと思いました。二人が入るといっぱいの大きさで,湯船に浸かるとお湯がザザザと外に流れ出ます。その一部は源泉槽の方へもいきます。結構,熱めに加熱されているにもかかわらず,じっとしていると少し気泡が肌についてくるのには驚きました。
暖まった後,いざ源泉槽へ。一度暖まった後なので,特にお湯のぬるさを感じるかもしれませんが,我慢して浸かります。とても滑らかな肌さわりなのですが,このお湯の真骨頂はこれから。体中に非常に細かい気泡がびっしりと付くのです。この気泡のついたところを手で撫でると,細かい気泡が実に柔らかく感じるのです。素晴らしいです。
お湯の注ぎ口に近ければ近いほど,気泡は付きやすいようです。何回も何回も,肌に気泡を付けては,撫でて気泡に触ります。お湯は特に匂いはしないのですが,口に含んでみると,なんとも若干の塩味にエグミ(?)があります。お湯に触れた唇の辺りが少し引っ張られるような感触にもなりました。
体が覚めては加熱槽へ。暖まっては源泉槽へ,と繰り返し堪能しました。1時間という時間限定ですが,めいっぱい楽しむことができました。
なお,残念ながら,東日本大震災後,お湯が出なくなったとのことで,廃業されたようです。
(雪の少ない冬ですが,それでも建物の周りには雪があります)
(寒い時期の内湯は,写真が取りにくいのです。
左がぬるい湯船です)
(こちらは加熱槽。2人入れば一杯です)
(加熱槽側から源泉槽を見て。気持ち良さげでしょう)
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