ーーーーーーーーー
馬場温泉と書いてある看板を曲がり車を駐車場に停めると,目の前には立派な建物が。こちらは旅館の方。今回の目的は,共同浴場の方です。
奥の方に,こじんまりとした建物が建ってます。きっとこちらが共同浴場なのでしょう。近づいていってみるとザバザバァーっと,湯浴みをする音がします。でも,どこでお金を払えばいいのか? ちょっとウロウロしていると,すぐ脇の家から人の良さそうなおじいさんが出てきました。
入浴を請うとOK。お金を払い,共同浴場の建物に入ります。入ってすぐのところに脱衣所スペースがあり,湯船との間には胸辺りまでの高さの塀があります。最近になって建替えられたものなので,まだ真新しい感じがしますが,建替えすぐの時よりは青森ひばの香りは落ち着いてきていると思います。
浴槽は2人くらいが入れる大きさで,そこに黒褐色のお湯がなみなみと注がれています。浴槽のスペースの割りに,多めのお湯が投入されているのが期待されます。
かけ湯をしてみると,結構熱め。ただ,年末の外は雪が舞うというシチュエーションなので,我慢して湯船に浸かることができました。身体を沈めると,そこに細かい気泡がついていきます。あっというまに腕や足に白く細かい気泡がつくのです。こんなに高温にもかかわらず,気泡がでるなんて凄いです。
気泡がついているせいか,肌あたりがとても滑らかです。きっと温泉の温度がもっと低ければ,もっと大きな泡になるのかもしれませんが,ここの醍醐味はこの温度でのこの気泡なのかもしれません。何もしていなくても,お湯の表面がプチプチと自然に細かい気泡が割れているのが幸せな感じを更に演出します。
東京の黒湯よりは少し薄めのお湯の色がします。この東鳴子らしいモール泉なのでしょうが,とても新鮮なお湯であることがわかります。
入浴は30分以内となっていますが,20分ほど入っていると充分温まりました。でも驚きは,入浴後の爽快感です。炭酸泉なのでスッキリとするのは頭では判るのですが,身体は温まっているのに,肌がサッパリするんです。特に,この馬場温泉は高温だった分,そのメリハリがとても感じられるのでしょうね。
お風呂から上がり,共同浴場の建物を出ると,先ほどのおじいさんが顔を見せてくれました。ここは,高温なのに気泡が出る素晴らしいお湯なんだと自慢げに話してくれました。また,源泉は3本あるうちの1本をこの共同浴場で使用しており,もう1本は旅館の方で使用している。だいたい泉質は同じなんだけど,微妙に違うとも。
ちなみに,共同浴場の建物は,おじいさんたちの家の前(他の人の家との間)にあるため,着替えをしているときなど,すぐ外で話す近所のおばちゃんたちの声が聞こえてきます。でも,こんな素朴な温泉だけれども,お湯は全国級の素晴らしいものだなぁ,と大絶賛したいと思います。
なお,馬場温泉の旅館のお湯もやはり同じような泉質でした。ただし,湯船が共同浴場に比べて大きいせいなのか,気泡のプチプチ感は少ないような気がします。きちんとした設備の温泉に入りたい場合は旅館の方を選ぶと良いのではないでしょうか。
旅館の方は,入浴は10時~20時までで,400円となります。男湯・女湯の内湯があり,馬場乃湯2号泉が使われています。
(青森ヒバと檜を使ったという,新しい建物の外見です。
こじんまりとしています)
(浴槽も大きいものではありませんが,並々と注がれるお湯が素敵です。
手すりも付いています)
(滑らかなお湯の表面が,とても素晴らしいです)
(共同浴場を使う人の心得です。
みんなのものなので,キチンと守りましょう)
みんなのものなので,キチンと守りましょう)
0 件のコメント:
コメントを投稿