2020年3月29日日曜日

大崎市「川渡温泉 共同浴場」

2004年10月,日帰り入浴。お勧めです。

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 川渡温泉街の道から一本入ったところに共同浴場はあります。お風呂の前に駐車スペースはないので,近くの公民館(?)に車を停め,歩いていきました。

 入浴料は200円で,脱衣所スペースにある料金箱に入れます。3時頃に行ったのですが,男湯女湯ともに先客が一人づつ。この日は,夜間に台風がやってくるということだったので,みんな早めに来たみたいで後からどんどん人がやってきました。「なんだぁ,いつもより早いねぇ」なんて言いながら。

 お風呂に入る前に,おじいさんが「どこから来たんだぁ」とか,「今日はちょっとぬるめだからぁ」と話しかけてきました。この共同浴場は熱いお湯だと聞いていたので,いつもよりぬるいのは歓迎です(笑)。その他,「近くの藤島(旅館)のお湯は,もっとぬるいんだけれども,上がった後がとんでもないんだ(とんでもなく温まる)」とか,「藤島は湯船も大きいし,みんな湯船の脇に桶を枕にして寝てるから,すいているよ」とか話してくれました。おじいさんの人柄がとても良かったです。

 浴室・湯船は男女対称で,湯船はかまぼこの形をしています。湯船の外側に排出されたお湯が流れる側溝があり,掛け流されたお湯がそこを通ります。水のカランしかないので,みんな湯船周りに座り,桶で温泉をすくって体を洗っていました。

 お湯は透明な黄緑色をしており,硫黄の香りがしています。そういえば,建物に入る前から硫黄の香りはしていました。今日はお湯がぬるいと聞いていたので油断していたのですが,十分熱い温度。でも,これでもいつもよりはぬるいんでしょうね。体にじんわり染み込んでくるような感じがします。

 湯船の底,真ん中辺りに湯の花が沈んでいます。足でかき混ぜてみると,お湯の中を湯の花が舞います。白い湯の花が気持ちが良いです。5mmくらいのものから2cmくらいのものまで,ふわふわとした湯の花です。硫黄を含んでいるお湯といっても,飲みにくい味ではありません。湯の花が舞っているビジュアルもあって,柔らかい玉子スープのようでした。

 それにしても熱いお湯が効きます。5分も浸かっていると,もう体の芯まで染み込んでくるようです。たまらず,一度上がって湯船の脇で休憩。落ち着いてきたらもう一回,と繰り返します。すっかり肌が赤くなってしまいました。

 湯上りは結構さっぱり。でも,体は奥の奥まであたたまりました。車まで雨の中を戻ったのですが,全然湯冷めの心配はいりません。

 共同浴場に集う近所の人たち,とても幸せそうですね。こんな近くに,こんな良いお風呂があるなんて羨ましい限りです。こういう共同浴場を使うときは,利用させてもらっているという気持ちを大事にしなければいけませんね。

(川渡温泉 共同浴場の建物
台風直前だったので,薄暗い空模様になってます)

(男湯側ですが,女湯も同様
入っていた印象以上に,暗い感じの映像になってしまいました)

(ここにお湯が溜められた後,湯船に注がれます
 とても熱いお湯です)

(無理やり画像を補正しました
 本当は,もっとキレイなんです
 湯の花が舞っているところ)

【温泉の情報】
川渡温泉 共同浴場
宮城県大崎市鳴子温泉川渡温泉

男女別内湯
含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉
[源泉名/川渡支所前源泉]


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