2020年7月13日月曜日

仙台市「秋保温泉 佐藤屋旅館」1('04/日帰り)

2004年4月,日帰り入浴。

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 どうしても規模が大きく,お湯を循環せざるを得ない宿が多い中で,ここ佐藤屋旅館は掛け流しをやっているとの話を聞いたので,期待しながら訪れてみました。

 外来で入れるお風呂は,「里の湯」と「磊々の湯」の2つがあります。どちらも24時間入浴なのですが,午後1時に男湯と女湯が入れ替わります。日帰り入浴する時は,午後1時前後に行くと両方のお風呂に入ることができます。

 里の湯は,昔からあるお風呂で,男性用と女性用の内湯だったものです。宿を入ってすぐ右手にお風呂があります。昔は男性用と女性用のお風呂だったということで,湯船も脱衣所も同じくらいの大きさのものが2つあります。少し風情が異なれば面白いような気もしますが,,,

 ただ一方で,貸切になる可能性が高いと思います。前にお客さんが入っている方に,敢えて入る人は少ないでしょうから。お湯は噂どおりの掛け流し。実に気持ちの良い掛け流しです。どちらの内湯からも景色が良いわけではありませんが,湯船に身を沈めて,お湯が流れていくのを眺めるのは幸せなもんです。

 お湯は無色透明で,公衆浴場などのお湯と同じような感じがします。湯船が大きいせいなのか,あるいは加水しているせいなのか,お湯の温度は丁度良いです。お湯に浸かっているときよりは,風呂上りの方が肌がしっとり感じるのは,やはり秋保のお湯らしいです。天井も高く,湯気もこもらなく,気持ち良いお風呂です。

 新しい「磊々の湯」は,ロビーを左手に入っていったところにあります。脱衣所も広く,ゆったりできると思います。こちらのお風呂の入り口脇に貸切風呂がありましたが,日帰りでは利用できないようです。

 「磊々の湯」は,脱衣所からはまず内湯があり,そこから露天風呂に出るようになっています。内湯に入るとやつの匂いがします。窓も大きくとられていますし,シャワーなどの設備も新しく,気持ちの良いお風呂だと思うのですが,お湯の力以上のお風呂を作るのはいただけません。そのまま露天風呂へ。

 周りを道路やホテルに囲まれているので,露天風呂といっても一生懸命工夫をして,あまり外から見られることのないように簾や木々を使っています。とはいえ,塀の向こうを通る車や人の気配,向かいのホテルの3階あたりからは見られそうな感じなど,落ち着かないといえば落ち着かないかも。

 露天風呂の方は見た目は掛け流しになっているのですが,内湯から排出されているお湯や,注がれているお湯,さらに湯船の中に出しているお湯の量のことを考えると循環のようです。これは内湯の状態から見ても,いたしかたないことかと思います。

 ここをお湯目的で訪れるのであれば,「里の湯」。設備の整ったお風呂を目的で訪れるのであれば,「磊々の湯」。ただ,時間によっては入れるお風呂が決まっているので注意する必要があります。

(「里の湯」(旧女湯側)です
 お湯がたまりきっていないので,掛け流し状態にはなっていません)

(「里の湯」(旧男湯側)です
 浴槽から掛け流されるお湯で,浴室の床が濡れています)

(無色透明な秋保らしいお湯
 お湯がたっぷたっぷと湯船から,掛け流される様になります
 「里の湯」はサイコ~です)

(「磊々の湯」(内湯)です
 大きなガラスが2面あるので,とても明るい室内です
 立派さは大型旅館に負けません)

(手すりなどの心遣いも万全
 惜しむらくは,源泉をそのまま使って欲しかった)

(「磊々の湯」(露天風呂)です
 内湯側からお湯が出てきています
 空気が籠らない分,循環していることは気になりません)

【温泉の情報】
仙台市 秋保温泉 佐藤屋旅館
宮城県仙台市太白区秋保町湯元字薬師108

「里の湯」(内湯2つ),「磊々の湯」/露天風呂,貸切樽風呂「ぬくもりの湯」
ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 低張性中性高温泉 58度 PH7.4
        [源泉名/新2号源泉]

 

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