2018年12月15日土曜日

黄金崎「不老ふ死温泉」1(’03宿泊)

温泉巡りの初期(2003年)の訪問です。お勧めです。

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日本海間近にある露天風呂で全国的に有名な,ここ黄金崎 不老ふ死温泉。同じ系列の平舘の不老不死温泉には行ったことはあったのですが,ここはずっと行きたかった場所の一つでした。

やはりメインは日本海に沈む夕陽を見ながらの,海近くの露天風呂。平日の宿泊なのにキャンセル待ちで,やっと取れた宿です。期待は高まります。

心配なのは,当日雨が降ったりすること。一応,天気予報では快晴とはいかないまでも,曇りの予報。なんとか大丈夫かと。

ところが,仙台を8時に出発する予定が,同行者にアクシデントが発生。なんと出発は午後1時過ぎ。今日の日の入は午後6時10分頃なので,その前からメインの夕陽のショーが始まります。高速を急ぎ,能代南からは一般道を急ぎ,向かいました。

途中,確実に日が沈んでくるのを見ると,気は焦ってしまいます。が,なんとか無事,午後5時30分頃,宿に到着。

このようなシチュエーションに似つかわしくないような,きちんと立派な建物。部屋も豪華とまでは言えませんが,まだ新しくキレイです。

ただ,ゆったりなどしていられません。さっさと浴衣に着替えて,海沿いにある露天風呂へ向かいます。以前は,混浴露天風呂だけでしたが,今は女性用の露天風呂ができているので,混浴露天風呂という名前ではありますが,基本的には男性だけです。

しかも,まさに夕陽の時間なので芋荒い状態でした。脱衣所が特にあるわけではなく,入り口脇で着替えた服を籠に入れるだけです。この日は,水平線には雲があったため,直接夕陽が沈むところは見れなかったものの,周りの雲や空を茜色に染めているところは見ることができました。

まぁまぁ,雰囲気は味わえました。人が多すぎるのが何なんですけれど,お互い様ということで(笑)。

季節的なものなのかもしれまんせんが,この日の海はとてもおとなしく,波も穏やかでした。露天風呂のすぐ近くまで海がきているのですが,全然平気です。

お湯は,注がれている時点では透明なのですが,空気に触れることによって,すぐ茶褐色になるようです。ただ,その色から想像していたほど,鉄分の強さは感じず,むしろ海辺ということもあってか,塩分の方が強かったです。

注ぎ口近くは少し熱めですが,離れるにしたがってお湯の温度は適温になります。冬だと少し温めになるかもしれません。

この露天風呂の難点は人が多いだけではありません。今の時期,虫がやってきます。きちんと湯船に肩まで浸かっているのであれば被害も少ないのかもしれませんが,私は足だけ入れてゆったりするのが好きなので,後で気がついてみれば甚大な被害を,,, 虫除けを塗って,お風呂に入るわけにはいきませんし。

ま,虫に刺されながらも夕陽に沈む露天風呂は楽しんだので,急いで大浴場の方に向かってみました。こちらにも露天風呂があります。浴室に入ってみると,まだ夕陽は沈む途中。窓越しにも綺麗な夕陽が見えます。

(本館から出て海辺の露天風呂を望んだところ。
 空が少し夕焼けがかっています)


(海辺の露天風呂。
 この岩の先に湯船があります)


(お湯が出ているときは透明ですが,
 すぐに茶褐色に変化します)


(海に沈む夕陽自体は見れませんでしたが,
 雰囲気を味わうには十分でした)


そのまま大浴場についている露天風呂へ。海沿いの露天風呂よりも視点的には上のほうから見るようになるので,空の赤さが海面にも反射して鮮やかなものです。太陽自体を望むことが出来ない今回のような天気の時は,上からの視点の大浴場露天風呂の方がキレイに感じました。また,みんな海沿いの露天風呂に行っていたのか,ほぼ貸切状態だったのも○。

お湯の鮮度でいえば,この露天風呂が最高だったと思います。源泉からの距離,また湯船の大きさに比して注がれる湯量の多さなどから,海沿いの露天風呂よりもお湯の感じは良かったです。

内湯はキチンとした浴場でしたので,髪や体を洗うことができます。サウナまでついているので,秘湯チックな宿が駄目な人でもOKだと思います。

夕食はスタートの時間を決められるので,私たちは7時から。大広間で食べました。プランとしては1万円,1万3千円,1万6千円とあるのだそうですが1万のプランでお願いしていました。

ここの宿は食事でも評判なのですが,1万円のプランでもあわびの水煮があるなど,まずまず。ただ,本当に刺身などを味わいたい場合は,やっぱり1万3千円以上のプランをお勧めします。

(新館の大浴場からの眺め。
 大きな窓から見ることができます)


(手前は茶褐色の湯。奥はジャグジー状態です)


(パノラマ露天風呂からの景色。
 海面も茜色に染まり,絶景です)


(こじんまりとした湯船)



翌朝の食事は,食事処でバイキングです。6時半くらいからスタートだったと思います。好きなものを好きな量,食べることができるバイキングは良いですね。

食後,もう一度海沿いの露天風呂へ向かいました。団体旅行の人たちは朝早くの出発だったのか,驚くほどお風呂に入っている人は少なかったです。昨日はあんなにゴチャゴチャしていたのに(笑)。

気のせいか,昨日に比べるとお湯の温度は少し温め。でも,人がいないので湯船のヘリから海を覗き込んでみたり,ゆったりと過ごしました。お湯が温めだったせいもあり,昨日の夕方よりも長湯してしまったようです。

(朝の海辺の露天風呂)


(別アングルの露天風呂です)



最後に,海沿いの露天風呂側にある内湯にも入ってみました。こちらもキチンとした浴場になっているので,露天風呂に入ったあと,髪や体を洗うことができます。日帰り客の場合は,こちらの海沿いの露天風呂と内湯のみが入れるようなので,この内湯は貴重でしょうね。

(本館の方の大浴場です。景色的には新館が勝ってます)



予想以上にキチンとしていた宿にビックリしましたが,行きたくてもなかなか行けない場所にありますね。でも,遊びきれなかった部分もあるので,いつかまた来たいものです。
 

【宿の情報】
黄金崎 不老ふ死温泉
青森県西津軽郡深浦町大字艫作字下清滝15
 
海辺の露天風呂,日本海パノラマ展望風呂・サウナ付大浴場,本館大浴場
ナトリウム-塩化物強塩泉(52.2度) [下黄金崎温泉]
 
 

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