2018年12月25日火曜日

青森市「酸ヶ湯温泉」

お勧めです。

青森といえば,酸ヶ湯を外すことはできません。ここも日帰りでも良いから来てみたかったお風呂の一つです。今回は贅沢に宿泊です。平日にも関わらず,旅館部の部屋は一杯との事で,湯治部の部屋に泊まることになりました。

青森市内から1時間もしない場所にあるのに,十分山の麓といった佇まいを見せています。建物も奥の方に奥の方に広がっているので,結構広いのでしょうね。

湯治部の部屋ということだったのですが,清潔に保たれていますし,冷蔵庫も持ってきたものを入れ放題。(使わなかったですが)ガスコンロもあるし,バスタオルや歯ブラシセットもキチンとついていました。

夕食前のお腹ごなしに近くのまんじゅう蒸しまで散歩してみました。宿から歩いて10分弱。地獄沼を見て,向かいのまんじゅう蒸しまで行ってみたのですが,残念なことにまんじゅうが蒸せる状態にはなっていませんでした。

メンテナンスでもしているのか,蒸気を発する部分から蒸気が発していないのです。服を着たまま入れるという,このタイプの温泉って初めてだったので期待していたのですが,,,

(酸ヶ湯温泉の入り口です。
 お風呂がNGなので,外見ばかりの写真です)


(酸ヶ湯の近くにある地獄沼です。
 この日の水温は少し温め。
 ただ,入浴することはできません)


(これも近くの「まんじゅう蒸し」。
 ただ,この日は蒸されていませんでした)



戻ってから,名物の千人風呂に入りに行きました。きちんと入浴の仕方が部屋のパンフレットに書いてありました。

確か基本は,
(1)「ねつの湯」に5分間入る
(2)「四分六分」の湯に5分間入る
(3)かぶり湯「冷の湯」を頭からかぶる
 (4)滝湯「鹿の湯」を3分間,患部にあてる
(5)「ねつの湯」に再び3分間入る
       だったと思います。


だいたい,そのとおりに入ってみました。 千人風呂の男性のマナーが悪いという話をいろいろ聞いていましたが,平日の夜で不謹慎な人がいなかったせいか,湯船のへりに座り,女湯エリアをあからさまに覗いているような人はいませんでした。

ある程度,男性エリアと女性エリアは別れているし,お湯は白濁しているので入ってしまえば大丈夫なお湯だと思います。いつもマナーが今回のような状況であれば,混浴であっても勇気を出せばOKだと思うのですが。実際はどうなんでしょうね。

「ねつの湯」は,ちょうど良いくらいの温度でしょうか。最初に入ったときの印象としては,蔵王よりも優しいのかなっていう感じです。

その後「四分六分」に入りましたが,こちらはお湯が少し熱め。この頃になってくると,肌の表面が溶けてくるのか,とても肌がヌルヌルしてくるような気がします。たぶん「ねつの湯」に入ってからの経過時間として,肌に効き始めたのでしょうか。

ここに飲泉のためのコップがあるので,試しに飲んでみました。いやぁ~,すっぱい。レモン水のようだという表現も見ましたが,そんなにさっぱりしたようなものではなく,もっと飲みにくいものに感じました。

かぶり湯「冷の湯」で3回ほど,かぶり湯をした後,次は滝湯へ。ここは,他の人も調子の悪いところにお湯を当てようとして,いろいろな格好をとっています。結構な落差を持つ滝湯なので,当てたところへの振動はなかなかのものです。

そして最後にもう一度「ねつの湯」へ。すっかり肌はつるつるになったような気がします。良い感じで温まったような気がしますし。上がり際に冷水を体の中心にかぶり,上がります。これも冷たい水でした。

この酸ヶ湯の威力を感じたのは入力後。30分も経たないうちに,すぅーっと,体の疲れを感じます。横になったらそのまま寝れる感じですし,状況さえ許すのであれば,寝ることによって体力も回復し,次の入浴ができるのでしょうね。お湯が体に効く反面,体力も消耗する泉質なんだなと思います。

夕食は食事処で。7時過ぎの少し遅めの時間から食べ始めました。まぁまぁの内容でしたかね。この日はお昼にお腹一杯食べすぎたということもあり,どうしても食は進みませんでした。

一休みした後,玉の湯へ。どうしても千人風呂は体を洗ったり,髪を洗ったりはできないので,カランのある玉の湯へ。ここは千人風呂から更に奥の方へ奥の方へ行くので,端から端へ行くような感じです。

湯船は小さめですが,その分,お湯は熱めです。千人風呂の「四分六分」よりも熱かったです。カランは3つあるのですが,恐らくお湯の出せる量が一定なので,誰かがお湯を使い始めたり,逆にお湯を使うのをやめたりするとお湯の量が変わり,温度も変化するので注意が必要です。

湯船の大きさは小さめですが,お湯の効果は千人風呂同様です。お風呂上り,やっぱりクタッとしました。

翌日の朝食のバイキングを食べた後,出発前にもう一度千人風呂へ。昨日の日が暮れてから入った感じとはまた違い,外からの陽が浴室に注ぎ込む様子がこれまた良いです。でも,浴室の雰囲気は変わっても,お湯の威力は変わりませんでした(笑)。

繰り返しになりますが,お湯の効能はバッチリですが,湯疲れします。自分の体調や,入浴後の予定と相談しながら,無理をせずに入るのが良いと感じました。

(酸ヶ湯温泉の全体外観です)

 

【宿の情報】
酸ヶ湯温泉
青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50番地
 
大浴場「ヒバ千人風呂」,小浴場「玉の湯」
酸性硫黄泉(含石膏、酸性硫化水素泉)(緊張低張性温泉)

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