2019年9月26日木曜日

猪苗代町「中ノ沢温泉 花見館」

2005年3月,日帰り入浴。

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3月下旬とはいえ,土湯峠は吹雪いていました。雪道運転が嫌だったこともあり,国道115号沿いからすぐの中ノ沢温泉に行くことにしました。以前は訪れた西村屋の道路向かいにある花見館を訪れました。

建物の脇にある駐車場から見てみると,意外と奥行きのある建物だったことに気がつき,びっくりしました。3時少し前だったのですが,宿の人に聞いてみると,入浴可能とのこと。

お風呂は建物の奥にあります。廊下突き当たりの右側が男性用,左側が女性用でした。どちらも内湯と,内湯よりは大き目の露天風呂があります。露天風呂の大きさは男性用の方が大きいようです。

無色透明のお湯で,細かい粒子の湯の花が若干浮いています。沼尻からお湯を引いている間に,大きな湯の花は途中で沈殿してしまっているのでしょう。硫黄の香りはそんなにしませんでした。でも,口に含んだ時の,酸っぱさは健在です。ツルツル感のかるお湯も気持ち良かったです。

お湯の熱さは,注がれている量と湯船の大きさ,さらに内湯の場合は加水の量によって差が出ているようです。男湯は露天風呂の湯船が大きく,降っている雪のせいもあって適温でしたが,内湯は湯船が小さかったこともありキリリとするような熱さでした。

一方女湯は,露天風呂の湯船が小さめのせいか結構熱めで,逆に内湯は注がれている水の割合が多かったため,ぬるめとなっていました。源泉の温度が高いので,湯船のお湯の温度管理は難しいんだなと感じました。

さて,ここのお風呂の印象は,実はお湯の印象ではありません。その独特の湯船に少しビックリしてしまいます。内湯の湯船はプールのような鮮やかな青色をしており,あまりゆったりとした感じはしません(笑)。

一方,露天風呂は,露天風呂水沢温泉のような灰色で,あそこほど湯船が深くはありませんが,触ったときの感じなんかは似ています。

それにしても,この日は久しぶりに本格的な雪見露天風呂でした。吹雪の中,顔は涼しく,体は熱く。いつの間にか髪の毛も凍ってしまう状況。露天風呂に屋根があるのは好みませんが,この時ばかりはあっても良いかな,と少し思いました。(あっても遮ることができるような吹雪ではありませんでしたが)

中ノ沢温泉に引かれているお湯が同じなのであれば,雰囲気的には花見館より西村屋の方が私の好みでした。


(男性用の露天風呂。雪の露天風呂は気持ちが良いです)


(一瞬は晴れたのですが,やがてこのとおり吹雪いてきました)


(男性用の内湯。胃腸の名湯なので飲泉用のコップがあります)


(女性用の露天風呂。湯船の縁は露天風呂水沢温泉のよう)


(色は無色透明。独特の酸っぱい味がします)


(女性用の内湯。この鮮やかな湯船の色は衝撃)


(カランなどもキチンとあります)



【宿の情報】
中ノ沢温泉 源泉かけ流し 花見館
福島県耶麻郡猪苗代町蚕養沼尻山甲2855−103

男女別内湯・露天風呂,貸切風呂
硫酸塩硫化水素 63度 [源泉名/沼尻元湯]

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