2019年10月19日土曜日

西会津町「清兵衛温泉 ドライブイン 古澤屋」《廃業》

2005年6月,日帰り入浴。凄く良かったです。廃業しました。

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 以前からお風呂があるということは知っていたのですが,その凄さを見聞きするようになったのはつい最近の事でした。あぁ,なんで今まで気がつかなかったのか?

 ご主人が道楽(?)で掘り出した温泉を無料で提供してくれているお風呂です。古澤屋ヘ向かう前に,念のために電話を入れると,到着時刻と入浴人数,名前を聞かれました。きちんとした対応でした。

 到着したのは11時少し前。まだドライブインは営業していないようだったのですが,中に入っていくと,ご主人が出てきました。「どこでこの温泉のことを知ったのぉ~」って聞かれました。鍵を預かって,離れのお風呂へ向かいます。

 駐車場の端,川を見渡せるいい場所に離れはあります。全くの貸切で入れるんですよね。浴室を覗いてみると,小さ目の湯船からドバドバとお湯が溢れているんです。あぁ,これは凄い。栓として使っているスコップの柄の部分も特徴的です(笑)。

 湯船に近寄ってみると,これまた凄い。無色透明なお湯なのですが,細かい泡で部分部分が白く濁って見えるんです。細かい泡で,,,

 湯船に浸かってみると,肌にシュワシュワっと泡がつきます。それも半端な量ではありません。金山温泉の支倉旅館で1分以上かかってつく泡が3秒くらいでくっつく感じです。細かい泡がびっしり。ホント,感動ものです。

 お湯は少し塩味が感じられますが,特に匂いらしい匂いは感じませんでした。若干ツルツルするような気もしますが,気泡が半端じゃなくついているので良く判りません。

 とても柔らかいお湯なので,いつまでも入っていれそうな(そして入っていたい)お湯なのですが,段々と体があたたまってきているのが感じられます。最後に,注ぎ口のところが特に泡立っているので,そこに顔を沈めてエステ気分を味わいます。

 う~ん,ここのお湯の感動を文字で表すのは難しいです。「シュワシュワサイダー!!」の中に入っている感じでしょうか。まずは,下の写真を見てもらうのが一番かもしれません。

 お風呂から上がって鍵を返しに行くと,「どうだった!」とばかりにご主人が待っています。郡司さんの本を出してきたり,河北ウィークリーに掲載された時の記事,それに対してお礼を出した奥さんの手紙が掲載された新聞のお便り欄のコピー,そしてNHKの普段着の温泉の話など,いろいろ話しかけてきます。

 いつまでも話していそうな勢いでしたが,会計のお客さんが来たので話は中断。席につき,そばを注文。そばの単価920円は確かに高い気がしましたが,あのお風呂のことを考えると全然OKです。

 さらに,帰ろうとしていると,「せっかく来てくれたんだから,コーヒーでもどうだ?」とサービス。実は,次の予定があったので,申し訳なかったのですがお断りしました。でも,またもう一度,この温泉に浸かるぞ,と心の中で誓いましたよ。


(駐車場の端の方に清兵衛温泉はあります
 矢印の先を進んでいくと,,,)

(小さい平屋の建物があります
 ここで借りてきた鍵を使い,中に入ります)

(浴室に入ると小さ目の湯船
 そこにドバドバと,お湯が注がれています)

(湯船からはお湯が溢れ,
 トドになってくださいとばかりの浴室の床の状態です)

(右上に写っているスコップの柄は,栓の役割になっています
 先がスコップのままではないんです)


(無色透明なお湯のはずですが,
 細かい泡のために濁ってみえるほど)

(お湯の中は泡々です
 あっという間に,肌の産毛に泡が付きまくりです)

(窓の外は,阿賀野川が流れているのを見ることができます)

(お湯にミルクを少し混ぜたように見えますが,これは泡のためです
 本当は,お湯の表面で
 泡が弾けてパチパチしているのですが,,,

(玄関から脱衣所までに
 ちょっとした部屋もあります)


(館内の張り紙より)
  当清兵衛温泉は,今保健衛生上
問題になっている循環加熱方式ではない
  天然の強アルカリ温泉です。
  最深温度75℃もありますが利用者の
  健康増進を考慮致し最適温度40℃に
  設定しております
  旅の安全と皆様方のよき
  思い出をお祈り申し上げます
  お帰りの際は風呂場のドアを
  完全に閉めてください
       会津野沢  清兵衛温泉

  
【宿の情報】
清兵衛温泉 ドライブイン 古澤屋
福島県耶麻郡西会津町野沢字道下乙112-5

貸切風呂1つ
強アルカリ温泉

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