2019年10月23日水曜日

天栄村「岩瀬湯本温泉 川畔」《廃業》

2000年4月,宿泊。凄く良かったです。廃業しました。

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 小さな温泉街を形成している岩瀬湯本温泉の中でも,この宿は特にお勧めできます。 (ま,他の宿は日帰りとかでも利用した事が無いので,なんとも言えないんですが)

 この宿のお勧めポイントとしては,まず ”部屋が12部屋しかなく,きめ細かいサービスが可能”といった事でしょうか。 私の利用したプランだと1泊3食で14時チェックイン,14時チェックアウトと実にゆったり。 しかもご飯の時間も思うがまま。 

 もちろん朝の8時30分くらいから食べる事も可能ですが,別に8時30分に食べますと最初に言ったんだけれど,やっぱりその時間に食べにいかった,っていう場合にも「朝食の準備できたので早くきてくださぁい」なんていうモーニング・コールはありません。

 ゆっくり満足いくまで朝寝することが出来ます。 せっかく温泉にきているのに,せかされてバタバタするなんて本末転倒です。(ま,とはいえ,通常の宿ではそれがしょうがないんでしょうけど)

 次のポイントしては,食事でしょうか。 いろり端の個室で食べる食事は最高です。 山の上の宿に泊ったのに,マグロとかの刺身が出るっていうのが普通ですけど,ここはキチンと”その宿らしい”食事が準備されます。

 刺身だって川魚のものですし,いろり端で焼くのも ”地鳥のつくね”や ”骨付きのラムの肉”,さらにさっきまで生きていた”いわな”などなど。 これに宿のオリジナル・ラベルの日本酒とくれば言う事無しです。


 温泉は無色透明,匂いもありませんが,この宿にはこれがピッタリでしょう。 露天風呂は決して大きいわけではなく,まぁ一人で丁度良いくらいで,入って二人まででしょう。 露天風呂からの眺めも良いですし,お湯も熱くないのでゆったりできます。(私が行った時は,柵も取り払われてしまっていて,外からも見えちゃうような感じでしたけど(笑) )。試してはいませんが,お風呂でのお銚子と徳利のセットもあったみたいです。

 宿の前には鶴沼川が流れていて,全長50メートルの吊橋がかかっています。橋の手前に車を止めて歩いて宿に歩いていくようになりますが,これが風情があります。(夜になるとライト・アップされてます。)敷地内に入ると,左手にロビーや食事どころのある平屋建ての母屋が建ってます。客室棟は2階建てで,母屋の右手の土を盛った高台に建っているので見晴らしも良かったですし。

 日帰りもしたこともあるのですが,この宿の良さを知るのであれば,やはり宿泊して,かと思います。

[追伸]残念なことに,この宿は営業を止めてしまったようです。
 

(露天風呂。 ちょっと小さめですけど,気持ち良いです)

(露天風呂からの風景
 対岸まで見通せます)

(宿自慢の炉端での夕食。美味しいです)

(部屋から見える風景
 この橋を渡って宿まできます)

(同じく部屋から見た風景)


【宿の情報】
岩瀬湯本温泉 旅亭 岩瀬の庄 川畔
福島県岩瀬郡天栄村大字湯本

塩化物質
アルカリ性単純泉

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