2019年6月15日土曜日

山形市「蔵王温泉 かわらや旅館」

2003年11月,日帰り入浴。お勧めです。
2010年に火災で全焼したものの,再建したようです。

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湯上り後は冷めやすいといわれる蔵王温泉の中で「あたたまりの湯」と呼ばれる,このかわらや旅館。隣には,ほぼ同じ構造の川原湯共同浴場があります。そちらは値段が200円。100円安いのですが,それは脱衣所のゆったり感や上がり湯の可否などで判断してもらえれば良いのではないでしょうか。

共同浴場の方には先約がいたこと,また,水で薄めていることがあると聞いていたので,せっかくの足下湧出のお湯を楽しむのならば,ということで旅館の方へ向かいました。

ただ,檜を使った湯船の造りも,湯船の底のすのこの下からお湯が出てくるのも同じです。好き好きだと思います。


薄い緑色の外壁の建物で,中に入ると想像していた以上に綺麗で清潔感のある入り口です。お風呂は,そのまま真直ぐ進んで,右に曲がって降りていったところ。そう,蔵王温泉の宿にありがちな,入り組んだ造りになっています(笑)。

脱衣所で服を脱いで浴室へ。なぜか二重の扉になっています。入ってすぐのところに湯船があって,奥にはシャワールームがあります。シャワールームは,きちんと浴室と区切られているので,髪を洗う人がいても,その泡が湯船近くにくることはありません。この気遣いは嬉しいです。

お湯が足下から湧き出すということで,確かにお湯の注ぎ口は見当たりません。先客がいたせいか,お湯が攪拌されていて,底のすのこ状態を見ることはできませんでした。 お湯は最初,少しだけ熱いような気がしましたが,いやいや,本当に丁度良いくらいの温度です。

蔵王のお湯の割には,優しいような気がします。とはいっても,当然の硫黄の匂いに,酸っぱい味。目に入ったりすると,もう厳しいです。

ここのお風呂の醍醐味は,ゆったりと湯船に浸かっている時でしょうか。お湯が底から,少しづつ,少しづつ湧出しているので,何もしていないのに,湯船の淵からお湯が溢れ出していくのです。それも,そろ~りそろ~りと。

とてもデリケートなお湯の溢れ出し方です。 共同浴場とは異なり,湯船の中で男湯と女湯は繋がってはいないのですが,すのこの下の部分で繋がっているのでしょう。

こちらで静かに入っていても,もう一方の湯船で出入りがあると,こちらの方の湯船からお湯が溢れます。 釘を使っていない檜造りの湯船ということですが,そうはいっても,ごく普通の内湯。でも,この気持ちの良いお湯に,ゆったりと浸かれるのは幸せでした。

あたたまりの湯というだけあって,湯上り後も暖かかったです。 ただし,そうはいっても蔵王のお湯。ゆったり入りすぎて,いささか湯あたり気味でした(笑)。


(お湯が濁っていて,底のすのこは見れません。
 奥にあるのはシャワー室です)


(逆アングルで,入り口側の様子。
 ケロヨンが綺麗に並んでます)


(女性用のお風呂。男性用と左右対称になっています)


(天井が高くとられているので,湯気はこもりません)


(宿の前の駐車場にある源泉です。手で触れるくらいの熱さでした)



【宿の情報】
蔵王温泉 湯香里の宿 かわらや旅館
山形県山形市蔵王温泉43

男女内湯
酸性・含鉄・硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉(含硫化水素性明礬泉)
  PH 1.5 [源泉名/川原屋源泉]

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