2008年10月,宿泊利用。廃業しました(2010年6月廃業。その後,葉山舘のレストランとして利用されています)。
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全部で10室という小さな宿。1組に2部屋づつ割り当てられるので,実際は5組までのようです。建物は昔ながらの本館と,新しく作られた離れがあり,本館の方に宿泊しました。
入り口すぐのところに男女別の内湯と,食事用の広間があります。そこから上っていたところに宿泊用の棟があり,私は「あらたまの間」に泊まりました。
8畳の部屋が2つあり,廊下側の方には既に布団が敷かれています。基本的にはチェックイン時以外は,宿の人が部屋に入ってこないようになってました。
建物の造りは古いのですが,掃除はキチンと行われており,不快な感じはありません。宿泊用の棟のトイレは男女共用ですがウォシュレットもありました(入り口近くのトイレは男女別です)。また,トイレや洗面所のタイルなどの造り,あるいは2階の窓の造などをみると,建てた当時はきっとお洒落なものだったんだろうなと思いました。
お風呂は男女別の内湯のみで,大きさが異なります。どちらが男性用・女性用になるかは,その時の宿泊客の比率で決まるのではないでしょうか。この日は,大きい方が女性用でした。
大きい方の湯船は,3~4人がゆったり入れるくらいの大きさで,加水なしの源泉掛け流し。お湯の注ぐ量で温度調節しているのでしょうが,前に入った人がいないと,結構熱めになっています。ちょっと水を入れたぐらいでは,なかなか適温にはなりません。
一方小さいほうの湯船は,2~3人程度が入るくらいの大きさ。こちらも加水なしの掛け流しですが,湯船が小さい分,水を入れて適温にするのが簡単です。どちらも,シンプルな浴室の造りでした。
無色透明なお湯で,多少,キュッキュとするような肌さわり。口に含むと,塩化物泉らしい塩気が感じられます。とはいえ,そんなに濃い温泉ではなく,ガツンとくる感じではありません。
決して大きなお風呂ではありませんが,他の宿泊客と一緒になったのは一度きりでしたので,ゆったりと入ることができました。
ここのお楽しみは食事。自家菜園で取れるという野菜を使った料理が出るということでしたが,今の季節柄,野菜こんもり,という訳にはいかなかったようです。
でも,海老の天婦羅とかが出るようなものではなく,鯉の甘露煮など,上山らしい料理でした。ご飯もパッチリしていていましたし,やっぱり米沢牛も美味。朝食もご飯が進むおかずで,美味しくいただきました。
大きな宿ではなく,洗練されたサービス,ということではありませんでしたが,家庭的な雰囲気のある場所でした。
(女湯の湯船。小さい分,お湯使いは贅沢でしょう)
(宿泊客が多くないので,他の客と一緒のタイミングになることはあまりない)
(男湯の湯船。お風呂は男女共に内湯のみ)
(女湯よりは湯船が大きいせいか,極端に熱くなってはいませんでした)
(山城屋旅館のエントランス)
(部屋から眺める庭。外に出ることも出来ます)
(この椅子に座って,庭を眺めることも出来ます)
(部屋についた時点で,布団は敷かれています)
(建物の造りは古いものの,キチンと雰囲気良く,見せていました)
(本館の2階の窓。お洒落な模様でした)
(洗面所も趣があります)
(洗面所の縁の部分)
(トイレも雰囲気があります)
(トイレの手洗い所)
(タイルの模様もキレイ)
(楽しみにしていた食事)
(サラダがこの宿らしさ)
(鯉のうま煮)
(きのこを使って)
(米沢牛のすきやき風)
(朝食の様子)
(2階への階段)
(1階奥の部屋への廊下)
(斎藤茂吉の部屋は2階)
【宿の情報】
かみのやま温泉 茂吉ゆかりの宿 山城屋旅館
山形県上山市湯町1-20
男女別内湯
ナトリウム・カリウム-塩化物・硫酸塩温泉
(源泉:上山温泉組合共同組合第一貯湯槽)
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