2019年7月28日日曜日

米沢市「白布温泉 西屋旅館」

2003年9月,日帰り入浴。お勧めです。

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以前は茅葺屋根を持つ宿として,西屋・中屋・東屋の3軒が並んでいたのですが,火事で中屋と東屋が消失してしまい,今,現存しているのはここ西屋のみです。

宿の前の駐車場に車を停めて,外から宿の外見を眺めると,風格のある佇まいを感じさせます。入り口を入ると,さらに雰囲気の素晴らしいこと。決して古めかしいのではなく,歴史を感じさせながらも,とてもきれいに整えられていることに感心しました。

お風呂は男女別の内湯になります。それぞれ,滝湯と大き目の湯船と小さめの湯船といった造りになっています。

まず,浴室に入ってビックリするのが,湯船から流れているお湯の量です。これが本当の掛け流しなのでしょうか。湯船もヘリも全部黒くなっているので,パッと見,どこからどこまでが湯船なのか判らないくらいの量でお湯が流れています。

凄いと聞いていた滝湯は,上から3本の滝となって落ちてきています。まずはと思い,肩に当ててみると,痛いというよりはお湯の熱さが染みて大変,って感じでした。1分弱くらいは当てていましたが,それが私にとっての限界でした。

滝湯で落ちてきたお湯が,そのまま大き目の湯船のお湯となります。豊富な量の滝湯が3本あるので,そのまま湯船から溢れていくのです。また,滝湯のゴォーという大きな音が浴室に響きわたります。

お湯の感じを掴むには,小さめの湯船が一番だと思います。お湯は無色透明のように感じました。湯の花が舞っており,黒っぽいものと白っぽいものの両方が確認できました。肌を弾くようなお湯です。小さい湯船は,たっぷたっぷになっているので,そこに浸かった時に流れ出るお湯も気持ちが良いものです。

全体的に少し熱めのお湯ですが,これがちょうど適温に熱い。小さめの湯船の方が若干温めか。ともかく,ここまで新鮮な温泉に入れるのは幸せです。しかも驚くべきは,この贅沢なお湯を私は独り占めしていたこと。

帰り際に脱衣所で人と一緒になりましたが,ほぼ30分近くを貸し切り状態に。米沢市内からも少し遠いこと,また,新しく建替えられた東屋のほうにでも人が集まってしまうせいなのでしょうか。まぁ,理由は何であれ,贅沢な一時でした。

湯上りに,日帰り客が見れるエリアをふらふらしてみましたが,ぜひ一度泊まりにも来てみたい,そんな風に思わせる宿でした。


(白布温泉で茅葺屋根の宿は,ここ西屋だけになりました)


(お風呂への通路。手前が女湯,奥に男湯の入り口です)


(女性用の内風呂です。外光は入るものの,ライトが雰囲気を出します)


(女性用の滝湯。これが湯船のお湯となります)


(男性用の内湯から,天井を望んで)


(男性用の内湯。構成は女湯と同じ。
 小さい方の湯船になります)


(湯船からお湯が溢れているのが判りますか?
 真ん中よりも左の濃い黒が湯船です)


(男性用の滝湯です。3本あります)


(入り口脇にあります。ここから,もう雰囲気が良いです)


(入り口右手にある宿泊棟の通路。ゴザが敷いているのが嬉しいです)


(浴室の先にある宿泊棟。
 左下に立っているのが,「日帰り客はこの先は~」の看板です)



【宿の情報】
白布温泉 西屋旅館 
山形県米沢市大字関1527

湯滝つき男女別内湯
含石膏一硫化水素泉 (弱アルカリ性)

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