2019年1月30日水曜日

八幡平市「新安比温泉」

2004年,だいぶ前ですね。宿泊での利用です。

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あの郡司さんもお気に入りという新安比温泉は,強食塩泉というパワフルなお湯だったので,日帰りでは厳しいかなと思い今回は宿泊することにしました。

ありがたいことに,休前日にもかかわらずステーキ食べ放題で一人7千円という激安プランを発見したので,利用させてもらうことに。 このプランを利用すると15時チェックインが13時からにしてもらえたのですが,フラフラお風呂巡りをしているうちに通常のチェックインの時間になっていました。

日帰り用の入り口(旧館側)と宿泊者用の入り口(新館側)は別になっていて,宿泊者用の入り口はホテル然とした立派なものでした。

新館の方には,5階(?)に食事処と展望風呂があり,ゆったりとしたトイレ付きの部屋になります。

私が泊まったのは別館で,確かに新館に比べると古いですが,元々が新しい温泉なので気になるほどではありません。部屋のタイプのいろいろあって,1人で泊まっている人から,5~6人で泊まっている人までいるようでした。

何といっても,大浴場や「らくらく湯」に近いので,何回もお風呂に行くのに便利です。 旧館はバス・トイレが共同になっています。宿泊者用に洗濯機まであり湯治客にも対応しているようでいながら,洗面所の棚に入っている未使用のコップには紙が掛けられているなど丁寧な対応。不思議です。

新館にある展望風呂は温泉ではありませんが,何かの成分を加えているらしく,少し色のついたお湯です。立派な浴室・脱衣所になっています。

“展望”という名前がつくだけあって遠くまで見通せますが,女湯からは目の前に高速道路が走っているのが見えるのがちょっと残念。でも問題なし。

「らくらく湯」は瀬戸内寂聴が命名したというお風呂。源泉のままでは強すぎるということで少し薄めてありますが,浴室の底にできた温泉の成分を見ると感動してしまいました。お湯も充分しょっぱかったです。

とはいえ,「大浴場元湯」に比べるとお湯も薄く濁っている程度で濃さが全然違うようです。やっぱりここまできたからには,「大浴場元湯」をベースに入るべきだと思い,2日目の朝,顔を洗いがてら入っただけでした。

そして大浴場。スーパー銭湯のように大きな浴室の中には,充分な数のカラン,打たせ湯,ジャグジー,サウナ,それに露天風呂があります。

しかし普通のスーパー銭湯にない光景が一つ。「大浴場元湯」の湯船から溢れ出た温泉成分が床に形づくられています。固まっている温泉成分の上の部分は削るようにしているみたいなのですが,それでも上を歩くと足の裏が痛いくらい(笑)。

そんな温泉成分の固まりが,大きい浴室の床,半分弱くらいは覆っているんです。 このお湯の元,「大浴場元湯」は嬉しくなってしまうような赤茶けた濁ったお湯です。源泉そのままだとやはり熱めらしく,ピリピリッとするような感じがしますが,やがて慣れてきます。

この赤茶けていたり,浴室の底の固まったりしている成分は鉄分を含んでいるようで,お湯を口に含んでみると,塩気の他に若干の鉄さび味もありました。塩気は熱塩温泉のように,ひたすら塩辛いというよりは,苦しょっぱいような味でした。

その他,露天風呂などもありましたが,それらは普通のお湯が使われています。ということで,特に入りませんでしたが,露天風呂からは噴出していたという間欠泉の跡や,以前使われていた湯小屋を見ることができます。以前の湯小屋のお風呂は,今は使われていないとのことでした。

なお,大浴場に入るなら日帰り客がいなくなった後が良いですね。驚くほど人がいなくなりました。

夕食は食事処で食べました。ステーキ食べ放題というコースを選んでいる人は他にいなかったようです(笑)。テーブルの上には,焼肉用の牛肉・舞茸・野菜が盛られており,これを固形燃料を使った鉄板で焼くシステムのようです(ん,ステーキ食べ放題?)。

牛肉はそこそこでしたが,舞茸などが美味しく,御代わりしてしまいました。きっと単価的にも舞茸の方が高かったんじゃないかな(笑)。

ちなみに朝食も同じ場所でバイキング。好きなものを好きなだけっていうのは楽ですね。

 帰るときに「知る人ぞ知る温泉ツアー」と書かれたバスが入れ替わりで入ってきました。「知る人ぞ知る温泉」って,他にどこの温泉なんだろう? と思いながら帰ってきました。

(大浴場元湯
 源泉が注がれていて,他の湯船と色が違います)


(湯船から溢れたお湯が,床に茶褐色の成分を残しています)


(大浴場についている露天風呂
 温泉ではありません)


(大浴場の他の湯船
 ジャグジーになっていますこちらも温泉ではありません)


(瀬戸内寂聴さんが書かれた「らくらく湯」という文字)


(「らくらく湯」(男湯)
 元湯よりも薄められています)


(元湯よりも色は薄めです
 温泉の成分は十分蓄積されています)


(「らくらく湯」(女湯)
 浴室の床が良い感じです)


(新館の「展望風呂」
 外には高速が走っているので夜はキレイかもしれません)


(色のついているお湯ですが,ここは温泉ではないそうです)



【宿の情報】
新安比温泉
岩手県八幡平市口入田43-1
 
大浴場元湯・露天風呂・うたせ湯・サウナ,源泉浴場「らくらく湯」,展望浴場
含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物強塩泉 53度 PH6.9 
 [源泉名/新安比温泉(平成の湯)]

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