2019年4月2日火曜日

鹿角市「ふけの湯(蒸けの湯)」1(露天風呂編)

2004年9月,宿泊。お勧めです。

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秋田県の八幡平にあるふけの湯。アスピーテライン(あるいは松川温泉からの樹海ライン)を使って,岩手県側から訪れることができます。

冬季閉鎖の宿というのが納得できるほど,山あいに位置します。

宿の玄関はログハウス風で比較的新しいようです。宿泊する建物の方は昔ながらのようですが,きちんと磨かれていそうな天井の高い廊下や,古いながらもキチンと管理されている部屋などのせいか,あまり嫌なクタビレ感はありませんでした。

共同のトイレもキレイでしたし,小さいながら部屋にテレビもありました。

泊まった部屋も2階の山側が見れる場所で,8畳プラス踏み込み付きと,ゆったりです。駐車場側の部屋だと山の景色もあまり見えませんし,こちらに泊まれたのは平日宿泊のおかげでしょうか。

建物の一階には金勢様が祭られています。子宝や安産にご利益があるようです。売店でミニ金勢様を買って,願をかけることもできます。
 

1階に内湯と露天風呂がありますが,よく雑誌にも載っている露天風呂は宿から少し離れたところにあります。一度,玄関を出て,2~3分歩いたとこりにお風呂はあります。

手前から女性用露天風呂,男性用露天風呂,一番奥が混浴露天風呂です。 混浴露天風呂は,どうだっ,っていうくらい周りに何もないところに,湯船が2つあります。

お湯を貯める槽が一つあって,そこから最初の湯船にお湯が注がれ,さらにそこから溢れるお湯がもう一つの湯船に注がれる構造になっています。脱衣スペースすらない,全くの開放感溢れる状況にそそられましたが,お湯の温度が低めだったので諦めました。

(後で女将が「先日の台風で脱衣所が吹き飛んでしまい,まだ直せていないんです。」って話しているのを聞いて納得しました。)

男女別の露天風呂は,男性用の方が湯船の大きさ,ロケーション的にも上だと思います。女性用の方は男性用の半分くらいの大きさですし,周りから覗かれないようにするためか,岩などで囲まれているので,眺望も犠牲にしています。

露天風呂のお湯は灰色っぽい褐色に濁っていました。注がれている時は透明なんですが。最初から沢水で加水されていて,適温で注がれています。

湯船の状態では少しぬるめで,ゆったり入れます。目を閉じていると,湯船に注ぐお湯の音だけが聞こえます。あぁ,幸せ。

湯船は,お湯の水位のあたりも赤く色がついていました。多少鉄分が含まれているんでしょうか。

お湯を濁らせている細かい湯の華が,肌さわりを少しザラザラさせているような気がしました。でも,じっとしていると,やがてヌルヌルしてきたような。ただ,それは肌についた湯の華成分のせいだったと思います。

お風呂上りに体を拭いてみると,タオルが黒くなっていました。すごいなぁ。

(ふけの湯の入り口です。ロッジ風ですね)


(露天風呂は,宿から歩いて2~3分のところです
 宿からお風呂に向かっていくと,煙がモクモクとしているのが見えます)


(男性用の露天風呂
 奥に見える建物が宿です樋をつたってお湯が運ばれています)


(露天風呂の脇を川が流れています
 川に注いでいるお湯からは硫黄の香りがしてきます
 でも,ここは単純泉なんです)


(女性用の露天風呂は,男性用よりも一回り小さめ)


(白濁しているといっても,建物のお風呂のお湯とは違います
 温泉の自噴場所からは,女性用の方が近いです)


(混浴の露天風呂
 縦に木が立っていますが,この辺りに脱衣所があったのでしょう)


(天気の良い朝に入った時の,この開放感は忘れられません)


(お湯の注ぎ口
 周りをさえぎるものが何も無く,気持ちの良いものです)


(露天風呂のお湯は,一度ここに溜めた後,湯船に注がれます
 こちらに入ってみたいという誘惑にかられましたが,そこは我慢(笑))


(誰も入っていない状態だと湯花が底に沈んでいて透明なお湯ですが,かき混ぜるとこんな感じになります)


(湯船が2つあるのですが,この時は1つ(手前)はぬるくなってました)



【宿の情報】
源泉・秘湯の宿 ふけの湯(蒸けの湯)
秋田県鹿角市八幡平ふけの湯温泉

男女展望大浴場,男女岩風呂(露天風呂付)
ゲルマニウム含有アルカリ性単純温泉 PH8.1 66.2度 [源泉名/-(記載なし)]

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