2019年5月26日日曜日

最上町「赤倉温泉 三之亟」

2003年12月,日帰り入浴。お勧めです。

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前日宿泊した鳴子温泉から山形の羽根沢温泉を目指したものの,ちょうどやってきた寒気のために途中で諦め,天候が悪かった時を想定して調べておいた赤倉温泉に寄ることにしました。

想像していた以上に立派な玄関で,恐る恐る日帰り入浴を聞いてみるとOKとのこと。荒れていた天候のせいか,この時点では他に日帰り入浴のお客はいませんでした。

時間帯で男女交代となる「ひょうたん風呂(内湯)」と露天風呂,それと混浴の「岩風呂」の3つのお風呂があります。ひょうたん風呂と露天風呂はお昼の12時で男女交代となります。午前中のうちは,ひょうたん風呂が女性用。

ひょうたん風呂は,入り口からの廊下を少し進んだところすぐにあります。そんなに大きな湯船ではなく,2~3人ぐらいが入れるくらい。でも,ここにきたからには,やはり岩風呂へ行ってみたいものです。

岩風呂へは廊下を奥へ奥へと進んでいきます。一応,表示は出ているので迷うことはありませんが,帰りはちょっと心配になりました(笑)。 脱衣所は男女に分かれていますが,岩風呂の中は混浴です。

手前に広めの湯船,奥に中くらいの湯船,そして右手にある大きな岩の陰に少し小さめの湯船があります。とても天井が高いので湯気でこもることも無く,また,右手の大きな岩が毅然たる存在感を示しており,ただただ「ほぉー」とため息をついてしまいます。

湯船は川底と同じ岩盤になっており,それを掘ったものとのことです。作並ホテルの湯船と同じように,岩を手で掘った味わいが感じられます。手前の少し浅めな台になっている部分もあれば,奥の方には急に深くなっているところもあり,胸のところまで浸かるくらいになりました。

お湯は無色透明ですが,とてもとても滑らかで優しい湯ざわりです。お湯に浸かっているというよりは,絹の湯に浸かっているようです。石膏を含んでいるせいなのか,肌にもとっても滑らかなんです。

手前と奥の湯船の真ん中からお湯は注がれています。手前の方が適温,奥の方が少し熱めでした。奥の湯船は1本の管からは水(?)が加えられた状態で注がれているのですが,湯面近くにもう1本管があり,そちらからは熱いお湯が注がれています。

また,上にある小さな湯船から溢れたお湯が落ちてきたお湯が,奥の湯船にさらに注がれるようになっています。

上のほうにある小さめの湯船には,1本の滝湯状態となり,お湯が注がれています。空気に触れている時間が長いせいなのか,この湯船が一番ぬるいものでした。この小さな湯船の脇には湯洞窟があり,覗いてみるのも楽しいかもしれません(特に何が見えるわけではありませんが)。

しっかりと温まった後,お風呂を出ましたが,温まり方も非常に柔らかいものでした。まさにお湯が感じさせるのと同じように柔らかい温まり方です。

最後に露天風呂を見に行きました。思っていたよりも大きめな湯船は川に面しており,きっと天気が良ければ気持ちの良いものだと思わせるものでした。残念ながらこの日は荒れ模様で雪が舞っていたせいか,お湯も少しぬるめでした。


湯上り後,ちょうどお昼時だったので,おそばを食べることにしました。ひきたて・うちたて・ゆでたての3たて,と書いていましたが,確かに注文してから40分くらい経ってから出てきたところを見ると,本当に3たてのようです。

時間のない人は入浴前に注文していくのが良いかもしれません。でも,この宿のことが載っている雑誌や本がロビーにはあるため,私は楽しみながら待つことができました。

それにしても,宿の人の対応がキビキビしており,とても気持ちが良かったです。宿泊棟の方は少し古くなっているように見受けられましたが,きっと心地よく過ごすことができそうです。

(天然岩露天風呂です。手前に見えるのが「深湯」)


(奥に位置する「中湯」です。お湯は熱めで気持ち良かったです)


(「深湯」と「中湯」の間にある,源泉の出る場所です)


(浴場の多くを占める大きな岩。その脇を通って「高湯」に行きます)


(「高湯」です。細い滝湯状態になっています)


(きれいなお湯です。水面に底が反射してます)


(天然岩風呂の全体案内図です)


(露天風呂の少し上からのアングル
 夏や秋も気持ちが良さそう)


(露天風呂の別アングル。外は吹雪です)


(女性専用の「ひょうたん風呂」)



【宿の情報】
赤倉温泉 「岩風呂」と「いろり」の宿 三之亟
山形県最上郡最上町富澤884

天然岩露天風呂,露天風呂,女性専用内風呂
(天然岩露天風呂)ナトリウム・カルシウム-硫酸塩温泉 [源泉名/三之亟2号源泉]

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